まずは商品を見ていただきたい。長3封筒ほどの大きさの厚紙に、400年前の合戦の風景が浮かび上がる。足軽はわずか1cmほど、背の高い騎馬兵でも2cmほどの身長だ。
再現されているのは、石田三成らが率いる西軍と、徳川家康の東軍が激突した天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」である。緻密なシルエットで、衣装や持ち物までわかるほど。
これ、熟練のペーパークラフト作家の作品……ではなく、誰でも買えるメッセージカードだ。どんなアイテムなのかご紹介!
・「Memories on paper」(税込1100円)
大将らしき2人を中心に、左右それぞれに連なる軍勢、全部で38人もいる。同じシルエットが繰り返し登場はするが、それでも結構なバリエーションだ。
0.05mm単位で細部を表現できるレーザーカッターを使用して切り出しているという。それぞれの兵士の躍動感がすごい!
手に持つ武器も、日本刀だったり槍だったり弓だったりさまざま。弓兵は脇差をさしていたりと芸が細かい。日本史に詳しい人なら兵種を読解できるのでは。
この商品、日本の伝統文化をペーパークラフト化した「Memories on paper」といい、主なモチーフは日本の祭り。「阿波踊り」や「よさこい」「山形花笠まつり」など日本各地の夏祭りをデザインしている。
カスタマイズも可能で、たとえば「阿波踊り」では “連” ごとに異なる構成を再現した、オリジナルカードの作成にも対応(最低注文数あり)しているぞ。
今年はコロナ禍で多くの夏祭りが中止を余儀なくされたが、せめて思い出として……ということで郵送できるようになっている。折れ防止のための台紙と、一筆箋、封筒がセットになっている。
平面の状態で届くので、1つずつ立ち上げると立体的になる。馬の脚なんて1mmにも満たない細さなので、気をつけて折るべし。
立ち上げた方が迫力があるが、カードの状態で「そのまま飾ってもよし!」とのこと。価格は1枚1100円(税込)で、別途送料がかかる。日本郵便のクリックポストでポストに投函されるので、購入は簡単だ。
・今後も新作あり
9月発売の最新作は上記の「関ヶ原の戦い」のほか、花嫁・花婿の名前を入れられる「神前結婚式」も。今後は行きたくても行けなかった「観光地」などの制作を予定しているとのこと。
しかし筆者のイチオシはやはり合戦。想像力をかきたてる歴史的な名シーンをどんどん再現してくれたら嬉しい。商品はいずれも1000枚の数量限定販売。気になる人は早めにチェックしてみて欲しい!
参考リンク:Memories on paper
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.