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【人気ナンバーワン】西友『みなさまのお墨付き 5種のチーズピザ』と競合ピザを食べ比べてみた結果 → 思った以上に差があることが発覚!
昨日2020年11月8日に放送された『坂上&指原のつぶれない店』をご覧になった方はいるだろうか? この日は大手スーパーの西友が特集されており、番組では私(あひるねこ)もよくお世話になっている西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」シリーズの人気ベスト5が発表されていた。
で、見事その1位に輝いたのが『5種のチーズピザ』という商品なのだが、スーパーのチルドピザというと、よく見かけるのが日本ハムの「石窯工房」シリーズではないか。実際、この二つは西友でも同じコーナーに陳列されており、心なしかバチバチした空気が漂っている。そこで今回、両者をタイマンさせてみることにした。
・徹底比較
今回比較するのは『みなさまのお墨付き 5種のチーズピザ』と『石窯工房 4種のチーズ』の二つのチルドピザだ。パッケージ的にもよく似た両選手だが、値段や量、使用しているチーズにはそれぞれちょっとした違いがある模様。
まずは『石窯工房 4種のチーズ』。こちらは税抜248円で(西友における価格)内容量は185グラム。また、黒こしょうが別袋で付いてくる。サクッと薄いクラストタイプのピザで、使われているチーズはエダム、モッツァレラ、クリーム、パルミジャーノ・レッジャーノの4種類だ。
対する『みなさまのお墨付き 5種のチーズピザ』は、税抜198円と『石窯工房』よりなんと50円安い。にもかかわらず、モッツァレラ、ゴーダ、レッドチェダー、サムソー、クリームとチーズが1種類多いのが特徴である。ただし、内容量は170グラムと少し小さめ。こちらもクリスピータイプとなっている。
開封した時点では、ぶっちゃけ『石窯工房』の方が明らかにおいしそうに感じられた。西友ピザはチーズの量がどこか心許ないし、なんだかトレーも安っぽく見えやしないか。やはり50円の差はデカイと言わざるを得ないだろう。まあ、PB商品ってそういうモンだよねぇ。
・先攻
それではまず『石窯工房』から焼いていこう。使うのはオーブントースターで、フチの部分がキツネ色にこんがり焼き上がったら完成である。そんじゃ時間を早送りしてーの……
さあ出来上がり!
うむ、お店っぽい非常にいい感じの仕上がりだ。『石窯工房』はカットした時、モッツァレラが各ピースにドンと乗るよう配置されているのが嬉しい。チーズと黒こしょうの香りが食欲をそそるではないか。
薄めの生地はサクサクパリパリした食感で、特に耳の方はクラッカーのようにバリッとしている。そこが人によっては好みが分かれる点かもしれないが、チーズの風味やコクに関してはまったくもって文句なし。さすが4種類も使っているだけあって、複層的で味に300円弱らしからぬ深みがあるのだ。
・後攻
これは早々に『石窯工房』の勝ち確かな? と思いつつ、お次は西友が誇るナンバーワンピザのターン。チーズ全体がグツグツ泡立ち、表面にうっすら焦げ目がついたら完成って書いてるけど、そんなグツグツなるんかコレ? ところがここで異変が起こる。いざトースターから出してみると……
まさかのチーズの海!
マジかよ! なんかさっきと印象違うぞ!! ピザの表面を、まるで溶岩のように大量のチーズがドロ~っと覆っているではないか。こ、これは、チーズのインパクトだけなら『石窯工房』を凌ぐのでは? そのかすかな予感は、ピザを持ち上げるといよいよ確信へと変わった。
そう、チーズの重みでピザがこうべを垂れてしまっているのだ。いやチーズの存在感ハンパねーーーッ! スゴイ、スゴイぞ「みなさまのお墨付き」!! 濃厚かつズシっとした本格的な味わいで『石窯工房』にも決して負けていないどころか、満足度という点では西友の方が数段上と言えよう。むふぅ、幸せの味がするぅ。
耳の方はサクサクとクリスピーなのに、『石窯工房』と比べて生地がモチモチ気味なのも個人的にはポイントが高かった。50円安いんだから西友の方が絶対劣ると予想してたのに、結果的に味とコスパで完勝してしまったのは驚きでしかない。これで198円とは……さすがナンバーワンである。
・これは買い
「みなさまのお墨付き」シリーズは私もよく購入するが、品質面においてここまで競合商品をぶっちぎってしまったケースはレアではないか。「安いだけでしょ?」と同シリーズをナメている人にこそ試していただきたい商品だった。たぶん、いや絶対また買お。
参考リンク:TBS『坂上&指原のつぶれない店』
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
西友の「杏仁豆腐 みかん」が信じられないくらい美味しいので皆さんに知っていただきたい
東京を中心に全国展開している大手スーパー「西友」。その名を聞いて大抵の利用者が思い浮かべる特徴と言えば、強気な低価格路線や安定した品揃えだろう。しかし嘆かわしいかな、そうした表層ばかりに目が向けられ、同店に「人間を狂わせる杏仁豆腐屋」としての側面があることはあまり知られていない。
一体どういうことなのかと動揺した方も多いと思うので、以降からその側面について詳しく語っていきたい。西友の杏仁豆腐に狂わされた者の1人として。
「杏仁豆腐 みかん」。それが本記事の主役の正式名称である。西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」から発売されていることも付記しておく。
そもそも筆者は杏仁豆腐というものに対して好悪の感情を持たず、極めてニュートラルな立場を取っていた。そんな人間がこの商品を手に取ったのは、本当に気まぐれと言うほかない。たまには食べてみるかという程度だ。結果として、そのささいな気まぐれが筆者の理性を粉々に打ち砕くこととなった。
西友ブランドの商品ゆえ、一定以上の品質が保証されているのはわかっていた。しかし天を翔ける勢いでそのハードルさえ越えていくとは想像だにしなかったのである。
そこまで言うならこの杏仁豆腐には何か度肝を抜くような仕掛けが隠されているのかと思われるかもしれない。が、そうでもない。カップの蓋を開けたなら、白一色の光景がお目見えする。「みかん」の「み」の字すらない。プレーンを絵に描いたようである。
ところが一口食べてみれば、舌を通して静かに奥深さが伝わってくる。杏仁豆腐を描写する上で適切な表現かはわからないが、しっとりと脂がのっているのだ。とろみがあり、コクがある。
それでいて甘ったるすぎることはなく、清涼感とともに喉を通っていく。杏仁豆腐特有のクセのある匂いも比較的薄く、食べやすい。ひたすらに美味しく、どこまでも飽きない。少ないながら今まで食べた杏仁豆腐の中でも、間違いなく最上位の味わいだと断言できる。
杏仁豆腐に興味のなかった人間が、最近は冷蔵庫から西友の杏仁豆腐を切らさないようになった。ストックを絶やしたが最後、大いに平静さを失うことが目に見えているからだ。ほぼほぼ精神安定剤である。
そして美味しさに加えて書いておかねばならないのが、西友の他の商品と同じようにリーズナブルである点だ。価格は税込96円。100円以下でこれほどの幸福が手に入ってしまうのはコストパフォーマンスが高い。
杏仁豆腐に興味のなかった人間が、最近はあらゆるジャンルの商品の価格を「西友の杏仁豆腐換算」で考えるようになってしまった。500円なら5個分の、1000円なら10個分の杏仁豆腐の幻覚が眼前に浮かぶのである。これを「狂わされた」と言わずして何と言うのか。
目を見張るような図抜けた特質があるわけではないが、文句のつけようがない一品。それが西友の杏仁豆腐だ。正直、知らなければ高級中華料理店の杏仁豆腐と言われても信じそうになる。そんな代物が巷(ちまた)のスーパーに安価で紛れ込んでいるのだから恐ろしい。
強いて粗探しをするなら、商品名に反してみかんの量が少ない点は否めない。だが白い杏仁豆腐の部分が美味しすぎるあまり、みかんの割合が低いことが段々メリットに思えてくるので、個人的にはさほど気になっていない。
ともあれ、いかにして筆者がこの商品に狂わされ、どれだけこの商品を推しているかは伝わったかと思う。知られざる事実が知られないままなのは非常に口惜しい。ぜひともできるだけ多くの方に、西友の「白い暗部」に触れていただきたい。
参照元:西友「杏仁豆腐 みかん」商品ページ
Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.