【誇り高きフランス語】フランスの公式文書で「ハッシュタグ」を用いることが禁止される

【誇り高きフランス語】フランスの公式文書で「ハッシュタグ」を用いることが禁止される

インターネットの普及によって大きな影響を受けたものの一つが「言葉」だ。「ブログ」「SNS」「ツイッター」「フェイスブック」……ネット時代の幕開け以前には口にされることのなかった言葉が今では当たり前のように使われる。そして、それらの言葉のほとんんどは英語に由来している。

昔から外来語を温かく受け入れてきた日本にとっては、そうした語句を使うのに抵抗を示す人は多くないかもしれない。だが、お国が変われば事情も変わる。なんと、フランスでは自国言語の価値を維持するためという理由で、政府の公式文書で「ハッシュタグ」という言葉を使うことが禁じられたのだ。

元々フランスでは、以前から英語起源のネット語句が国内で普及するのを食い止めようとしてきた歴史がある。2003年には「email」が「courriel」に置き換えられたし、「Wi-fi」と「blog」に代わるフランス語の作成が試みられたこともある。

そして、今回新たなターゲットとなった言葉が「ハッシュタグ」。今後政府が発行する公式文書と法律文においては、ハッシュタグの代わりに「mot-dièse」という語句を使うように定められた。「mot」は言葉、「dièse」はシャープ記号を指すそうだ。

今回の変更は、Commission Générale de Terminologie et de Néologiez(意味:新語・専門用語の審議会)という政府機関によって決定された。「フランス語を適切な価値ある言語として維持すること」がその理由だ。

こうした政府機関のもくろみをよそに、ネット上では今回の決定について冷たいコメントがあふれている。

「こんな決定はされても、フランス人は “ハッシュタグ” を言い換えることはないと思う。ぼくはフランス人だけど、言い換えない!」
「自国の言語を大切にすることはもちろん重要だけれど、禁止するなんてやりすぎだろ」
「政府機関はこんなことしてるより、もっと目の前の課題に対応しろ」

フランス人自身からも冷たい反応を受けている今回の決定。政府の文書から「ハッシュタグ」という言葉が消えても、一般市民の使用を食い止めることは難しそうだ。

(文=佐藤 ゆき
参照元:Mashable(英文)
illustration:Rocketnews24.


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