日本最大級のコリアンタウンと言われる大阪・鶴橋。いわゆる大阪のディープスポットである。実は、私(中澤)は5年くらい鶴橋に住んでいた。一歩商店街を入ると別世界、駅のホームは焼肉の匂いがするほど。しかし、私は韓国料理をほぼ食べたことがない。
なぜなら、実家で、さらに友達がいなかったから。外食する機会がほぼなかったのである。というわけで、プルコギも食べたことがないわけだが、この度韓国のツナ缶「プルコギツナ」を食べてみたら、とても懐かしい味がした。
・懐かしさの正体
もちろん、知らないうちに食べていたとかそういうわけではない。鶴橋の空気を思い出したという話でもない。プルコギツナの味が、ある家庭料理にそっくりだったのだ。日本人なら馴染みがあるだろうその料理とは……
肉じゃが。
甘みのあるツユにヒタヒタになった具。優しい味は心に染み入るようだ。肉ではなくツナだが、じゃがいも、グリーンピース、ニンジンの食感や甘みが肉じゃが感を演出しているのかもしれない。大分食べてないなあ、肉じゃが。
夜の闇が怖かった子供の頃。家からこもれ出る光に嬉しくなり走って帰ったら、おばあちゃんの肉じゃがが待っていた。温かかった味が懐かしい。ばっちり主張してくるその味はそれだけで1品の料理となっている。
・韓国を代表するツナ缶ブランド
ちなみに、このプルコギツナは韓国を拠点とするグローバル企業・東遠(ドンウォン)の商品。首都圏を中心に展開するスーパー「北野エース」で税抜き160円で売られていた。
同企業のツナ缶には、「唐辛子ツナ(税抜き160円)」というものもある。こちらも北野エースで販売されていたので購入して食べてみたところ、トマトソースが利いていた。
トマトの爽やかかつ甘い口当たりから、徐々に舌がピリピリして、後味は目の覚めるような唐辛子の刺激となる。味としてはアラビアータのような感じだが、この味をツナ缶と合わせることに発明を感じた。具にはたまねぎ、ニンジン、じゃがいもが入っており、やはり1品料理として即戦力の味である。
サイトを見てみると、東遠は韓国を代表するNo.1ツナ缶ブランドとのこと。日本では缶詰の基本であるツナ缶。素材を生かした味がほとんどだが、ツナ缶の味付けも国様々だ。缶詰でも、華やかな刺激が欲しい時、東遠のツナ缶を購入してみてはいかがだろうか。