肉の焼ける音とはなぜあんなに食欲をそそるのか? 私(中澤)は食べるたびに思うものである。「この音がオレを蘇らせる。何度でもよ」と──。
そんな私には夢がある。1度で良いから、マンガに出てくるみたいな大きい肉のステーキを食べてみたい! これは私だけではなく全男子のロマンだろう。そこで、約9キロの牛肉を購入し巨大ステーキを作ってみた!!
・約9キロの牛肉のリアル
購入したのは内容量8950グラムの牛肩ロース。某肉に特化した業務用スーパーに「1番デカイ肉をください」と交渉したところ、バックヤードから出てきたのがコレだ。お値段2万495円なり。
ところで、あなたは約9キロの牛肉がどれくらいの量か想像がつくだろうか? 私は実際目の当たりにするまで想像がつかなかったのだが……
これくらいになります。
おッッッッも! 普段特に鍛えたりしていない私は、運ぶだけで肩が取れそうだ。舐めたらあかん牛肉9キロ。デカさがリアルである。
・空、大地、牛肉
焼くのも当然フライパンでは無理。というわけで、バーベキュー用のコンロを使用することに。いくらボッチの私とは言え、1人でこれを使う日が来るとは思わなかったぞ!
さて置き、バーナーが2口ついており、普段なら4~5人でも使えるサイズのこのコンロ。9キロの肉を乗せてみたところ……
パンパンやん。
しかし、この光景、なんかに似てるような……ハッ!
エアーズロックや。
──空、大地、牛肉。地球のヘソを彷彿とさせるその光景に雄大さを感じていると、早くも肉が焼ける香りが漂い出す。「ジュー!」という音が重なりオーケストラのようだ。蝉の声もかくやという重奏ではないか。
・手でひっくり返す
焼け具合を見るため1度ひっくり返してみよう。もちろん箸ではひっくり返せないため、手袋をはめて手でひっくり返してみると……
焦げができるくらい焼けている部分と生の部分が混在していた。このサイズになると、肉の凹凸で火が届きにくいところができてしまうようである。これ、ちゃんと焼けるのだろうか? その生焼けっぷりに不安が走る。
・ロマンの味わい
そこで様子を見つつ何度かひっくり返しながら焼くことに。泉のように溢れ出す肉汁に侵食されていく手袋。びちゃびちゃや。だが私には夢がある。巨大ステーキを食べるという夢が! そうして20~30分が経過した頃……
ドォォォオオオン!
ステーキの大陸がそこにあった。焦げすぎず全体的に焼き色のついた9キロステーキはまさにマンガから飛び出してきたような存在感! ワイはこれが見たかったんや!! 宴(うたげ)じゃー!! だがしかし、肉を切ってみたところ……
めちゃんこ生だッ!!
・食べてみた
生はあかん。とは言え、これ以上そのまま焼いても表面が焦げるだけで中まで火は通らないだろう。というわけで、切った分を焼いて食べてみよう。
友達とのバーベキューに憧れて練習する人みたいになってしまっていることはさて置き……
ウンマァァァアアア!
切ったとは言えマンガサイズ。ぶ厚い肉を口の中に放り込めば、ガシガシした肉の食べごたえと染み出す肉汁で口の中がいっぱいになる。その強烈な肉のインパクトは男子のロマンの味! 分厚いステーキサイコー!!
全人類に伝えたい。ステーキは薄いより厚い方が良いと──。
ところで、「薄いよりいい」と言えば、現在SKYNの公式Twitter「SKYN Japan(@skynbun)」で、“#薄いよりいい大喜利キャンペーン” が実施中である。
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参考リンク:薄いよりいい大喜利キャンペーン
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.