混迷を極めるDIY系フェイクバーガー界に新たな覇者が / カールスジュニアの『チリビーフチーズ フライ』で最強のフェイクバーガー爆誕

バーガーキングが世に放った、まあイケるっちゃイケるものの、作った意図はよくわからない『ザ・フェイク・バーガー』。しかし、ぶっちゃけサイドメニューなポテトをブチ込んだだけに見える斬新すぎるスタイルは、バーガーの在り方に新しい方向性を切り開いた……と言えなくもない。

筆者もそのスタイルにクリエイティビティを刺激され、思わずモス版のフェイクバーガーをDIYしてしまった程度には、興味深いバーガーだった。とりあえずウマかったし、もうフェイクバーガーネタは良いかな……と思っていたのだが、幸か不幸か最強のフェイクバーガーのアイディアを思いついてしまったのだ。

・最強のフレンチフライ

フェイクバーガーは、言ってしまえばフレンチフライに適当にミートソースをぶっかけてパンにブチ込んだだけの代物。そのウマさは、フレンチフライとソースに大きく依存する。

ブチ込まれるフレンチフライ&ソースがウマければウマいほど、完成するフェイクバーガーもウマくなるのだ。前回は本家がミートソースということで、ウマいミートソース繋がりでモスをピックアップしたが、よく考えればミートソースに固執する必要も無い気がする。

そこで一度ブチ込んでみたいのが、筆者が個人的にこの世で一番ウマいと思っているフレンチフライこと、カールスジュニアの『チリビーフチーズ フライ』である。カールスジュニアは日本では関東に6店舗しかないため、日本国内での知名度は微妙かもしれない。

が、バーガーの本家、アメリカ合衆国においては別だ。特に発祥の地であるカリフォルニア州においては、なかなかの存在感を放っている。バーガーも大体ウマいが、他のバーガーチェーンと比較して最も優れたメニューだと個人的に思っているメニューは『Chili Cheese Fries』である。

その名の通り、フレンチフライにビーフ入りのチリソースとチーズを下品なほどぶっかけた一品。カロリーはきっととんでもないことになっているのだと思うが、しかし果てしなくウマい。個人的にはこの世で最も罪深く、そして優れたフレンチフライの食べ方だと確信している。

国内のカールスジュニアでも『Chili Cheese Fries』に該当するメニューが存在しており、それが『チリビーフチーズ フライ』(レギュラーサイズで税抜き320円)である。こいつをバーガーに挟めば、ミートソースでは到底太刀打ちできない、最強のフェイクバーガーになるのではなかろうか。

・カールスジュニア版

ということで、まずはカールスジュニアにて『チリビーフチーズ フライ』とバーガーを購入。ちなみに、バーガーは中身を全て除去される運命なので、一番シンプルな『フェイマススター』をチョイスした。

バーガーの中身をそっくり抜き取り……

『チリビーフチーズ フライ』をそのまま乗せる。

外していたパンで挟んで完成だ。モスバーガーで作った時よりも、ビジュアル的にはなんだか貧相に見えるが、まあそれはそれだ。重要なのはウマさである。

食べてみると……

_人人人人人人人人人人人_
> ウメぇぇええええ!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

振り切れたジャンク感! 滲み出る馬鹿っぽさ! 惜しみないビーフの量! そしてチーズ!! やや濃い目なペッパーと塩味もいい。最強のフェイクバーガー爆誕の瞬間である。本家のバーガーキングには申し訳ないが、完全に全側面で持って行った感がある

モス版はまだフレッシュ感というか、なんだか健康的な雰囲気によって差別化に成功している。しかし、どちらがウマいかと問われれば、間違いなくカールスジュニア版だろう。まあ、値段も一番かかっているのだが。

それにしても、なんということだろう。勝手にモス版をDIYしてフェイクバーガー界を二分しておきながら、またしても勝手に覇者を誕生させて混迷を収束させてしまった。

バーガーキングのフェイクバーガーにハマった人で、なおかつカールスジュニアがアクセス圏内にある方はぜひ試してみて欲しい。カールスジュニア版の完成度の高さは圧倒的だ。フェイクバーガー列伝、これにて完。

参照元:カールスジュニア、Instagram @carlsjr
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



モスバーガーのミートソースでバーガーキングのフェイクバーガーを作ったら美味いんじゃないか? → やってみた

バーガーキングの『ザ・フェイク・バーガー』がそれなりに注目を集めて数日。実際にレビューした記事によると、「アリと言えばアリ」だそうだ。特にミートソースがウマいらしい。

そうか、ミートソースがいいのか……ん? ミートソース? ちょ、待てよ。ミートソースと言えばモスっしょ? モスの、デフォルトであふれるほど入ってるミートソースは、ポテトと合わせて食べると美味い。これは国民的常識だ。ってことは、モスのミートソースでフェイクったらイケんじゃないの?

・一番ミートソースが多いのを頼む

というわけで、モスにて『モスバーガー』とポテトLサイズをゲット。注文時に「ミートソースが一番多いのを頼みます」と言ったところ、店員さんを大いに困惑させてしまった。

そんな意味不明な注文をされたのは初めてだったのだろう。店員さんによると、どうやらモスのミートソースの量は、どれも同じらしい。オーソドックスな『モスバーガー』をチョイスしたのは、ミートソースが使用されたバーガーの中で一番安かったからだ。

一応比較のため、バーガーキングの本家『ザ・フェイク・バーガー』も購入。開けてみると、なるほどミートソースである。食べてみると、まあ、確かにアリと言えばアリ。個人的には結構好きだ。

・モス版フェイクバーガー

この感じなら、モスのミートソースのウマさをもってすれば本家越えも容易いのではないか。そんな気もする。ということで、さっそくモス版フェイクバーガーを作っていこう。まずは開封。

相変わらずミートソースがバーガーからあふれ出ているが、このソースがウマいのは皆さんご存じの通り。このまま食べたくなるが、今回はスライスされたトマトと肉を除去する。

そこにモスのポテトを積み重ね……

剥がしておいたパンで閉じて完成。Lサイズのポテトはちょっと多すぎたかもしれない。Mか、あるいはSサイズでよかった気もするが、まあいいだろう。これがモスバーガー版のフェイクバーガーである。ではさっそく食べてみよう。

ほらね、やっぱりウマい。

想定通りウマかった。まあ、ややポテトが多すぎてパサつく感はある。しかしそれはポテトをブチ込みすぎた筆者のミス。モスのミートソースはフェイクバーガー化されても、その美味さを十全に発揮している。

・ジャンク感 or フレッシュ感

ではバーガーキングの本家フェイクバーガーとどちらがウマいのか? これについては正直何とも言えない。似たような感じになるかと思っていたが、モスのミートソースが思っていた以上にフレッシュなフレーバーで、割と別モノに仕上がったのだ。

バーガーキングのほうがジャンク感があり、味付けも濃い目で、これはこれでウマい。対してモスの方は、特有のフレッシュな野菜感というか、トマトや玉ねぎの味がしっかりわかるミートソースが、味に奥行きをもたらしている。瑞々しく、素材の味が良くわかる感じで、これもまたこれでウマい。

ジャンクなバーキン、フレッシュなモス。はっきり言って、両者の実力は拮抗している。フェイクバーガー界は今後、本家バーキン派とモス派で二分され、混迷を極めていくことだろう。新たな刺客が現れない限り……。

……

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……

第一部 完

参考リンク:バーガーキングモスバーガー
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



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