【沖縄感動ストーリー】離島に住む子供たちは中学卒業後に親と相撲を取り本島へ旅立って行く

【沖縄感動ストーリー】離島に住む子供たちは中学卒業後に親と相撲を取り本島へ旅立って行く

はやいもので2013年ももう2月となり、学生たちが受験でとても忙しいシーズンになった。

もちろんすべての学生や親たちにとって大事な時期なのは間違いないが、そのなかでも特に感動的なイベントといわれているのが、沖縄県の離島に住む受験生親子の「十五の春」である。

十五の春といっても別に盗んだバイクで走り出すわけではなく、離島には小中学校はあるものの高校は無く、進学する場合は沖縄の本島に一人暮らしをするか親類の家から通わなければならない。

仕方の無いことではあるのだが、まだ若い自分の子供を自分の目の届かないところへ送り出すのは、親にとって非常に勇気のいること。もしかすると子供が感じる不安より、親が感じる不安のほうが何倍も多いかもしれない。

そこで離島に住む人たちは「十五の春」というイベントで、男子は父親と相撲を、女子は母親と腕相撲をし親を負かすことで「こんなに強くなったのなら、家から巣立っていっても心配はいらないはず!」と涙ながらにしばしの別れを決心するのである。

もちろん一人暮らしをするのだから受験費用以外にもお金が相当かかるわけで、文部科学省が2013年度から離島出身高校生を援助する「離島高校生修学支援事業」の支給額を現行の1人当たり年額15万円から24万円へ増額を検討していたり、琉球大学教育学部で離島進学の実態が紹介されたりと、離島に住む子供たちの支援も年々手厚くなってきている。

また、沖縄ファミリーマートでは離島(粟国・渡名喜・北大東・南大東・多良間の5島)の島の恵みをビンに詰めた『おくなわ 特産・離島便』を店舗・数量限定で発売し、1ビンにつき30円を「15の春基金」として離島出身の就学生支援のために寄付するなど、沖縄県の企業も応援する姿勢を見せているようだ。メチャいい話シーサーだなー!

ちなみに記者も『おくなわ 特産・離島便』を手に入れたので食べてみたのだが、これがまた絶品! 粟国島で獲れる唐辛子と塩は塩コショウの代わりに肉にかけるとちょっと変わったオリエンタルな味わいになり、かなり美味しかった。沖縄に行かないと手に入らないので、今後通販で買えたらいいのに…。

なかなか都会に住んでいると想像が付かないかもしれないが、きっと離島に住む親子にとって「十五の春」は結婚に匹敵するぐらいの一大イベントなのだろう。なにはともあれ、頑張れ沖縄の離島に住む受験生たち!

情報提供:沖縄離島ガイド・プロジェクト おくなわ


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カテゴリー 国内, 沖縄, 離島

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