本日2020年8月5日、激しい暑さと共に恐ろしい丼兵器が全国の「すき家」1943店舗に投入された。そう、以前の記事でご紹介した3つの新商品『トリプルニンニクMIX』シリーズである。
注文すると一緒に『ブレスケア』が提供されるという狂気のニンニクマシーン仕様で世間をザワつかせたことも記憶に新しい同商品だが、本日さっそく食べてみたところ、やはりと言うべきか、無事に自分自身がニンニクになったためお伝えしたい。すお
・すき家のニンニク丼
牛丼、カレー、うな丼をそれぞれニンニクで完全武装した形の『トリプルニンニクMIX』シリーズ。今回、私(あひるねこ)はもっともスタンダードだと思われる『牛丼 トリプルニンニクMIX(税込580円)』を注文した。
人がまだまばらな店内。いよいよ私の丼がテーブルに運ばれる。おお……さすがニンニクマキシマム。と思った次の瞬間、いきなり強烈な香りが鼻孔をくすぐるフリしてグーでぶん殴ってきたではないか。な、何だこのワッと立ち込めるような激しいニオイは……。
・遠慮なし
そう、『トリプルニンニクMIX』の熱血ニンニクスメルが、私のマスクを突き破って侵入してきたのである。お前、この期に及んでまだソーシャルディスタンスの概念知らんか? だがそれもそのはず。丼内は素揚げニンニク・ニンニクの芽・特製ニンニクスパイスによって、極限までニンニク濃度が高まっていると言っても過言ではないのだ。
ホクホクした揚げニンニクをひょいとつまみ、タレがよく絡んだニンニクの芽と一緒に頬張る。もう狂おしいまでにニンニクである。しかし、大量にかかったニンニクスパイスがそれ以上に曲者だ。どうやらフライドガーリックに加えて唐辛子が入っているらしく、これがけっこうじっくり辛い。
・暴れケルベロス
サイゼリヤの『アロスティチーニ(ラム肉の串焼き)』に付いてくる『やみつきスパイス』、あれを闇堕ちならぬニンニク堕ちさせて、さらに辛くしたらこうなったみたいな味とでも言おうか。さすが『トリプルニンニクMIX』、異なるニンニク兵装で3方向から同時攻撃されているような気分である。やめよう、フルボッコ。
どうにも手に負えそうにないため、ここで私が助っ人として召喚したのが玉子先輩だった(税込60円)。ニンニクたちよ、何故そのように荒ぶるのか? 鎮まれ……! 鎮まりたまえ……!! 先輩の黄身でフィールド全体をマイルドな味わいする以外、私が生き残る道はないだろう。
だがパンチ強めのトリプルニンニクのおかげで牛肉の甘みが際立ち、さらにそれが玉子によって優しくコーティングされることで、丼の中に絶妙なハーモニーが生まれていたことはハッキリ記しておきたい。うんうん、ウマいぞ。なんだかんだ言って、やはりニンニクは正義なのだ。
・残る後遺症
しかし……なぜだろう。食後に飲んだ『ブレスケア』3粒が、あまり効いていないような気がするのは。あれから数時間が経過した現在もなお、胃の奥の方でうめき声を上げるニンニクの気配を感じ取ってしまうのは。いずれ『エイリアン3』のラストシーンの如く、ニンニクが私の体を突き破って出てくるのではないか?
言うまでもないが、このあと誰かに会う予定があるなら『トリプルニンニクMIX』は避けた方が賢明だ。食べたら最後。その日は一日中、強制ステイホームを余儀なくされるだろう。もはや食べる外出自粛要請。焼け石に水かもしれないが、食後は早めのGo To 歯磨きを強くオススメする。