海産物や野菜などを取り扱う、日本最大級の市場といえば『築地市場』だ。2012年9月現在、築地市場は移転を予定しており、移転先の江東区・豊洲は土壌汚染対策の工事を進めている。
だが汚染対策の工事を進めているさなか、環境基準の約1000倍の高濃度ベンゼンが検出されていたことが13日、日本経済新聞の報道により明らかとなった。
ベンゼンとは石油化合物の一種。用途としては殺虫剤や色素などに使用されており、かつては有機溶剤としても多く使われていた。現在は毒性が強いことが明らかになったため、トルエンなど他のものが使われるのが一般的だ。
ちなみにベンゼンはWHO(世界保健機関)の下部機関IARC(国際がん研究機関)の発表で「ヒトに対する発癌性が認められている」としており、日本でも大気汚染に係る環境基準が定められている。
東京都は汚染対策工事で確実に取り除けるとしているが、豊洲は大規模集合住宅や「アーバンドックららぽーと」などの商業施設、豊洲公園など人が集まる場所が多いため、市場建設予定地以外の場所は大丈夫なのかという声もあるようだ。
豊洲に住むAさんに話を聞いてみると、「ちょっと不安なので、できればほかの場所も調べていないなら調べて欲しいですね」とのこと。市場の移転予定地は以前工場があった場所なので他の場所は大丈夫だと思うが、やはり同じ地域だということと、タワーマンションの建設により最近住み始めた人が多いため、住民は不安になるようである。
参照元:日本経済新聞
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オリジナル記事: 築地市場が移転予定の豊洲で基準値1000倍の発がん性物質『ベンゼン』検出 / 豊洲居住者からも不安の声
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