「チュッパチャプス」は誰もが知っている棒付きキャンディだ。スペイン発祥の商品で、そのスペインでは「チュッパチャプス寿司(CANDY SUSHI)」なるモノも存在するらしい。
そんなチュッパチャプスのドリンクがあることをご存じだろうか? しかもなんとスパークリング! つまり炭酸飲料である。実物を発見してしまったので飲んでみたところ、チュッパチャプスのイメージとはかけ離れた代物だった。
・賞味期限、今日!
この商品を目撃したのは、よそでは扱われることのない珍妙な商品も揃える「ドン・キホーテ」だ。入口をはいってすぐのところの棚にあるのが目に入った。ほほ~、チュッパチャプスの飲み物か~……。
オレンジは賞味期限、今日まで!! (2020年7月29日)
スペシャルプライス税別50円! 買うしかねえ~~ッ!!
・昔のファンタ
ということで買ってきた。ちなみにストロベリーの方は、賞味期限9月までで正規価格の税別198円だった。缶の後ろに貼られている商品説明を見ると、原産国は韓国とのこと。韓国ではメジャーな飲み物なのだろうか?
もしや、本当は賞味期限に余裕があるのでは? そう思って缶底を見たが、やっぱり今日がその日だった。もはや一刻の猶予もない。急いで飲まねば……。
スパークリングとはつまり炭酸である。「チュッパチャプス」と「炭酸」が私のなかで結びつかない。どちらかといえばドロっとしたクリーミーな飲み物を想像してしまうのだが、はたして……。透明グラスに注いでみると、めっちゃ泡が弾けてる~っ! 強炭酸じゃないか。
これほどまでに炭酸推しで来るとは思わなかった。
飲んでみたところ……。
昔のファンタオレンジの味がする!
瓶に入っていた頃のファンタオレンジの味、粗い炭酸の感じも強めの甘さも、当時の味によく似ている。まさか、チュッパチャプスを飲んで、ファンタの味に着地するとは思ってもみなかった。コレはコレでありだなあ。自販機にあったら飲んでしまうかもしれない。
ストロベリーの方は、牛乳とホエイパウダーが入っているので、オレンジよりも味はまろやか。
懐かしの味で例えるなら、日本コカ・コーラの「アンバサ」にイチゴ果汁を加えた感じである。思い描いたチュッパチャプスとは、かけ離れていたけど、なかなか個性的で味わい深い飲み物だった。なお余談だが、アンバサは今でも製造しており、ネット通販が可能だ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24