隠れ家とはまさにこのこと! 書店の中を通り抜けて行くカレー屋さん『ボンディ 神保町本店』

隠れ家とはまさにこのこと! 書店の中を通り抜けて行くカレー屋さん『ボンディ 神保町本店』

東京で本の街と言えば神保町。だが、神保町はそれだけじゃない! カレーを提供する店が約150軒も集まっている日本有数のカレータウンでもあるのだ。そのナンバーワンを決めるべく昨年10月より「神保町カレーグランプリ」が開催されている。

初代王者は小川町の『ボンディ』だ。そこからほどちかい神保町には小川町とは一味違った雰囲気の本店がある。店の入口は本屋さんの店内を通り抜けて行くというまさに隠れ家的な場所にあるのだ。

■お店に入るまでにワクワク! いざ隠れ家へ
ボンディ神保町本店は「神田古書センター」の2Fに位置する。大通り(靖国通り)から入ったのだが、2Fについても店がない。「??」と思っていると「ボンディへご来店のお客様書店を通り抜けてお越し下さいませ」の文字!

なんと本屋さんを抜けていかなければならないのだ。書店、及びお客さんの邪魔にならないようにそーっと店内を抜けていくと、奥に柔らかな照明のレトロな空間が広がる。ここが『ボンディ』である。

■名物は前菜のジャガイモ! がっつくとこれだけで腹がふくれるという罠
記者(私)はビーフカレーの中辛を注文。まず出されるのが前菜のふかしたジャガイモだ。アツアツホクホクのジャガイモを食べながら、カレーを待つのである。バターをつけても良し! 塩でもよし! 目の前のジャガイモと店内のカレーのいい香りについついがっつきたくなるが、いきなりアクセル全開でいくとあとでカレーが食べられなくなってしまうので要注意だ。

■カレーはドロリとした辛×コク。そして後からまろやかさが来るー!
欧風カレーと言えば辛さよりコク重視なイメージがある。ボンディのカレーも見た目はまさに典型的な欧風カレーだ。

しかし、お店のスタッフによると「当店のカレーは中辛でも少し辛めとなっています」とのこと。食べてみると「お、意外と辛い」。そして続いて独特の甘みとコクである。甘みととろみはフルーツや野菜由来であることはすぐにわかった。独特のとろみと少しのザラつきもおそらくフルーツと野菜から来るものだろう。むしろそれが心地いい。

続いてまろやかなチーズの味が追ってくる。ご飯にあらかじめチーズが乗っているのだ。「辛さ」「心地よい甘み」「コク」をチーズが包み込み、整えてくれる気がした。また肉もゴロゴロだ。前菜のジャガイモもあわせてかなりのボリュームである。これが神保町カレーの王者の力なのか!

書店を通り抜けてたどりつく店内の時間はとてもゆっくりと流れている。昼時でもスタッフは忙しいながらも慌しい動きは見せない。ビーフカレーは1450円とランチにしては高めだ。しかし、そこにあるワクワク感、そしてゆったりと食事や読書を楽しめる空間はまさにプライスレス! 味はもちろんのこと、この雰囲気が人気店である秘密なのかもしれない。

なお、2012年の神保町カレーグランプリは10月27日(土)、28日(日)に開催予定だ。来場者の投票でグランプリが決定するぞ。今年はどんなカレーが神保町を制するのか! 非常に楽しみである。

・今回ご紹介したお店のデータ
店名 ボンディ 神保町本店
住所 東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センタービル2F
時間 11:00~22:30

photo:Rocketnews24.


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カテゴリー カレー, グルメ, ボンディ, 国内, 神保町, 隠れ家

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