「大人」の定義とはいったい何なのだろうか? この問いかけに的確に答えられる人は、意外と少ないかもしれない。米クラーク大学の教授が行った、18~29歳までの1029人を対象にしたアンケート調査によると、若者の間では自らを「大人」と自負している人は少ないようだ。大人であると感じている人は48.6パーセントと過半数を下回る結果となった。その理由はさまざまのようである。
同大学の心理学者ジェフリー教授の研究チームの調査によると、大人になれば人生をより良く楽しむことができると考える人は60パーセントに達した。しかしながら、全体の56パーセントが将来に不安を感じており、「先が見通せない」と回答する人は65パーセントに上っている。期待と不安が入り混じっているようだ。
では、いつをもって「大人になった」と呼ぶべきなのだろうか。アラナ・プラントさん(23歳)は、大人の定義を「経済的な自立」と捉えている。彼女いわく「もうすぐ24歳になるけど、私はまったく大人であるという自覚がありません。なぜなら、両親に生活を支えてもらっているから」。全体の38パーセントは経済的に自立していた。しかし残りは両親から何らかの形で援助を受けているそうだ。
テキサスA&M大学のブランドン・スミスさん(20歳)は、大人の定義を「責任」と捉えている。彼の両親は、これまでに人生の選択を彼に自由に選ばせてきたそうだ。しかしそこには責任がともなうことを強く教わったという。
そのほかにも、きちんとした仕事に従事することが大切と考える人もいる。育った環境や価値観によって、それぞれの大人像が描かれているようだ。日本で同様の調査を行った場合、どのような結果が出るのだろうか? 気になるところである。
参照元:USA TODAY(英語)
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オリジナル記事: 「大人」とはいったい何なのか? 18~29歳(約1000人)を調査で判明した意外な事実
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