【謎を追う】童謡『ぶんぶんぶん』に “る” を入れて歌う遊びっていつ始まったの? 寄せられた情報で一番古い記憶の人に会ってみた

ネット普及以前のバズと言っても過言ではない童謡『ぶんぶんぶん』に “る” を入れて歌う遊び。2020年で38歳になった私(中澤)が小学校の時、学校で大流行していたものだ。ネットのない時代、あの歌はどこから来たのか

以前の記事で、軽い気持ちでこの歌についての情報を募ったところ、想像以上の反響があった。これホントにロケットニュース24の問い合わせフォームかよと疑うレベルで次々とメールが来るではないか。ありがとうございます! そんな多くのメールの中で一番古い記憶をお持ちだった方に会ってきたためお伝えしたい

・全国的なバズ

編集部の関東出身者は誰も知らなかったこの歌。だが、寄せられた情報によると、東京や埼玉、千葉でも普通に流行っていたようだ。他にも様々な地域の声が寄せられたため、地域的なものではなく全国的なバズであったことは間違いないようである

さらに、バリエーションも色々あるようだ。私の周りで流行っていたものは全ての間に「る」を入れるバージョンだったのだが、「はらちりがらとろぶる」というように対応する母音のら行を入れるパターンや、「ぶるんるぶるんるぶるんる」となるパターンもある模様。

・テレビで見た

いただいた問い合わせの中には、「ここで見て知った!」とテレビ番組名が書かれているものも。テレビの番組について寄せられた情報は以下のようなものだ。

「『伊東家の食卓』でやってた」
「『さんまのからくりTV』で西村知美が紹介していたのを記憶しています」
「『探偵ナイトスクープ』で観た記憶がある」
「95年頃『笑っていいとも!』にこの曲を歌う素人さん(?)が出ていた覚えがあります」
「昔CMでやっててそれで子供の頃はみんな真似してたはず」
「タレントの千秋が特技としてやってた記憶がある」
「古畑任三郎でやってたやつちゃうかな。市村正親が指揮者やってた回で田村正和が歌ってたはず」
「昔TVの欽ちゃんのどこまでやるの か、欽ちゃんのドーンとやってみようのどちらかのコーナー中、アイドルの子が突然「ブンブンブンの歌詞の中にるを入れて歌えます」と言い放ち歌い始めて、周囲をアッと言わせてた記憶があります」

──多くは90年代の番組なのだが、テレビについて断トツで古い情報が一つ。欽ちゃんこと萩本欽一さんの番組である。調べたところ、『欽ちゃんのドンとやってみよう!』は1975年4月5日から1980年3月まで放送されており、『欽ちゃんのどこまでやるの』は1976年10月6日から1986年9月24日まで放送だった。

・最も古い情報

確かに、寄せられた声を見ると、私が知る90年代はもちろん、「80年代に流行っていた」という声も多い。そんな声の中で、年代的に最も古いと思われる情報が以下であった。

「自分は昭和39年生まれ、埼玉県蕨市育ちですが、その替え歌は、小学校中学年の時には存在してました。流行っていた、と言うわけではなく、存在していた感じです。みんなでワイワイ歌うとかではなく、他に知っていた童謡や歌謡曲などと同じで、なんとなく口ずさんでしまう存在でした」

──昭和39年と言えば、1964年。その年に生まれた人が小学校中学年頃は1974年くらいだ。しかも、この人は時期をハッキリ言っているので確証がある可能性が高い。

・会ってみた

そこで連絡を取り、都内某所のルノアールで待ち合わせた。やって来たのは背の高い白髪の男性。背筋が伸びており、ピシッと着こなしたスーツがよく似合っている。仮に風祭さんと呼ぶ。

風祭さん「歌ってたのは10歳くらいなので、今から45年ほど前ですかね。1974年とか75年とかです」

──なぜそこまで記憶がハッキリしているんでしょうか

風祭さん「当時、小柳ルミ子さんの『瀬戸の花嫁』の替え歌が凄く流行ってたんです。『瀬戸は日暮れて夕波小波』という歌詞の合間に食べ物の名前を入れるもので『瀬戸ワンタン、日暮れ天丼、夕波小波そらーめん』みたいな感じです。これは本当に全国的な流行りで、それと合わせて覚えてました」

──なるほど。どこから知ったかなどは覚えていますか。

風祭さん「すみません。もう45年も前のことなので、その辺りの記憶はあいまいです。ただ、隣の家の子も歌っていましたし、僕だけじゃなかったのは確かです」

──欽ちゃんの番組でアイドルの子がやっていたという情報もあったんですが、そういった記憶はありませんか

風祭さん「う~ん、ありませんね。あと、僕の知っているのは、中澤さんがやってたほど “る” が入らないものなんですよね」

──と言うと

風祭さん「中澤さんは『はちがとぶ』の部分にも “る” を入れてましたが、僕が歌ってたのは『ぶんぶんぶん』の部分だけでした。あとは普通なんですよね」

──「はるちる」がなかったんですか

風祭さん「なかったです」

──とのこと。どうやら、風祭さんもこれ以上の記憶はないらしい。子供だったため、上の世代が知っていたかどうかも気にしなかったという。とは言え、80年代には当たり前になっている「はるちる」部分がないという情報には、どことなく物事の生まれる瞬間を感じた。

・暫定

というわけで、現状、「ぶるんぶるんぶるん」が歌われている一番古い時代は1974年頃ということになる。しかし、これはあくまで暫定値。もし、もっと古い記憶や、もっと古い時代のテレビでやってたなどの情報をお持ちの方は問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いだ。

改めて前回の記事に情報をお寄せいただいた皆様、誠にありがとうございました!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



【謎】童謡『ぶんぶんぶん』に “る” を入れて歌う遊び知ってる? 編集部で聞いてみたら「ある地域」の人が全く知らなかった

ぶるんぶるんぶるん♪ はるちるがるとるぶるん♪ 大阪府出身・38歳である私(中澤)が小学生の頃、童謡の「ぶんぶんぶん」に “る” を入れて歌う遊びが流行った。誰が始めたのかは分からないが、気づけば周りはみんな歌っていて、スラスラ歌う友達を見て「スゲェ!」と思って真似したのを覚えている。

まさしく、何かが伝染していくように学校中に広がったあの歌。あれは私の周りだけの流行だったのだろうか? そこで編集部メンバーに替え歌を知っているか聞いてみた結果……

・各地域での流行

結論から言うと、流行は私の周りだけではなかった。まずは、編集部メンバーの答えを以下にズラーッとご紹介したい。

佐藤英典46歳(島根県)「流行ってないけど、中学校の時にやってるやつがいた」
じゅん35歳(静岡県)「今でも歌える」
P.K.サンジュン42歳(千葉県)「マジで聞いたことない。今初めて聞いた」
カワラノ40歳(和歌山県)「流行ってた。時期は記憶にないが、ひょっとしたら小学生より上かも」
和才雄一郎38歳(京都府)「流行ってない、少なくとも自分は知らない」
K.Masami32歳(福岡県)「知ってます」
Yoshio39歳(東京都)「全く知らない……」
御花畑マリコ37歳(長崎県)「知ってる! 小学校低学年のときに「ひなまつり」の替え歌と同じ時期に流行ってた。90年頃」
原田たかし36歳(福岡県)「知ってるけどめちゃ流行ったというワケではない」
田代大一郎34歳(福岡県)「知らない」
GO羽鳥41歳(東京都)「スゴイ! 何それー!! 最後まで行けるの!?」
砂子間正貫40歳(埼玉県)「知らない(正確には、うっすら知ってるんですけど、大人になってスナックのママから、話の流れで1度だけ教えてもらったことがあるって感じです)」
あひるねこ34歳(北海道)「聞いたことないです」
江川資具33歳(佐賀県)「中1で佐賀にいた時に「ぶるんぶるんぶるん」の部分だけ歌いながら腰を振ってる奴はいました。後半は初耳です。完全な下ネタで、流行ってはいなかったです。その前にいた埼玉や千葉、熊本では聞いたことありませんでした」

──佐藤英典46歳が中学の頃、私は小学校低学年くらいなので時系列的には合っている。逆に、同年代でも「この歌を知らない」とコメントしたのは以下の人たち。

・知らない勢

和才雄一郎38歳(京都府)「流行ってない、少なくとも自分は知らない」
Yoshio39歳(東京都)「全く知らない……」
GO羽鳥41歳(東京都)「スゴイ! 何それー!! 最後まで行けるの!?」
P.K.サンジュン42歳(千葉県)「マジで聞いたことない。今初めて聞いた」
砂子間正貫40歳(埼玉県)「知らない(正確には、うっすら知ってるんですけど、大人になってスナックのママから、話の流れで1度だけ教えてもらったことがあるって感じです)」

──編集部の関東者は全員知らないという結果に。ちなみに、編集部外の同世代の他県出身者にも聞いてみたところ、回答は以下の通りだった。

・他県

福井県36歳「あった。流行ってはないですが、嫁もたまに歌ってます」
広島県38歳「いや、知らないなあ」
栃木県38歳「あったあった、懐かしい。一瞬だけ流行った」
愛知県40歳「知らんなー」

──どうやら、関東でも栃木県民は知っているようだ。福井県や海を挟んだ福岡県、佐賀県などでも知られていることを考えると、この時期に子供たちの間で一大ブームが起こったものと推測できる。私が小学校低学年の頃だから1990年から92年くらいか。

まだインターネットがそこまで一般的ではなかった時代。ネット普及以前のバズと言っても過言ではなかったあの現象は、どこから始まってどこから伝わって来たのか。もし、何かご存知の方がいれば、問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いだ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



  プロフィール  PR:無料HP  米沢ドライビングスクール  請求書買取 リスク 千葉  アニメーション 学校  IID  中古ホイール 宮城  タイヤ プリウス 新品  コンサート 専門学校  中古パーツ サイドカバー  不動産 収益  四街道 リフォーム  トリプルエー投資顧問 詐欺  コルト 三菱 中古  シアリス 効果