7月30日に行われた女子フェンシングの個人戦。その準決勝で韓国のシン・アラム選手が、残り1秒で、ドイツの選手に敗北し、銀メダルを逃した。判定を不服としたシン選手が1時間にわたり座り込み泣いて抗議した姿は記憶に新しい。
その後、国際フェンシング連盟(FIE)がシン選手に「特別賞」を授与の意向を示したが、シン選手側は「欲しいのはメダルだ」として拒否したと伝えられている。
そのシン選手をめぐって新たな動きがあったようだ。韓国体育会が「シン選手にも銀メダルを」とIOCに求める意向だというのである。
この驚きのニュースを伝えたのは、中央日報やMBCなど韓国の複数のメディアである。報道によると、韓国体育会はFIEと連名でIOCに対し、シン選手にも銀メダルを授与するよう求める意向だという。すでに勝負が決まった試合で負けた側へのメダルの要求は異例中の異例だ。
だが、この「連名の嘆願書」に両協会が署名をしたという事実はなく、あくまでまだ韓国体育会側の提案という段階だ。FIEがこれに応じた場合、自らの判定を「誤審であった」と認めたことになり、他の試合にも影響しかねない。FIEの判断にも注目が集まっている。
ご存知の通り、韓国側は試合直後に異議を申し立ているが即却下、順位は確定している。今からシン選手にも銀メダルを授与の可能性は限りなく低いのではないだろうか。韓国メディアでも「パフォーマンスとしてIOCにメダルを要求したのでは?」ともささやかれているが、最終的には判定に従うというのが大前提であるはずのスポーツの世界で一体何のパフォーマンスとなるのだろう。
なお、シン選手側は拒否したとされるFIEの特別賞についても「拒否した」と伝えられているが、一部では「団体戦が終わるまで保留にしただけ」とも報じられ情報は錯綜中だ。
いずれにせよ、確定した判定について、協会さえも悪あがきとは、選手の精神面への影響が心配だ。試合に負けたのは残念かもしれないが、結果は結果として受け止め、次を考えたほうが、シン選手や韓国選手代表団のためになると思うのだが……。
参照元:MBC(韓国語)
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オリジナル記事: 涙で座り込み抗議の韓国フェンシング選手「特別賞」を提案されるも拒否!? 韓国は IOCに銀メダル授与を求める意向
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