マクドナルドの子ども向けメニュー「ハッピーセット」。注文するとおもちゃがついてくることで知られているが、英国ではこのハッピーセットを活用した画期的なキャンペーンがスタートした。
英国のマクドナルドでは、今後2年間ハッピーセットを買った客にはおもちゃではなく本を配ることを決定したのだ。2年間で配る予定の数は少なくとも1500万冊にもなるという! このマクドナルドの異例のキャンペーンは子どもを持つ親からも大歓迎されているそうだ。
今回のキャンペーンは英国で読み書き能力向上を促進している団体であるNational Literacy Trustの協力を得て展開するそうだ。2014年末までに少なくとも1500万冊のフィクション、ノンフィクションの本を配る予定とのこと。現在は “Amazing World” という宇宙や自然をテーマにしたノンフィクションの本をハッピーセットを買った客に無料で提供しているそうだ。
マクドナルドのマーケティング担当副社長であるAlistair Macrow氏によると、このプロジェクトに対する顧客の反応は「とてつもなく良い」とのこと。親の10人中9人はファーストフードチェーン店による本の提供を歓迎しているそうだ。
というのも、シェイクスピアなど「文学の国」というイメージのある英国でも、子どもの読書離れが問題になっているという背景がある。National Literacy Trustが行った調査によると、3人に1人の子どもは自分の本を持っておらず、また半数の子どもは読書が好きではないと答えているそうだ。
マクドナルドのMacrow氏もこうした統計結果には驚きを示しており「今回のプロジェクトはこうした極端な状態を改善して、読書の楽しみを取り戻す良い機会になると思っている」と語っている。
英国ではマクドナルドは1200店舗ある。その規模の大きさ、集客力を考えると、子どもたちの読書ライフに与える影響はかなり大きなものになるかもしれない! 将来「ハッピーセットがきっかけで本が好きになった」と答える子どもも出てくるのかも!?
(文=佐藤 ゆき)
参照元:Guardian
photo:flickr glenmcbethlaw
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オリジナル記事: 【英国マクドナルド】今後2年間ハッピーセットにはおもちゃではなく「本」がついてくるらしい!
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