【三十代女子の恋愛奮闘記】試食や試乗があるのに、試交際(しこうさい)が無いのは不思議ですよね

恋愛において、「好き」とか「嫌い」という感情以上に厄介なのが「飽きる」ことです。恋愛以外でも、人間ですから飽きてしまうことってありますよね。大好物の食べ物でも、毎日食べ続けるとさすがに受けつけなくなりますし、ゲームやフィギュア収集など趣味に飽きることもあります。

付き合いの長いカップルが、愛情が冷めたわけではないけれど、なんとなく飽きた場合は「マンネリ」といいます。マンネリ打破に関しては、既にあちこちで語られているので、ここではあえてスルーさせて頂きますね。付き合いの長いカップルのマンネリよりも身近なのが、正式な交際に至るまで前に飽きるケースです。

男と女が知り合い、交際に至るまではメールや電話のやりとりをしたり、デートを重ねたりしますよね。まだ、どちらからも「好き」とか「付き合おう」という言葉が出ておらず、なんとなく親しくしている期間です。「彼(彼女)は、自分のことをどう思っているのだろうか?」や、「毎日メールしているのだから、恋愛感情があるに違いない!」、「いや、自分の勘違いかもしれない」など、男も女も悶々とさせられるものです。この悶々期間が一番楽しい! 悶々期間こそ恋愛の醍醐味だ! という人もいますが、悶々期間はあまり長引かせないことをオススメします。なぜならお相手が、悶々期間に飽きてしまう可能性があるからです。

悶々期間に飽きた人間がとる行動はただひとつ! 他の相手に悶々としたがります。「自分とやりとりしているのに、他に目を向けるなんてヒドい!」と思うかもしれませんが、まだ貴方と正式交際しているわけではないので、責めることはできません。浮気ではないのです。

別の相手に対して悶々とし始めてしまうと、貴方の新鮮度は落ち、挽回が難しくなります。では、どうしたらいいのでしょうか? さっさと交際を申し込めばいいのでしょうか? いや、それはハイリスクハイリターンです。「誰でもいいのか?」とか「本気なのか?」と、あらぬ誤解を招いてしまいます。そもそも、恋愛の醍醐味である悶々期間を楽しむことが出来なくなってしまいます。

そこでオススメしたいのが、「お試し交際」です。お相手に対して、「一週間だけお試しで付き合ってみない?」と提案しましょう。思えば、食料品にも自動車にも試食や試乗があるのに、恋愛にだけ「お試し期間」(試交際)が無いのは不思議ですよね。試すことによって、「思ったとおりだ!」や「想像と違うかも」など、正しい判断をすることが出来ます。そして何よりも、その一週間はお互い、「つまらないヤツだと思われたくない」と切磋琢磨し合うので、飽きるわけがありません。なおかつ、「これはあくまでもお試しの交際なのだ」という悶々気分も満喫できます。

以上を踏まえ、いま現在「友達以上、恋人未満」の期間にある人は、「ぼちぼち飽きられそう」という頃に、「お試し交際」を提案してみましょう。正式交際の申し込みではないのですから、断られても恥に思うこともありません。気楽なノリでお試しください。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ


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