チェルノブイリ原子力発電所の事故による放射能汚染で、その周囲の地域には人が住めない状態になってしまった。その事故から25年以上が経過したいま、多くの人たちが原発で働いており、石棺を作る作業などにあたっている。
世界各国から原発を見学しようと、多くの人たちが訪れているが、そのすべての人たちが必ずしなくてはならないことがある。それが、身体の放射線量のチェックだ。福島第一原子力発電所付近に行った事がある人は、測定機器の種類は違えど、同様のチェックを受けたことがあるはずだ。
チェルノブイリでは身体のどの部分の放射線量が高いのか、すぐにわかる機器が用意されている。もしここで問題アリとなれば、衣服を捨てて着替えたり、身体を洗う必要が出てくる。今回、筆者は数時間ほどチェルノブイリに滞在したが、チェックを問題なく通過できた。
放射線量が極めて高いホットスポットも通過したが、身体には高濃度の放射性物質が付着していなかったようだ。チェルノブイリ情報センターのスタッフによると、問題アリな状態になる人は稀とのこと。コケは放射性物質を取り込みやすいらしいので、そういう物質が付着していると反応することがあるかもしれない。
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: チェルノブイリ地区に入った人の放射線量を調べる機器を体験 / 汚染部位が正確にわかる
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