ラーメン二郎といえば、ガッツリ系ラーメンの先駆者であり王者でもある。タワーのように盛られた野菜はまさにバベルの塔。どう崩して食べるのも自由だが、最後まで食べられるかどうかは、あなたの胃袋のみぞ知る。
そんなラーメン二郎をインスパイアしたラーメンが存在するという。行列ができる人気ラーメン店『くをん』のタローラーメンである。タローラーメンはラーメン二郎のように大盛りのラーメンで、来店した客の多くが注文するらしい。実際に食べてみることにした。
・大盛じゃなくても豪快に野菜が盛られる
タローラーメンは670円で、小盛、中盛、大盛、どれを注文しても同額(チャーシュー大盛りのタローラーメンは870円となる)。大盛じゃなくても豪快に野菜が盛られるので、普通サイズのラーメンを食べたい場合は小盛を注文するといいかもしれない。今回は中盛を注文した。
・こぼれそうなほど大量のスープが丼を支配
目の前に出されたラーメン。今にもこぼれそうなほど大量のスープが丼を支配していた。よく見るとスープには厚い脂の膜ができており、その量はラーメン二郎をしのぐほど。なんとも豪快! 食べる前からコッテリ感たっぷり! とりあえずスープをレンゲですくって野菜にたっぷりとかけて食べる。
・コッテリギトギトの濃厚スープかと思いきや
うむむむむむむ。スープの味が野菜を盛り上げている! コッテリギトギトの濃厚スープかと思いきや、驚くほどまろやかで繊細。まろやかなので、野菜の優しい味をさらに優しくコーティングすることができ、全体的に上品な味になっている。
・ラーメン二郎にない魅力を得ることに成功
タローラーメンはラーメン二郎をインスパイアしたラーメンであるにもかかわらず、ラーメン二郎にない魅力を得ることに成功した「新たな進化を遂げたラーメン」。そう感じた。
・「ガッツリ」と「上品」が融合
ラーメン二郎は何もかもが豪快で、見た目、スープ、麺、具、量、すべてが豪快だ。しかしタローラーメンは、ラーメン二郎が持っていない「上品な味」を作り出すことに成功し、「ガッツリ」と「上品」が融合した新たな味に仕上がっている。
・ガンガン食べても飽きない
スープをそのまま飲んだとしてもラーメン二郎ほど塩分を感じず、うま味調味料の味も控えめ。さらに醤油のトゲトゲしさがまったくなく、ガンガン食べても飽きないのである。食べてて疲れないのだ。
・タローラーメンにはソレがない
ラーメン二郎は特殊な醤油を使用しており、独特の風味を出している。ラーメン二郎マニアの多くはその味が大好きだし、筆者も大好きだ。しかし、その醤油の味にトゲトゲしさがあるのも事実で、タローラーメンにはソレがない。どんなに食べても優しいのだ。
・「豪快」+「上品」=タローラーメン
ただ、「上品さ」を得たことにより失ったものもある。「豪快」+「豪快」=ラーメン二郎だとすれば、「豪快」+「上品」=タローラーメン。つまり、ガツンとくる衝撃的なジャンク的魅力がやや足りないのだ。しかしそれはそれでよいと考える。だからこそ新しい感動が生まれたのだから。
・そもそも別物として考えていい
見た目が大盛りで似ているためラーメン二郎と比べてしまったが、そもそも別物として考えていい。見事に0からクリエイトしたタローラーメンの味。皆さんも、一度食べてみてはいかが? 最後に、アットホームでありながら礼儀正しいスタッフに敬意を表したい(店員たちのちょっと軽めのノリ、嫌いではない)。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 くをん
住所 福島県福島市太田町8-3
時間 11:00~15:00 / 18:00~21:00
休日 水曜日
Correspondent: Kuzo
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