極度の緊張感のなかで、最高のポテンシャルで出すために、トップアスリートたちはさまざまな工夫を行っている。音楽を聞いて集中力を高めるのもそのひとつ。ロンドン・ブルネル大学の専門家は、一般の人でも簡単に取り入れることのできるプレイリストの使い方を提唱している。これに基づいてプレイリストを制作すれば、普段よりもアクティブに運動できるかもしれない。
『インサイド・スポーツ・サイコロジー』の著者であり、同大学で音楽と精神の働きを研究しているコスタス・カラジェオーヒス博士は、「音楽は力と興奮を高め、緊張や疲労を軽減する効果がある」と話し、「ビートは持久力を強化する」と運動時に音楽を聞くことの重要性を説いている。
博士のチームは2009年に30人を対象に踏み台運動のテストを行った。その際に、比較的激しいロックやポップスを聞くグループとそうでないグループに分けたのだが、結果として聞いたグループは15パーセントも持久力が向上したという。それを踏まえて、博士は以下のポイントに注意して、プレイリストを活用することをすすめている。
■運動時に最適なプレイリストの使い方
1.テンポの速い曲を選ぶ
2.慣れ親しんだ曲を選ぶ
3.シャッフル機能を使う
4.曲をアレンジする
5.歌詞にこだわる
以上だ。速いテンポの曲といっても、闇雲に速ければ良いというものではない。最適なテンポは120~140BPM(1分間に120~140回)、また目標とするテンポ(たとえば130BPM)に向けて次第に楽曲のスピードが速くなる曲は、大変良いそうだ。
そして聞き飽きないようにシャッフルを利用し、可能なら1~4BPMテンポを上げると良い。博士によれば、人間は最大4BPMまでテンポが変わっても変化を聞き取ることはできないとのこと。最後に、歌詞にはこだわる必要がある。歌詞はその人に運動を動機付け意義をもたらす。
これらを踏まえて博士は以下の曲を推奨している。
サバイバー『Eye Of The Tiger』(109BPM)
クイーン『Don’t Stop Me Now』(154BPM)
マイケル・ジャクソン『Beat It』(139BPM)
リール・トゥ・リアル『I Like To Move It 』(123BPM)
ソルトン・ペッパー『Push It』(130BPM)
この内容をもとに、自分なりのプレイリストを作り、日々のエクササイズやトレーニングに活用して頂きたいものである。
参照元:TIME(英語)
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オリジナル記事: 【保存版】トップアスリートに学ぶ、運動に最適な音楽「プレイリスト」の使い方
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