ギリシャ選手がTwitterで差別的発言 / 五輪委員会より追放を命じられる

間もなく開幕するロンドン・オリンピック。日本人選手の活躍が期待されているのだが、今大会でもうひとつ注目されているのが選手によるソーシャルメディアの利用だ。大会に臨む選手のコンディションや日常が垣間見えるのではないかと思われるが、すでに間違った使い方をした選手が処罰を受けたようだ。

ギリシャ・陸上の三段跳び女子、パラスケビ・パパクリストウ選手はTwitterでアフリカの人々を差別するような発言を行い、同国五輪委員会により追放を命じられた。ソーシャルメディアでの発言を利用に処罰を受けたのは、彼女が初めてとなる。

パラスケビ・パパクリストウ選手は開幕一週間前の2012年7月22日に、Twitterで次のように発言した。
 
「ギリシャには大勢のアフリカ人がいる、西ナイルの蚊は自国の飯にありつけるね!」
 
これは同国で感染の影響から死者が出ている、「西ナイルウイルス」のことをほのめかしており、アフリカ移民を侮辱するような表現だったのである。これに同国のネットユーザーから批判が殺到し、彼女を追放しようという機運が高まった。五輪委員会は追放する意向を固め、25日に追放決定を発表したのだ。

一連の騒動を報じる「USA TODAY」の記者は、彼女の発言やスポーツマンとしての在り方を厳しく批難している。「パパクリストウ選手はドーピングした方がマシだった」としたうえで、「より速く、より高く、より強く? おおいに結構だ。それに加えて、(オリンピック選手は)より賢く、よりスマートに、より慎重に行動するべきだ。世界中が選手たちを見ている。これは大げさな話ではない」と、彼女の行動を戒めるとともに、他の選手も注意するべきだ訴えている。

オリンピック選手たちは、母国を代表しているだけでなく、スポーツマンの代表でもあるはず。ソーシャルメディアの利用がどのような結果をもたらすのかは未知数なのだが、モラルのある行動を心がけて頂きたいものだ。

参照元:USA TODAY(英語)


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