人類は自ら道具を作り、それを使って生活することで様々な発展を遂げてきた。だが、生きるために道具を作製・使用するのは人間だけではない。なんと、オウムにも道具を作って的確に使用する能力があることが判明したそうだ。その決定的瞬間を捉えた動画「Cockatoo Uses Tool to Reach Food」が話題だ。
動画は、ウィーン大学の研究者たちが飼育しているオウムを撮影したもの。フィガロと名付けられたこのオウムは檻の外にあるエサを取ろうとしているのだが、くちばしだけではどう頑張っても届かない。
そこでフィガロは考えた。「長い物を使って引き寄せよう」と。そして彼がとった思いもよらない行動に研究者たちは驚いた。なんと、檻の一部である木材をくちばしでちょうど良い長さにはぎ取って使用したのである。そして見事エサを手に入れることに成功した。
研究者のひとりであるアリス・アウアースペルクさんは、「フィガロは長い物を使おうと考えたときに、周囲に落ちている木の枝などを探しに行くのではなく、目の前の木材で自ら棒を作り出しました。オウムが道具を使うというだけでも驚くべきことですが、その道具を自分で作るなんて想像もしていませんでした」と語っている。
そもそもこの動画を撮影したのは、偶然檻のすぐ外に落ちていた石を取ろうとして木の棒を使っているフィガロの姿を見たことがきっかけだったそうだ。その光景に驚き、フィガロの行動を撮影し始めたところ、これまでに映像で記録されたことのない新たなオウムの能力を捉えることに成功したとのこと。
道具を作って使いこなすオウムの姿を、ぜひ一度動画で確認してみていただきたい。フィガロの賢さと器用さはなかなかのものである。
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オリジナル記事: これはスゴイ! エサを手に入れるため自ら道具を作って使いこなすオウム
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