【映画コラム】ドン引きするくらい遅れて日本で公開されるハリウッド映画『アベンジャーズ』。そのキャッチコピーが、「日本よ、これが映画だ」であることに対して、不快感をあらわにしている人たちがいる。コラムニストの小田嶋隆先生もそのひとり。
小田嶋先生はTwitterで「『アベンジャー』のキャッチコピー「日本よ、これが映画だ」って、どんだけ上からなんだ?」や「これを考えたのが日本の配給会社なんだとしたらさらに悲しいですだよ」とコメントし、インターネット上で大きな注目を集めた。
小田嶋先生は『アベンジャーズ』を観ていないかもしれないが、そもそも駄作なので関心を持つ必要はないし、腹を立てるまでもないダメ映画である。どうして駄作なのかを一言でいえば「ただヒーローが集まっただけ」だから。
大ヒット映画の主人公たちが集まり、ひとつの物語を編む。これがヒットしないはずがない。ただでさえ成功が約束された映画なので、脚本が糞だろうが、どんな映像だろうが、どんな編集だろうが、注目は集めて当たり前。そこからどうやって洗練された秀逸なる作品にするかが重要なのだが、脚本は退屈すぎるほど糞だし、編集もヘタクソ。力を抜いて作った作品であることは明白だ。
そもそもハリウッド映画に関していえば日本人はナメられてるんですよ。あまり海外に目を向けない人はわからないかもしれないが、最新映画として公開されるハリウッド映画の多くが、ドン引きするくらい遅れて日本で公開されているのである。
ひどいものだと、1年以上遅れて上映される。『アベンジャーズ』に関していえば、中国でさえ5月に上映された「古い映画」なのである。『プロメテウス』も海外ではとっくの昔に上映されているし、日本に対する上映時期の「ないがしろ度」は尋常ではない。
執筆: 桃色のガンダルフ
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オリジナル記事: 【映画コラム】そもそもハリウッド映画に関していえば日本人はナメられてるんですよ / ドン引きするくらい遅い日本公開の時期
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