3年前に高知で食べた餃子が忘れられなくて…寒波が来てても食べに行ってしまう
【高知市】はりまや橋が4基あるって知ってた? もう「日本三大がっかりスポット」とは呼ばせねぇ!!
【最強ご当地コンビニ】高知県『コンビニエンスおかばやし』個性的なスイーツを食べたら「騙された!」って叫びたくなった
半家 ← これ何て読むか知ってる? 車内アナウンスが流れた瞬間に全俺がザワついた高知県の難読地名
「まもなく半家、まもなく半家〜」と車内アナウンスが流れた瞬間、私の心は落ち着きを無くした。もちろん、アナウンスした側には何の落ち度もない。すべての原因は私にある。それは分かっているのだが……ザワザワする心をどうしても抑えられなかったのだ
──この時点で、何と読むか察しがついた人だっているだろう。というか、「半家」は難読地名として結構有名だから、すでにご存知の方も多いかと思う。ただ、数日前の私のように知らない人だっているはずだ。そんな人が「まもなく半家〜」の車内アナウンスを聞いたときに大きなショックを受ける可能性があるため、本記事でシェアしておきたい。
・答えを知りたい人だけ下へ
こればっかりは考えても分かるものではないが、まだ答えを見たくない人は「冒頭の部分がヒントになる」とだけ言っておこう。答えを知りたい人だけ、下に進んでくれ。
大丈夫かな? 大丈夫だということにして、正解を発表したい。“半家” の読み方とは……
ハゲ
繰り返す!
ハゲだ。
それはつまり、電車が半家駅に近づくと「まもなくハゲ、まもなくハゲ〜」とアナウンスが流れるということ。頭皮に爆弾を抱えている同士の中で、このアナウンスを落ち着いて聞ける者などいるだろうか?
いないに決まっている。したがって、私の心がザワついたのは必然。同士のショックを少しでも和らげなくてはとの使命感から、記事を執筆しようと考えたことも必然と言っていい。
そう、だから本記事は一種の注意喚起である。半家と書いてハゲと読むよと。ただの地名だよと。知っていれば心のザワつきを最小限に抑えられるだろうから、知らない同士は覚えておこうなと。そういう意図である。
・旅気分が盛り上がったところで……
ちなみに、半家はJR予土線にある駅で、電車は四万十川沿いの山間を進んでいく。想像がつくだろうが、沿線の景色は実に素晴らしい。車窓からも分かる四万十川の透明度。山の深い緑。絵になる無人駅。
見ているだけで、「旅っていいなぁ」的な気持ちになる。そして、旅情にひたり切っている頃に、「次はハゲ〜」と「間もなくハゲ〜」が降ってくるのだ。それはまるで、予想できない角度から飛んでくるブラジリアンキックのごとし。
頭皮に爆弾を抱えている人間がまともに食らったら、せっかくの旅気分が台無しになりかねない。そうならないために、しっかりと覚えてガードを上げておいた方がいいだろう。こちらからは以上だ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
回り道をして「TKGの最強レシピ」に辿り着いた! 卵かけご飯専用の鰹節(かつおぶし)は何が違うのかを調べようと購入したら…
卵かけご飯(TKG)を美味しくすることは、誰にだってできる。手間をかければいいのだ。卵の白身と黄身を事前に分けるとか、卵黄を醤油漬けにしたりすれば、TKGの味は確実にレベルアップする。
しかしながら、それらを実際にやるのは面倒くさい。そもそも、TKGは手軽に食べられてなんぼ。面倒くさいと思いながら作ったら、それはもうTKGじゃない。最小の手間で美味しくできなければ意味がないではないか。
……と考えるようになった私がたどり着いたのが、トッピングである。ちりめんじゃこなり海苔の佃煮なりをTKGの器に入れるだけだから、手間なんてほとんどかからない。それでいて味は劇的に変わる。一見邪道に思えるが、手間をかけないという点ではトッピングこそ王道のTKGではないか?
前置きが長くなったが、そんなわけで今回紹介するのはTKGトッピングの「王」とも言うべき鰹節(かつおぶし)である。それも、TKG専用を謳(うた)う鰹節。名前はそのまんま『卵かけご飯専用極上宗田節』だ。
ちなみに、ご覧の通り正確には宗田節だが、高知県の公式サイトのよると宗田節は鰹節の1種とのことなので、本記事では分かりやすく鰹節でいきたい。
・普通の鰹節とどう違うのか?
さて、この商品は私が高知県を訪れたときに空港で偶然発見したのだが、なにも高知県まで行く必要はない。オンラインでも購入可能で、価格は税込400円(10g入り)だ。
なお、私が店頭で購入したときも同じ価格。その時は、いかにも人気商品的な感じで陳列されており、ポップに記載されていた「ふわっふわっ!!」などの文字が目を引いた。
そして何より気になったのは、やはり「卵かけご飯専用の鰹節」の部分。これは一体どういうことだろう? ぶっちゃけ、どの鰹節もTKGには合う。あれ以上の相性の良さを、この専用鰹節は実現するってことなのだろうか? というか、普通の鰹節とどう違うんだ?
・いきなり結論
そのあたりが気になったので、買ってみた。で、結論から言うと、確かに普通の鰹節とは違う。高知で購入したTKG専門鰹節と、近所で買った鰹節(小分けパック5つ入りで100円くらい)を比べてみたら……
まず色が違う。TKG専用鰹節は、普通のものに比べて白っぽい。それから、想像以上に味に差がある。TKG専用鰹節の方は、口に入れた瞬間こそ「あら、お上品な」という感じだったのだが、じんわりと鰹の風味が広がっていく。
一方、ノーマルの鰹節は口に入れた瞬間の鰹感が強いものの、後から来る印象は薄い。もっと言うならば、TKG専用鰹節と比べると、ノーマルな方は雑味が目立つ気がする。
これまでノーマルな方で何の不満もなかったのだが、TKG専用鰹節と比べるとどうしても気になってしまう。早い話が、より美味いのはTKG専用鰹節。こちらの方が、しっかり鰹節してるのだ。ノーマルが鰹節してないわけじゃないが、比較するとTKG専用の方が明らかに鰹。
ただ逆に言うと、これをTKGだけで使うのはもったいない気もする。コクが強いので、お茶漬けとかにも合うのではないか?
──と、比較した結果はこんなところなのだが、実はそれ以上に気になることがあった。何かというと、TKG専用のパッケージに書かれた「絶品卵かけご飯の作り方」である。商品パッケージにレシピが書かれていることは珍しくも何ともないのだが……
【絶品卵かけご飯の作り方】
1:白身だけをご飯と十分にかき混ぜる。
2:黄身を混ぜたら、宗田節をたっぷりと。
──これは! 以前の記事で紹介した「伝説のTKG」と同じではないか!? あのレシピが、美味しい作り方の代表例になるなんて……。個人的に感慨深いので、上の通り作ってみることにした。
・最初の失敗
まず、卵を白身と黄身に分ける。これが面倒なんだよな……と思ったそのとき! 私は気付いたのである。上の通り作ったら、醤油はどのタイミングで入れたらいいのか? と。
なんということだろう。パッケージに載っている公式レシピは、大胆にも醤油を無視しているのだ。TKGのレギュラーである醤油を。まさか、TKG専用鰹節を大量にかければ醤油など不要ということだろうか?
試しに、醤油ナシでご飯に大量のTKG専用鰹節をかけて食べてみたが……醤油は絶対に必要だぞ! でも、投入のタイミングはいつだ? 混乱した私は「1」の段階で醤油を投入し、TKGを完成させた。そこに専用鰹節をかけたら美味かったので、結果オーライでいいだろう。
──と思ったが……食べ終わってから私は愕然とした。というのも、調べると『卵かけご飯専用極上宗田節』の販売元である新谷商店の公式サイトには、なんと作り方の完全版が載ってたのだ。
なぜ最初に調べなかったのか……と自分のアホさに呆れながら読んでいったら、醤油を入れるのは最後の段階らしい。しかも、思ったよりも鰹節をガッツリ盛るようだ。正確な作り方は公式サイトを確認してもらうとして、私のように誤解する人が出ないよう、以下に大まかな内容を記載しておこう。
【やっと辿り着いたTKG最強レシピ】
1:ご飯は気持ち少なめ。もちろん、ホカホカのご飯だ。
2:卵の白身と黄身を分け、白身だけをご飯と混ぜる。このあたりは、伝説のTKGと同じ。
3:あとから黄身と鰹節を乗せるのだが、とにかく『卵かけご飯専用極上宗田節』をガッツリ入れる。オンラインショップの説明によると「たっぷりかけて4~5回分の容量」とのことだから、1本の1/4を使うくらいの勢いで豪快に行くべし。
4:醤油をかける。なお、個人的には以前の記事でも紹介した「たまごかけごはん研究所」の公式醤油がここでもいい仕事をしてくれたように感じたが、なければ普通の醤油でも可。ポイントは入れすぎないこと。醤油で味をキメにいかず、鰹節で押す。
5:黄身を崩してかき混ぜ、いただきます。
——以上。ちなみに、上のように作って食べたところ……
うまあああああ! 鰹が口の中に踊っている! いつもはジャンクなTKGが上品になっているぞ。最初に食べたバージョンでも文句なしに美味かったが、それを超えている。間違いなく越えている!! そうか、鰹節は思ったよりも多め、醤油が少なめがコツなんだな。
というわけで、最強のTKGレシピを求めている人、あるいは『卵かけご飯専用極上宗田節』を使って公式のオススメレシピ通りにTKGを作る人は参考にしてみてくれ。まぁ中には、当初の私のように「白身と黄身を分けるのが面倒くさい」と思う人だっているかもしれないが……今日くらいは多少の手間をかけてもいいかと思う。
むしろ、やるなら今日だろう。なぜなら、本日10月30日は「たまごかけごはんの日」だから。
参考リンク:新谷商店「卵かけごはん宗田削り節がけ」、「オンラインショップ」、高知県
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
高知の居酒屋で見つけた謎メニュー「イヌゴロシ」、注文したら何が出てきたでしょう?
高知と言えばカツオが有名だが、高知で美味しいのはそれだけではない。キンメダイやウツボだって絶品だし、全般的に海産物のバリエーションが豊富。なので、県外の民である私にとっては、現地の居酒屋に入ってメニューを眺めているだけで楽しい。「これは一体何?」と思うようなものが少なくないからだ。
今回取り上げる「イヌゴロシ」なんて、まさにそう。居酒屋のメニューに書かれているのを初めて見た身としては、あまりにも物騒なものに思えた。だって、イヌゴロシ。ドッグキラーですから。
といっても、当然ながら「イヌゴロシ」は犬の肉ではないし、犬を虐待している人間の肉でもない。れっきとした(?)海産物である。そして、その魚自体は多くの人が口にしたことがあるかと思う。では一体何なのか?
考えても分かるものではないから、手っ取り早く以下で答えを公開してしまおう。私が高知の居酒屋で「イヌゴロシ1つ」と言ったら、出てきたのは……
デン!
これだ。
お店の人によると、「マグロの尾びれ」らしく、イヌゴロシは「室戸(高知県の南東部)の方言」とのこと。そして調べてみると、正確にはマグロの尾びれの付け根あたりの部位で、名前の由来には「美味しすぎて犬が死ぬほど食べるから」という説もあるそうだ。ちなみに、マグロ以外にカツオのイヌゴロシもあるようだが、マグロバージョンの方がメジャーなもよう。
で、味は一見コリコリ系かと思いきや、そうでもない。私が食べたイヌゴロシ(マグロ)に限って言うと、歯がスーッと入っていく。食感だけなら、イカの刺し身に近いだろうか。それも肉厚のイカだ。モンゴウイカにもう少し弾力を加えた感じ。
……というのが率直な印象だったのだが、味自体はイカとまったく違う。イヌゴロシはイカに比べて無味。いかつい名前の割に、味の主張が控え目だ。そもそも味を楽しむというより、ねっとりした食感を楽しむのが正解な気がする。
それにしても、たしかに美味い。1度食べ始めると、あっという間に無くなってしまった。イヌゴロシの名は伊達ではない。高知県を訪れる人は是非! ……と言いたいところだが、高知県の居酒屋に行けばどこでもイヌゴロシが用意されている訳ではない。
せっかくお店に行って無かったらアレなので、どうしても食べたい方は事前にググった方がいい。もしくは、行く予定の店に電話して「イヌゴロシあります?」と聞いておいた方がスムーズだろう。ただし、イヌゴロシがメジャーではない地域から電話をかける場合(ほとんどそうだろうが)、周囲をギョッとさせないようお気をつけて。
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
【マジなのか】カツオに「マンゴーとコーヒー」を合わせたらウマい … と、高知県が発表している件
坂本龍馬と肩を並べる「高知県のスター」とは、言うまでもなくカツオだ。しかしカツオの知名度は魚類トップクラスであるにも関わらず、「ポン酢か醤油」以外の食べ方が思い浮かばないという人も多いのではないだろうか。
そんな現状を打破しようと頑張っているのが当の高知県。公式サイト『高知家の○○』を覗いてみると、カツオの佃煮、串焼きにハンバーガーなど様々なカツオ料理が公開されている。どれもメチャおいしそうだ。あ〜ぁ、行きたいな〜、高知!
高知県「その程度のアレンジで終わる気はないぜよ」(”ぜよ”ってほとんど使わないけど)
・家族が欲しい人に朗報
「高知県は、ひとつの大家族やき」をスローガンに掲げ、高知県が行っているのが『高知家プロモーション』である。お酒好きというイメージのある高知県民は「初対面でもいきなり心のなかに入ってきて、大家族のような付き合いをする」という県民性を持つそうだ。
つまり『高知家』とは「高知に関わった人はみんな家族だよ」ということを言っているようで、「家族が欲しい」と悩んでいる人たちに今すぐ教えてあげたい。”食べ歩きスト” という謎の肩書きを持つ重鎮美食家マッキー牧元さんも、そんな高知家の一員とのこと。
マッキー牧元さんは東京出身ながら高知の魅力に惚れ込み、高知のお店や生産者を数多く訪ね歩いているそうだ。ちなみに私は鳥取出身だが、県知事が鳥取出身じゃないと知ったときは驚きと共に感謝の気持ちが芽生えたものである。県外の人が地元を好きになってくれるのって、嬉しいよね!
そんなマッキー氏は、公式サイト『高知家の○○』内において「高知満腹日記」というグルメ記事を執筆している。今回その連載が100回目を迎えた記念に、張り切りすぎてカツオを使ったレシピを4品も開発しちゃったのだという。
おまけにそのレシピの詳細を動画で無料公開しているのだから、さすが土佐の人たちは気前がよい。どれどれ、まず最初のレシピは「イタリア風カツオのカルパッチョ、アボカドとマンゴーとの出会い高知家」………………って料理名なげぇな!!!
・まっこと不安
レシピ詳細は公式YouTubeをご覧いただくとして、このレシピ、とにかく材料のチョイスが尋常じゃない。
まず下ごしらえしたカツオを調味料に漬け込む。ここまでは全然想定内だ。
アボカド……も、まぁアリでしょう。
そこへカシューナッツ! マジか!
ここでまさかのマンゴー登場に戸惑いを隠せず……
最後のコーヒーパウダーに至っては、もうコメント不可能だ。
・カツオ維新
それらを平気な顔してひとつの皿に盛り付けるマッキー氏。「おい、大丈夫かよ……」という気もするが、この方じつは料理評論家でもあり、 “年間の外食600回” という相当な美食家なのである。それも、美味しいものをいただくだけではなく、どうすればもっと美味しく食べられるのか自ら追求しているのだ。
つまりこの「イタリア風カツオのカルパッチョ、アボカドとマンゴーとの出会い高知家」は、かなり計算して作られたレシピ。騙されたと思って食べてみる価値は大アリなのだ。
「カツオとマンゴーとコーヒー」と聞いてビビっていたものの、実際に完成品を見てみるとメチャおいしそうに見えてきたな。よぉ〜し! 生カツオを食べに高知へ行っちゃうか!?
……と言いたいところなのだが、コロナ禍でなかなか旅行もしづらいのが現状である。今回の企画はカツオ料理を食べて地元の気分を味わってほしい、という高知家の計らいでもあるようだ。さすが土佐の人たち、粋だねぇ……。
他にも、「上海風カツオの刺身 海と森の高知家」「ナポリ風カツオのカリカリパスタ高知家」「夏を乗り切るカツオのプッタネスカ風冷製パスタ高知家」が公開されているのでぜひチェックしてみて欲しい。上海なのか高知なのか、海なのか森なのか?ナポリ風?プッタネスカ風? 謎はさらに深まるが……また高知へ行ける日を待ちながら、自宅でカツオ料理にトライしてみるのも面白そうだね!
動画はこちら
参考リンク:高知の旬情報発信中「高知家Twitter」
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.