東京・南青山の『the 3rd Burger』は、パン(バンズ)をお店で焼き、野菜をお店で切っている。さらにハンバーグ(パティ)もお店でミンチして焼いているというのだから、「手間暇をかけている」という点においては本格的といえるでしょう。
しかし、味が「手間暇」に比例して美味しくなくては「そのコンセプト」に意味はありません。実際に行って食べてみました。
・the 3rd Burger(650円)
なんとも不思議なハンバーガーです。甘味のあるソースと、塩味の強いパティ、双方がぶつかり合って「やや雑な味」であるにもかかわらず、野菜の水分が甘味と塩味を中和させて上品な味へと変化していきます。
複数のスライス野菜がサンドされているので、食べていて「楽しい食感」を体験できます。ウマミの点においてはさらなる研究が必要ですが、最後までしつこさを感じずに飽きないで食べられるはずです。
・ベーコンチーズバーガー(590円)
ガツーンとくるオイリーかつワイルドな味かと思いきや、驚くほど上品。それは良くいえば繊細で、悪くいえば物足りないといえます。ベーコンチーズバーガーを食べたいという人は、ボリュームとコッテリとした奥深さを求めているはず。
であれば、もう少し上品さをとっぱらって、パティをもっと「重い存在」にしても良かったかもしれません。とはいえ、ファストフード店として平均以上の美味しいハンバーガーであることには間違いありません。
・ビーンズベジーサンド(450円)
「てまひまかけてこさえてありますなあ」と感じた一品。『the 3rd Burger』にきたら『the 3rd Burger』ではなく『ビーンズベジーサンド』を食べてもらいたいですね。どちらかというとこちらのほうが看板バーガーといえます。
特徴的なのが、パティを使わない代わりにチーズを使っているところ。チーズの持っている「こってり感」は肉のパティのようにしつこくなく、アッサリとしていながら重厚感のあるウマミを感じさせてくれます。ペースト状のビーンズが、さらに奥の深いコクのある「ハンバーガー感」を出しているのも素晴らしいです。
・ポテトフライ(3rd 410円)
正直、お世辞にも誉められない料理が一つだけありました。それがこのポテトフライです。とても油っぽく、食感が鈍く、そして「家庭的すぎる」のです。普通に買ってきたじゃがいもを細切りにして家庭で揚げたポテトフライそのままなのです。
それがいいという人もいると思いますが、『the 3rd Burger』の客層を考えると、このポテトフライを求めている客はいないのではないかと思います。ナチュラルを目指すのは素晴らしい。決してまずくはない。だけどここはプロの飲食店。そう考えれば、このポテトフライはナシです。
参照元: the 3rd Burger
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 店内でパンを焼いて野菜を切ってハンバーガーを作っている『the 3rd Burger』に行ってみた
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