【PB検証】大手より安い「ライフの冷凍餃子」は何がどう違うのか食べてみた結果

今では当たり前の存在になったPB(プライベートブランド)。身近なところでいうとイオンをはじめコンビニなども参戦している。大手の商品と比較しても遜色ないクオリティのものがチラホラあって、消費者はいろんな選択をできるようになった。

とはいえ、試してみないと分からない部分も多く、なかなか一歩が出ないこともあるだろう。例えば冷凍餃子なんかがそう。味の素や大阪王将などの “間違いない” が保証されたものから冒険するには勇気がいるのだ。

・ライフの冷凍餃子ってどうなの?

そこで今回、購入してみたのが関東・近畿地方に店舗を展開するスーパー「ライフ」の商品だ。ちなみにライフのPBは4種類あって、冷凍餃子(ジューシー餃子)はスマイルライフのもの。使い心地を考えたお手頃価格をウリにしているとあって安い。

値段は税抜159円(2020年10月現在)。参考までに他社製品の価格をお伝えしておくと、「売り上げ日本一」でおなじみの味の素は……

税抜198円。そんでもって、フタなしで美しい羽根つき餃子が簡単に焼ける大阪王将は……

税抜209円だった。このようにライフのPB餃子は大手に比べて安い。なお、どこも12個入り。油と水はいらず仕様で簡単に作ることができる。

・簡単調理

それではライフの餃子を食べてみるとしよう。まずはパッケージに目を通したのだが、大手と大きな差はなし。国産の具材(豚肉・鶏肉・キャベツ・にら・しょうが・にんにく)、そして前述したように油と水はいらずと何ら変わらない。

作り方も同じで、フライパンに並べてフタして(大阪王将は不要)焼けばハイおしまい──といったように料理の素人でも作ることができる。それにあたって特別気になることはなし。しいて言えば完成して皿に移そうとしたら、大手に比べて油がちょっと出ているかな〜と感じたくらいだろうか。

・お味はどう?

サクッと作れたところでお次は肝心のお味を確かめてみよう。特別に何かするワケでもなく、いい感じに焼き目もついたし個人的にはこの時点でだいぶ手応えはよかったが……まぁ味はいたって普通である。

これは紛うことなきTHE餃子。特に何かがヤバいってことはなく、皮もしっかりモチモチしていてそつがない。あえて大手との違いをいうならばパリパリ感。焼いた面は大手にない特徴だったため、油が多めに感じたことと関係するのだろうか。

あと欲を出すならタレか何かがあると嬉しかった。味の素は何もつけずに食べるも、ライフの冷凍餃子はなんとなくもう一味欲しくなったからである。とはいえ、微々たることだからアリもアリ。安いからといって他より劣ることはなかったため、選択肢の1つとして食卓で活躍してくれるはずだ。

参照元:ライフHP
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.



100円ローソンで売ってる「100円の冷凍炒飯」って正直どうなんだい? 10月18日は冷凍食品の日

10月18日は「冷凍食品の日」。その由来は冷凍(トー)、管理温度マイナス18度以下によるものらしく、1986年に制定されて以降は同日に冷凍食品にまつわるイベントも行われているようだ。

……と去年もまったく同じことを書いたが、今年も冷凍食品の日がやってきた。前回は「常にストックしておきたいほどウマい冷食5選」をお伝えしただけに、今年は少しばかり角度を変えることにしよう。なにせ、今の冷食はウマくて当たり前。どれもこれも普通以上ばかりで卒がないからである。

・ローソンストア100の炒飯を実食

てなワケで、検証してみることにしたのはローソンストア100の炒飯だ。店内にあるほとんどの商品が100円でもちろん冷食も100円(税込108円)。たった100円だからどこかに落とし穴があってもおかしくない……

と考える人もいるだろうし、もしかしたら期待感ゼロの人もいるかもしれない。それもそのはず、「安かろう悪かろう」って言葉もあるくらいだから。私も “昔は” そう思っていたから仕方ない。だが!

この激安系は決してナメちゃいけない。今は価格破壊の時代でもあるし、私は「トップバリュの鶏ごぼうごはん(97円)」をナメまくって食べた結果、ウマくて大いに反省した過去がある。そう、時代は変わったのだ。

・100円炒飯のスペック

さて、それでは本題へいくとしよう。気になるところをチェックしていきたいが、まずは製造関係に注目。ローソンストア100の冷凍炒飯はバリューライン(VL)と呼ばれるものだ。

そう言われてもピンとこない人もいるだろうから簡単に説明すると、これはローソングループが信頼できるメーカーと開発したオリジナル商品とのこと。今回の炒飯はテーブルマーク株式会社が製造している。うむ、しっかり作っていることだろう。

んで作り方は袋のままレンチン、もしくはフライパンに油をひいて加熱すればOKである。今回はできるだけ手間を省くためレンチンで作ってみた。そしたらものの数分で……

普通の炒飯が完成した。量こそ200gと少なめではあるものの、パッと見はとても100円で売られているとは思えない。そして運命の分かれ道となる味だが結論からいえば悪くない。かといって良すぎることもなかった。一番しっくりくる言葉を使うならば「無難」だろうか。

というのも、濃すぎず優しめの味で及第点。そこらへんの中華料理屋で出てきてもおかしくないほどにきちんと炒飯しているのだ。さすがにウマいと評判の中華料理屋やニチレイの本格炒め炒飯には及ばないも、幅広い人が普通に美味しく食べられるくらいしっかりしていた。

ただ、量を含めて判断するとどこか物足りないというか、ズバ抜けているところが見当たらない。これは主食にするより、おかずと合わせて食べるのがいいのではないかとも思った。例えば……

炒飯自身がハードパンチを持っているわけじゃないため、餃子とか唐揚げなどの “茶色” があるといいかもしれない。とはいえ100円。思っていたより具材が入っているし、総合的に見たら金額以上の働きをしてくれる商品と言える。

ちなみにこの冷凍炒飯は1カ月間で約8万5000個(全店販売数合計)も売れたことがあるらしい。まぁこれが100円だったら買うよなぁ。冷凍庫に1つあれば何かと役に立ちそうだけに、近所にローソンストア100がある人は「100円の冷食もイケる」と頭に入れておいて損はないはずだ。

参考リンク:ローソンストア100「炒飯」ローソン
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.



【実食】ロイヤルホストのグループが「冷凍食品」を出してるって知ってた?

最近の冷凍食品は進化しまくっている。サッと作れるにもかかわらず普通にウマい。冷凍庫にいくつかストックしておけば困らず、もはや一家に1つは置いてある時代になっていると言っても過言じゃないだろう。

コロナ禍で需要が増しているだけに冷食業界はさらに成長すると思われるが……な、なんと! ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスが2019年12月から冷凍食品を出していたらしい。し、しらなかった……!!!!

・イタリア料理の冷食

私がそのことを知ったのは他でもない。当編集部にお試しで商品が送られてきたからである。ちなみにロイヤルデリ(ロイヤルの冷食)は実店舗から始動。自社のセントラルキッチンを持っており、シェフたちが手をかけながら商品を製造しているそうな。それだけ聞くとやってくれそうな気しかしない。

とりあえず送られてきた箱を開けてみると、リガトーニ、オレキエッテ、フジッリ、カポナータなどが入っていた。海外料理に疎すぎる私は恥ずかしながらどの名前も聞いたことがなかったが、どうやらショートパスタシリーズはカレーと並ぶ看板メニューらしい。

・リガトーニ〜ローマ風カルボナーラ〜(160g)

まぁ名前を知らなくても食べてみればウマいかどうかの判断、ロイヤルデリがどんな感じなのか分かるだろう。ってことで、まずは響きからしてウマそうな「リガトーニ〜ローマ風カルボナーラ〜」から実食。冷食なので小難しいことはなく、沸騰したお湯に商品を袋のまま放り込めばOKだ。

指定された時間(7分目安)グツグツして皿に盛り付ける。そしたらば……あらまぁ!

そこはかとなくオシャレな雰囲気が漂う一品の出来上がり。リガトーニとはグアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬)やベコリーノチーズを使用した本場仕立てのカルボナーラとのことだが、開封した瞬間に美味しそうなチーズの匂いがふわり。

そして味の方はさすがロイヤルというべきか。海外料理の店でしれっと出されても気づかない……かどうかは分からないが、少なくとも私は気づかず「あぁウメぇ」と食べるレベルだった。160gと量こそ多くないけど、コクのあるチーズマカロニが食べ応えあって “海外感” も伝わってくる。これはボーノォ!

・オレキエッテ〜ブロッコリーとアンチョビのソース〜(165g)

せっかくなので他の商品にもサササッと触れておこう。続いて食べたのはオレキエッテ(プーリア州発祥のショートパスタ。耳たぶのような形が特徴)。こちらも沸騰したお湯に入れるだけで完成だ。んで食べてみたところ……

うむむむ、かなり独特な味がする。ブロッコリーとアンチョビのソースを合わせてあって現地の味と言われたらそうだと思うのだが、個人的には得意じゃない分野だった。まぁ海外の料理だからこういったこともあるだろう。次! 次!

・フジッリ〜魚介のラグーバジル風味〜(160g)

フジッリ(らせん状のショートパスタ)はアリのアリ。ものすごいバジルの香りがして、食べたら魚介というか白身の風味が口の中へ広がっていく。魚を感じつつも日本にはない感じでシチリアの海が見える……ようで海外っぽさをビシバシと感じた。

他にも南イタリアの伝統料理・カポナータなどを食べた感想としては、ワインを好む人に合うだろうなというところ。好き嫌いが分かれる海外料理らしさを残しつつも、できるだけ日本人の舌にも合うような……全体的に卒なく仕上げている印象を受けた。

・激化する冷食競争

今回、主に海外系のものしか食べていないため何とも言えないところはあるが、やはりロイヤルブランドはレベルのベースが高い。とはいえ、値段はリガトーニとオレキエッテが税込540円。フジッリが税込600円と正直まぁまぁするようにそのところもロイヤルらしい。よって、ちょっと贅沢したいなぁなんて時にいいかもしれない。

ロイヤルデリはまだローンチから1年が経っていないブランドだから実力は未知数だ。群雄割拠の冷食業界、製造する側が競争してくれることは消費者の選択肢が増えることに繋がる。実にありがたいことなのでバンバンやっていただきたい。

参考リンク:ロイヤルデリ
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.



【冷凍食品検証】滅多に見かけない明治「タンパクト」のえびグラタン / 冷食でたんぱく質を補える実力はいかに

手軽で美味しいことに加え、コロナ禍となった影響で需要がさらに高まった冷凍食品。売り場を拡張する店舗も珍しくなく、次々と新しい商品が投入されている。ただ、その一方で商品は熾烈なポジション争いを勝ち抜かなければいけなくなった。

それすなわち、せっかく発売されたのに置き場がないということ。どうしても売れ筋の商品に負けてしまい、そう簡単に店長からスペースを与えてもらえないのだ。例えば明治の「TANPACT(タンパクト)」シリーズのえびグラタンもそれ系ではないだろうか。

・タンパクトの冷食

こういうのも販売開始(2020年4月)からおよそ半年経った今まで、タンパクトの冷食を目にしなかった。もしかしたら個人的にたまたま見かけなかった可能性もあるが、大きいスーパーをいくら探しても置いていなかったからレギュラー組とは言えないだろう。

いつになったら食べられるのか……なかば諦めていたところ、まさかのまさかのそのまさか。近所の薬局に「えびグラタン」が置いてあるのを発見したので今さらながら購入してみた。税込429円で2個入り。1個あたり約215円だ。

・レンチンするだけで出来上がり

ようやくタンパクトの冷食を食べることができる……戦える喜びに震えたが、まずはえびグラタンのスペックに軽く触れておくと、1個あたりのたんぱく質は10.4g(乳たんぱく質6g)でエネルギーは177kcal。

んでもって、牛乳コップ1杯(200ml)分のカルシウムも入っているらしい。最近の商品っぽいというか、何かと栄養を意識したようなものとなっている。

冷食でたんぱく質などを補うなんて時代が変わったなぁと実感するが、こういった新機軸って何かと引き換えに味が落ちるものも少なくない。はたして明治はどこまで上手くやりくりしているのだろう。

それではさっそく食べていこう……と言っても、冷凍食品らしくやることはレンチンのみ。タンパクトもフィルムを剥がして加熱したらOKだ。

キンッキンッに凍っているが、指定された時間をレンチン加熱すれば……

はい完成。美味しそうなえびグラタンの出来上がり!

・実食

チーズがトロッとしていて、エビもゴロゴロっと入っているのが目視で分かる。これで美味しくたんぱく質が摂れるならばありがたい以外なにものでもない。一石二鳥、いや一石三鳥までも期待しつつ一口食べてみると……ふむ……

ケミカルっぽさが少なくていいかもと思うと同時に、一般的なグラタンに比べて味が薄めだと感じた。栄養を考えると仕方ない部分もあるのだろうが、もう少し塩っけがあったら美味しさが増したのかなぁ。とはいえ、一言で表現するなら「普通」が妥当なところか。

一般的なグラタンを求めている人は少しばかり物足りなさがあると思われるため、好みによっては何かをちょい足しするといいだろう。そして量に関しては人による。エビだけでなく、ペンネマカロニもゴロリと入っているも、1個あたり180gなのでやや少なめ。一食にするなら物足りない人もいると思われる(特に男性)。

・来るか、新時代

トータルで評価すると未来を見据えてアリ。グラタンでたんぱく質を補うのは新しい考えだし、保存期間の長い冷食ならばトレンドになっていく可能性だって秘めている。味も完璧についてきたら時代に沿った商品となるため、それこそ店長の御眼鏡にかなって売り場を席巻する……なんて日が近いうちに来るかもしれない。

参照元:明治TANPACTえびグラタン
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.



【優秀冷食】これはリピあり! 麺屋武蔵監修のまぜそばが冷凍食品トップクラスのウマさで夏にもピッタリ!!

これはアリだ! もう最初から結論を言ってしまったが、そう思えるくらいウマかった。何なら冷凍食品の中でもトップクラスかもしれないポテンシャルを秘めている。

何のことかというとテーブルマークから販売されている「麺屋武蔵監修の辛まぜそば」である。よくあるような まぜそば かな〜と軽い気持ちで食べたら、想像していた味を軽く超えてきた! 夏に辛いものが食べたいなんてときにもってこい!!

・名店監修のまぜそば

個人的な体感かもしれないが、同商品はどこにでも置いているタイプではないような気がする。ありふれすぎずレアすぎず。私はちょくちょくパトロールしているスーパーに入荷されているのを見つけ、税抜268円で購入することができた。

ちなみに「麺屋武蔵」は東京西新宿に本店を構える名店。これまでローソンとのコラボ商品もやっているため、その名を知っている人は多いのではないだろうか。そんなお店の味を気軽に自宅で味わえるのだからありがたし!

・ラクラク調理で素直にウマい

さて、ここからは何がよかったのかダダダッとお伝えしていこう。まずは冷凍食品らしくササッと作れることが1つ。外袋に少し切れ目を入れ、指定された時間レンジで加熱すればOK。やることはたったそれだけ。なのに……!

名店監修の本格的なまぜそばが完成しちゃう。あとはかき混ぜれば食べられる状態になるから、時間がないときなんかにも助かりそうだ。また、ケチケチすることなく390gの大盛り仕様なのもよい。

そして肝心の味だが、そこらへんのお店で まぜそば を食べるよりもいいんじゃないかとさえ思えるウマさで素直によい。程よい辛さと魚介の旨味が口の中に広がっていけば、手を止めるのはもはや困難!

辛さも辛さで絶妙なラインを攻めていて、辛いのが苦手な人でもイケるし辛党でもイケる……ついつい食べたくなるような魔力を兼ね備えていた。さらには麺にもしっかりコシがあって、食べ応えも十分。正直、かなり満足度は高い。

当初こそ390gは結構あるなぁと思っていたが、あまりのウマさで即完食。これなら2杯、いや3杯くらいイケたかもしれない。当然ながら我が家の冷凍軍にスタメン入り。この先、リピートしていくことにした。

・捨てるのも楽チン

もうここまででも十分すぎるが、元からトレーがついていてそのままポイしていいのもまた最高。唯一、気をつけるのは……外袋を外したら中身にラップがないため、裏返しでレンチンしてしまうと大変なことになることくらいか。

「麺屋武蔵監修の辛まぜそば」はまぜそばどころか冷凍食品の中でもトップクラスの味なので、もし見つけたら買っても損はないだろう。汗を流しながら辛いものを食べるのも夏の醍醐味。冷食の麺類でどれを食べようか迷ったら、コレを選ぶのをオススメしたい。

参考リンク:テーブルマーク株式会社「麺屋武蔵監修 辛まぜそば大盛り」
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.



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