深夜のオリンピック観戦で、日中の眠気と連日戦っている方も多いのではないだろうか。そうでなくても昼食のあと眠気に襲われ、午後は必死に目を開けているという方もいるだろう。
昔からよく「眠い時はちょっと寝てから作業を再開した方が良い」というが、なかなか堂々と昼寝するわけにもいかないのが現実である。
しかし、You Tube上に昼寝の効力を見直させてくれる動画が紹介され、多くの人の賛同を得ている。「The Scientific Power of Naps(昼寝の大切さの科学的説明)」というこの動画によると、やはり短時間の昼寝は仕事の効率を高めてくれるらしい。
動画では、入眠 ~ 夢を見るまでを以下の4段階に分けて説明している。
・第1段階
まどろみ始め。眠っている自覚がなく、「一睡もできなかった」という時はこの状態が続いていることが多い。
・第2段階
まだ浅い眠り。深い眠りに向けて脳がリラックスし始める。
・第3段階
深い眠り。夢を見ていない、いわゆるノンレム睡眠。
・第4段階
深い眠り。夢を見て、眼球運動が起こるいわゆるレム睡眠。
脳がリラックスしていく第2段階は思考が抑制され、いわば脳が記憶の整理整頓の働きをする時間である。つまり寝る前に頭に入ってきた情報などを噛み砕いているということだ。
眠り始めてから第2段階までには通常10分から30分かかる。ここで昼寝から目覚めると、頭も体もスッキリして生産性、思考能力、記憶力、想像力すべてが上がった状態で仕事に戻れるという「目覚めどき」である。
ところがそれを通り越して深い眠りに移行してしまうと、目覚めた時に頭がぼんやりして能率が下がる、眠り続けたいという願望が強くなるなど、逆の効果を生んでしまう。つまり昼寝はごく短時間、30分以内で切り上げるのが理想なのだ。
社員の労働効率を上げたい企業は、思い切って午後の昼寝タイムを設けてみてはいかがだろうか。勤務中堂々と昼寝ができる環境が整えば、働き手の意欲も上がるかもしれない。
学生諸君も、深夜の勉強で眠気に襲われた時は、無理せずちょっと横になった方が良い。ちょっとのつもりがうっかり朝まで寝てしまった、とならないように気を付けよう。
参照元:YouTube asapSCIENCE
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