「今さら言われなくてもわかっとるわい!」と思う人もいるかもしれませんが、わかっていないわけではないにしろ、八兵衛のようにうっかり忘れがちになってしまうのが「恋愛における行動が、義務になったらおしまいである」ということです。
お付き合いをしていれば、メールや電話をしたり、会ってデートするのは当たり前のことですよね。それらの行為が、お互いにとって楽しければノープロブレムです。特に付き合い始めの頃は、内容がなんであれ、メールや電話をしているだけで盛り上がるものでしょう。デートも、「○○にも行こう」とか「△△にも行きたい」と、無限にアイディアが出ることでしょう。
しかし、そういったいわゆる「ラブラブ」な時期はいつまでも続きません。専門書では、「愛は4年で冷める」とされていますよね。これは、子育てのサイクルと関係しています。子どもがある程度大きくなるまでは、夫婦は協力し合わなければなりません。一般的には父親が外に出て働き、母親が家で子育てをするという役割分担の夫婦が多いでしょう。そこから4年も経つと、子どもは歩くようになり、言葉を話すようになります。夫婦ふたりで協力せずとも、子どもを預けて一人で働いて育てるのも、頑張れば可能です。このサイクルが本能として私たち人間にインプットされ、子どもがいない場合でも、愛は4年で冷めるようになっているというのです。
ご結婚前の皆さんは、「4年どころか数カ月で冷めるぞ」とツッコミを入れたいでしょう。たしかに、「嫌いになった」とまではいかなくても、交際初期のラブラブ状態が数カ月で冷めるのはよくあることです。それどころか、数週間で冷めることもありますよね。
「ラブラブじゃなくなったから別れる」という選択肢もアリかもしれませんが、そんなことを繰り返していたらやがてヤリチン・ヤリマンになってしまいます。そもそも、相手のことを嫌いになったわけではないのですから、ラブラブではなくなっただけで別れるのはちょっと違いますよね。
そういった葛藤を経て、これまでどおり交際を継続していくわけですが、ラブラブ期と同じペースでメールや電話、デートを続けようとしても当然ムリが生じるでしょう。ラブラブ期は、「おはよう」や「おやすみ」というメールのやりとりだけで盛り上がっていたでしょうが、ラブラブではない二人が四六時中メールや電話をしたり、週に何度もデートしても、「ものすごく楽しい」という感情にはなれないはずです。
楽しくないことはないでしょうが、ラブラブ期に比べれば「まあまあ楽しい」といったところでしょうか。そのうち、「ものすごく楽しいわけでもないのに、なぜ毎日メールや電話をしたり、週に何度も金をかけてデートしなければならないのだ?」という気分になります。そういった思考回路に入ってしまうと、メールや電話、デートはもはや義務! 仕事が忙しい時期には、義務どころか荒行に感じることもあるでしょう。
以上を踏まえ、「私たちはもうラブラブ期ではないな」と判断したら、メールや電話、デートのペースを落としてみましょう。「ペースを落とすことによって、義務感・荒行感が緩み、「この人といるとラクでいいなぁ」というプラスの感情が芽生えます。冷めてもおいしい料理があるように、ラブラブ期が冷めてもおいしい関係性でありたいものですね。
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オリジナル記事: 【三十代女子の恋愛奮闘記】ラブラブ期が過ぎたらメール・電話・デートの回数を減らしましょう
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