バーガーキングの『ザ・フェイク・バーガー』がそれなりに注目を集めて数日。実際にレビューした記事によると、「アリと言えばアリ」だそうだ。特にミートソースがウマいらしい。
そうか、ミートソースがいいのか……ん? ミートソース? ちょ、待てよ。ミートソースと言えばモスっしょ? モスの、デフォルトであふれるほど入ってるミートソースは、ポテトと合わせて食べると美味い。これは国民的常識だ。ってことは、モスのミートソースでフェイクったらイケんじゃないの?
・一番ミートソースが多いのを頼む
というわけで、モスにて『モスバーガー』とポテトLサイズをゲット。注文時に「ミートソースが一番多いのを頼みます」と言ったところ、店員さんを大いに困惑させてしまった。
そんな意味不明な注文をされたのは初めてだったのだろう。店員さんによると、どうやらモスのミートソースの量は、どれも同じらしい。オーソドックスな『モスバーガー』をチョイスしたのは、ミートソースが使用されたバーガーの中で一番安かったからだ。
一応比較のため、バーガーキングの本家『ザ・フェイク・バーガー』も購入。開けてみると、なるほどミートソースである。食べてみると、まあ、確かにアリと言えばアリ。個人的には結構好きだ。
・モス版フェイクバーガー
この感じなら、モスのミートソースのウマさをもってすれば本家越えも容易いのではないか。そんな気もする。ということで、さっそくモス版フェイクバーガーを作っていこう。まずは開封。
相変わらずミートソースがバーガーからあふれ出ているが、このソースがウマいのは皆さんご存じの通り。このまま食べたくなるが、今回はスライスされたトマトと肉を除去する。
そこにモスのポテトを積み重ね……
剥がしておいたパンで閉じて完成。Lサイズのポテトはちょっと多すぎたかもしれない。Mか、あるいはSサイズでよかった気もするが、まあいいだろう。これがモスバーガー版のフェイクバーガーである。ではさっそく食べてみよう。
ほらね、やっぱりウマい。
想定通りウマかった。まあ、ややポテトが多すぎてパサつく感はある。しかしそれはポテトをブチ込みすぎた筆者のミス。モスのミートソースはフェイクバーガー化されても、その美味さを十全に発揮している。
・ジャンク感 or フレッシュ感
ではバーガーキングの本家フェイクバーガーとどちらがウマいのか? これについては正直何とも言えない。似たような感じになるかと思っていたが、モスのミートソースが思っていた以上にフレッシュなフレーバーで、割と別モノに仕上がったのだ。
バーガーキングのほうがジャンク感があり、味付けも濃い目で、これはこれでウマい。対してモスの方は、特有のフレッシュな野菜感というか、トマトや玉ねぎの味がしっかりわかるミートソースが、味に奥行きをもたらしている。瑞々しく、素材の味が良くわかる感じで、これもまたこれでウマい。
ジャンクなバーキン、フレッシュなモス。はっきり言って、両者の実力は拮抗している。フェイクバーガー界は今後、本家バーキン派とモス派で二分され、混迷を極めていくことだろう。新たな刺客が現れない限り……。
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第一部 完