約束しよう。あらかじめ言われなければ「この梅酒に糖類がいっさい使用されていない」という事実に気がつかないと。その甘美な風味たるや、冬を通り越して春が訪れたかのような気分にさせてくれる。
・蒸留酒でなく日本酒で漬けた梅酒
一般的に梅酒は、蒸留酒のなかに梅と砂糖を入れ、長時間漬けて製造する。梅のさわやかな酸味と砂糖の甘味が絶妙な相乗効果を出し、お互いの良い点のみを蒸留酒にとけこませる。ししかし、この『南部美人』は岩手県にある日本酒の蔵元。 この梅酒も蒸留酒でなく「日本酒」に漬けてつくるというのだ。
・減らせるカロリーは減らしたい
筆者(私)はカロリーを気にして梅酒を飲むことは控えていた。ピッツァや焼肉はガンガン食べるので梅酒を飲まなくても無意味かもしれないが、減らせるカロリーは減らしたいので梅酒よりも焼酎をストレートで飲むことが多かった。
・ネガティブな意味で体験してみたいと思った
だが、糖類無添加の梅酒があることを知り、これはぜひとも飲んでみたいと思った。ネガティブな意味で体験してみたいと思ったのだ。梅酒には糖類が必要不可欠という固定概念があったため、「どうせ味をおろそかにして鋭い味をしているのだろう。うまみのない酒になっているのではないか」と思っていたのだ。
・飲むことができる居酒屋を必死に探す
どんな酒でも、ロックや水割りよりストレートが本来の味を知ることができる。異論はあると思うが、私はそう思っている。特に糖類無添加の梅酒ならば、よりハッキリとその味を確かめることができるはずだ。ということで、都内で『南部美人』を飲むことができる居酒屋を必死に探して飲みに行ってみたのだが……。
・糖類無添加でこの甘さはなんだ!?
記事の冒頭で「その甘美な風味たるや、冬を通り越して春が訪れたかのような気分にさせてくれる」とその味を表現したが、瞳孔が「ギンッ!」と開くかのように味覚神経に「糖類の甘さ」を伝えてくる。えっ? 糖類無添加でこの甘さはなんだ!?
・この甘さは『麹』によるもの
調べてみたところ、この甘さは今流行りの『麹』によるものだそうだ。糖類を加えていないのに感じる自然で優しく旨みのある甘さは糖類ではなく、麹がもたらしたものだったのか…どおりで食事にも合うはずだ。
・「あえて騙されてもいい」と感じてしまう魅力
梅酒がもつ「強い爽快感」と「深い重厚感」を残しつつ、脳を癒やす「危ない甘美感」に全身が硬直する。あまりに魅了され、飲んだ瞬間から5秒ほど恍惚感が続く。『南部美人』がもし女性だったら、こんなにも恐ろしい存在はない。たとえ嘘だとわかっていても「あえて騙されてもいい」と感じてしまう、人を魅了する力を秘めている。そんな魅惑の女性が『南部美人』なのだ。
ちなみに今回南部美人を使用した梅酒を飲んだのは、新宿にある居酒屋『米門』。最近はお酒にこだわっている店だと置いてあるところもけっこう増えているようなので、探してみても良いかもしれないぞ。忘年会シーズンの飲み会では、美味しいお酒を飲んで楽しく過ごしたいものだ。
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 梅酒なのに糖類無添加 / 絶妙にとろける『南部美人』が食事に合って甘美すぎる件
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