デジタル、ハイビジョン、CG、3D……と、日々進化を続ける映像の世界ですが、その歴史は意外に浅く、まだ120年ほど。そんな映像の世界と足並みをそろえるように発展してきたのが映画ですよね。ここ数年、デジタルでの撮影が増える一方、フィルムによる撮影がどんどん減ってきていて映画産業はいま大きな転換期を迎えています。
背景には新技術の導入という積極的な理由以外にも、利便性やコストなどの現実的な問題があるようです。でも、独特の美しさや温かさもつフィルム映像が無くなってしまうのは、やっぱりさびしいと感じている方も多いのではないでしょうか。今回はそんなことを再認識させてくれる映像をご紹介いたします!
1922年に撮影されたこの映像は、コダック社が開発した2原色式のカラーフィルム「コダクローム」のテスト映像です。世界初のモノクロ商業映画『月世界旅行』が公開されたのは1902年、全編カラーの映画は1935年ですので、こちらはカラーフィルム黎明期の貴重な映像と言えるでしょう。
映っているのはアメリカの女優メイ・マレーや映画『暗中の光』の衣装を着たホープ・ハンプトンなど。クリアでもなければ色再現力も現在のフィルムやデジタルには遠く及びませんが、そこには「魔法のような」とでも言いたくなる独特の美しさがありますよね。
ちなみに、この後世界最大のフィルム・メーカーに成長した米コダック社(イーストマン・コダック・カンパニー)ですが、デジカメの台頭によって、ここ10年ほどのフィルム販売数が激減。社内フィルム部門を閉鎖し、2012年には破産申請をしています。がんばって欲しいですね。
寄稿:Pouch
参照元:retronaut.com
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