親しい仲間とやりとりをする手段として Facebook を使っている人、けっこういるのではないだろうか? コメント欄でのやりとりやチャットなど、便利なツールがそろっているが魅力的だし、カンタンに意思伝達ができるので便利だ。
しかし、便利さの一方で負の影響が指摘されている。「親しい友人とのやりとりに Facebook を使っていると太ってしまう」という研究結果だ。座りっぱなしで Facebook を使うことが原因なのではない。自己管理能力が下がってしまうことが原因だという。
今回の研究を行ったのは米コロンビア大学とピッツバーグ大学の研究チーム。研究チームは Facebookユーザーを対象に、彼らが Facebook 利用後にどのような行動をとるかを分析する実験を行った。
その結果、友人に連絡をとることを主な目的に Facebook を使っているユーザーは、サイト利用後に食欲を抑えられずに食べ過ぎてしまい、体重が増加する傾向にあることが判明。また、またクレジットカードの負債も多い傾向が見られたという。
一方で友人とのやりとりがそこまで多くないユーザーに関しては、こうした傾向は見られなかったそうだ。研究チームは「Facebook にはユーザーの自尊心や幸福感を高める効果がありますが、一方で自尊心が向上することが行動習慣に与える負の影響もあります」と言う。
どういうことかというと「親しい友人とのやりとりを中心に Facebook を使うユーザーは、友人に対する自己イメージを気にかけるため、使用中は自尊心が高まる傾向にある」のだそうだ。しかし「こうした瞬間的な自尊心の向上は、SNS利用後の自己管理能力の低下を招く」とのこと。その結果、食べ過ぎてしまったり、お金を使い過ぎてしまうという。
以前本サイトでもSNSにはまってしまうことによる「中毒症状」を紹介したが、こうした形でも負の影響が表れてしまうとは恐ろしい。自己管理能力を失ってしまう前に、ほどよいタイミングでFacebookから離れた方が賢明だ!
(文=佐藤 ゆき)
参照元:Mail Online(英文)
photo:flickr English106
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オリジナル記事: 大学研究チーム「友人とのコミュニケーションに Facebook を使う人は太りやすい」「さらにクレカ負債も多い傾向にある」
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