最近の冷凍食品は進化しまくっている。サッと作れるにもかかわらず普通にウマい。冷凍庫にいくつかストックしておけば困らず、もはや一家に1つは置いてある時代になっていると言っても過言じゃないだろう。
コロナ禍で需要が増しているだけに冷食業界はさらに成長すると思われるが……な、なんと! ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスが2019年12月から冷凍食品を出していたらしい。し、しらなかった……!!!!
・イタリア料理の冷食
私がそのことを知ったのは他でもない。当編集部にお試しで商品が送られてきたからである。ちなみにロイヤルデリ(ロイヤルの冷食)は実店舗から始動。自社のセントラルキッチンを持っており、シェフたちが手をかけながら商品を製造しているそうな。それだけ聞くとやってくれそうな気しかしない。
とりあえず送られてきた箱を開けてみると、リガトーニ、オレキエッテ、フジッリ、カポナータなどが入っていた。海外料理に疎すぎる私は恥ずかしながらどの名前も聞いたことがなかったが、どうやらショートパスタシリーズはカレーと並ぶ看板メニューらしい。
・リガトーニ〜ローマ風カルボナーラ〜(160g)
まぁ名前を知らなくても食べてみればウマいかどうかの判断、ロイヤルデリがどんな感じなのか分かるだろう。ってことで、まずは響きからしてウマそうな「リガトーニ〜ローマ風カルボナーラ〜」から実食。冷食なので小難しいことはなく、沸騰したお湯に商品を袋のまま放り込めばOKだ。
指定された時間(7分目安)グツグツして皿に盛り付ける。そしたらば……あらまぁ!
そこはかとなくオシャレな雰囲気が漂う一品の出来上がり。リガトーニとはグアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬)やベコリーノチーズを使用した本場仕立てのカルボナーラとのことだが、開封した瞬間に美味しそうなチーズの匂いがふわり。
そして味の方はさすがロイヤルというべきか。海外料理の店でしれっと出されても気づかない……かどうかは分からないが、少なくとも私は気づかず「あぁウメぇ」と食べるレベルだった。160gと量こそ多くないけど、コクのあるチーズマカロニが食べ応えあって “海外感” も伝わってくる。これはボーノォ!
・オレキエッテ〜ブロッコリーとアンチョビのソース〜(165g)
せっかくなので他の商品にもサササッと触れておこう。続いて食べたのはオレキエッテ(プーリア州発祥のショートパスタ。耳たぶのような形が特徴)。こちらも沸騰したお湯に入れるだけで完成だ。んで食べてみたところ……
うむむむ、かなり独特な味がする。ブロッコリーとアンチョビのソースを合わせてあって現地の味と言われたらそうだと思うのだが、個人的には得意じゃない分野だった。まぁ海外の料理だからこういったこともあるだろう。次! 次!
・フジッリ〜魚介のラグーバジル風味〜(160g)
フジッリ(らせん状のショートパスタ)はアリのアリ。ものすごいバジルの香りがして、食べたら魚介というか白身の風味が口の中へ広がっていく。魚を感じつつも日本にはない感じでシチリアの海が見える……ようで海外っぽさをビシバシと感じた。
他にも南イタリアの伝統料理・カポナータなどを食べた感想としては、ワインを好む人に合うだろうなというところ。好き嫌いが分かれる海外料理らしさを残しつつも、できるだけ日本人の舌にも合うような……全体的に卒なく仕上げている印象を受けた。
・激化する冷食競争
今回、主に海外系のものしか食べていないため何とも言えないところはあるが、やはりロイヤルブランドはレベルのベースが高い。とはいえ、値段はリガトーニとオレキエッテが税込540円。フジッリが税込600円と正直まぁまぁするようにそのところもロイヤルらしい。よって、ちょっと贅沢したいなぁなんて時にいいかもしれない。
ロイヤルデリはまだローンチから1年が経っていないブランドだから実力は未知数だ。群雄割拠の冷食業界、製造する側が競争してくれることは消費者の選択肢が増えることに繋がる。実にありがたいことなのでバンバンやっていただきたい。