【三十代女子の恋愛奮闘記】ラブホに入ったのにチョメチョメを拒むのは詐欺のようなものです! 

皆さんは、サギにあったらどんな気持ちになりますか? サギといっても、鳥のほうではありません。「鷺」ではなく、悪意を持って他人を欺く「詐欺」のほうです。

当然、いやな気持ちになりますよね。いやな気持ちになるばかりか、財産の損失など実質的被害が出ることもあります。自分がいやな気持ちになって不利益を被るようなことは、他者にもしてはいけないですよね。子どもの頃、道徳の時間に習ったはずです。

にもかかわらず、いけしゃあしゃあと詐欺的行為をしている人も少なくありません。というのも最近、インターネット上のあちこちで「ラブホに入ってもチョメチョメさせてくれない女性を、どう口説き落とすか」というハウツーを見かけるのです。「ラブホに入ったのにチョメチョメを拒む」、これは詐欺的行為のようなものです! 

ラブホテルはリゾートホテルやビジネスホテルではありません。チョメチョメをする施設なのです。その施設に同行するということは、チョメチョメをすることに合意したも同然。それを、部屋に入るなり「そんなつもりじゃなかった」と駄々をこねるのは詐欺的行為に等しいといっても過言ではないでしょう。

ここまで読んで詐欺女呼ばわりされた人の中には、「だって、男性側が『なんにもしないから』って言ったんだもん!」「『どうしても観たいテレビが始まっちゃうから、とりあえず入ろう』って言われたんだもん!」と、ほっぺたをふくらませる女性もいるかもしれませんね。

確かに、貴女の証言は嘘ではないでしょう。しかし、それらの男性の言葉は建前のようなもの。我々日本人には情緒を重んじる国民性があります。ド直球で「チョメチョメをするためにラブホに入ろう!」と述べてしまっては情緒にかけるので、上記のような誘い文句をセレクトしたのでしょう。いと、をかしです。

尚、ラブホ詐欺は「チョメチョメできると思ったのにできなかった」という精神的ショックのほかにも、宿泊代金の損失という実質的被害も与えています。おそらくラブホ詐欺女の皆さんは、ワリカンではなく男性側に全額負担してもらっていることでしょう。

男性側は、「チョメチョメをできる施設に泊まること」に対して数千円を支払ったのです。ただ泊まるためのお金ではありません。リゾートホテルやビジネスホテルではないのですから。貴女がチョメチョメさせないとわかっていたら、彼はきっとラブホに泊まろうとは言わなかったでしょう。

「飲んだら乗るな!」という飲酒運転撲滅の言葉がありますが、同様に「チョメチョメしないならラブホに入るな!」という言葉を掲げたいと思います。貴女がチョメチョメを拒む理由は何だか知りませんが、ラブホに入ってまでチョメチョメを拒むのは野暮というものですよ。
 
コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ


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