そっと噛み付くと中からスープがじゅわっと溢れ出し、薄皮に包まれたジューシーなお肉とともに楽しめる一口サイズの飲茶・小籠包。そんな小籠包が、手のひらサイズまで大きくなって横浜中華街に登場していた。その名も「大籠包」。
大きな小籠包、というだけでワクワクしてしまう。おまけに、なんと食べる際にストローを使うらしい。それはもう、絶対にスープがじゅわじゅわ出てくるからじゃないか。期待が膨らむ……! ということで、さっそく食べてみた。
・スープをゴクゴク飲める
大籠包は屋台『開華楼 横浜大世界店』で販売されている。
歩道にどーんと設置されている派手目な屋台と、「肉汁をストローで吸う!」という一文が目立つ大籠包の看板がインパクト大。ワクワクしながら大籠包(店内イートイン価格は税込500円・持ち帰りの場合は税込490円)を注文してみたよ。
すぐさま、ホカホカの大籠包がやって来た〜! お店の方から「早めにお汁吸った方がいいよ」と言われながら、ストローがブッ刺さった状態でのご登場だ。見た目は中華まんのようだが、もしかしたら飲み物なのかもしれない。
お店の方のアドバイスに従い、ストローに思い切り吸い付いてみた。おおっ、あっつあつのスープ(肉汁)が一気にきた! 火傷しないギリギリの熱々ぶり。いかにも中華スープという味わいの中に、お肉の風味がしっかりと出ていて美味しい。それを一口、二口とゴクゴク飲める……!
スープを吸い尽くしてしまったかのように思えても、傾けてみたり、別のところに刺しなおしてみるとどんどんスープが湧いてくる。 貪欲にスープを求めすぎて、大籠包が穴だらけになってしまった。
中のスープをこれでもかと吸い尽くしたので、具材からジューシーさが失われてしまっているのでは? 恐る恐る、穴だらけにしてしまった大籠包を開いてみると……えっ、めっちゃジューシー! 肉汁が具材から、まだまだじゅわっと出てくる。
皮はけっこう厚めでモチモチとしており、食べてみると小籠包というよりは中華まんっぽい形になった水餃子、といった感じだった。しっかりとした団子状になっている具材は豚肉と鶏肉のミックスらしいが、豚の風味がやや強めに感じられる。
そんなモチモチの皮と肉々しい具に、お肉の風味が溶け込んだ中華らしい風味濃い目のしょっぱいスープがたっぷりと染み込んでいるのだ。ジューシーなだけでなく食べ応えも抜群で、最後まで美味しく楽しめたよ。
・吸うのはお早めに
お店の方が言っていたとおり、大籠包を食べるときは早めにお汁を吸った方が良さそうだった。というのも、皮が厚めでスープを吸収しやすそうだったからだ。筆者はすぐ食べたにも関わらず、けっこう皮がスープを吸っておりクテッとしていた。
ただ、それでもゴクゴクと飲めるほどスープが残っていたので、大籠包はクテッとした皮ごと楽しむのも醍醐味なのかもしれない。
・今回訪問した店舗の情報
店名 開華楼 横浜大世界店
住所 神奈川県横浜市中区山下町97 横浜大世界1階
営業時間 9:30~19:00
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.