【たとえばその少年の例】インドの子どもは働いて世の中を覚える

【たとえばその少年の例】インドの子どもは働いて世の中を覚える

国際労働機関は「健康、安全又は道徳を損なう恐れのある業務につかせることができる最低年齢は、18歳を下回らないもの」としているが、アジアのなかでもインドにおいては多くの子どもたちが労働力として大人たちに従事している。

「子どもたちは勉学に励むべき」として良い状況ではないと世の中に広まっているが、善悪は別として現状だけをみると、子どもたちに世の中のことを教えてくれるのは学校ではなく仕事のようだ。

インドのジャイサルメールへと向かう経由地の駅で、ひとりの少年が駅弁屋の仕事を手伝っている。この店で売っている駅弁はインド特有の料理で、小麦粉とスパイス、そして野菜をねりあげたものをフライにしたものを販売している。少年の仕事は、フライにする生地をねりあげる作業だ。

生地はよくねりあげないとムラができ美味しくならないばかりか、油の浸透にムラが出てギトギトになってしまうという。それゆえ少年の役割は重大。きちんと仕事をしないと客からクレームが出るばかりか、店の信用を失う。だからキチンと仕事をしないといけない。

少年は筆者(私)と通訳に対して「自分で作った料理を美味しいと言ってくれたり、お金をもらえるのが楽しい」と語っていた。仕事は厳しくないか聞くと「ここで働けば生きていけるからお腹はすかないし、大人になってもこの仕事ができる」とのこと。ほかに何かやりたい仕事はないか聞くと「他に何があるの?」と返答。

われわれは、子どもたちを労働力にしてはならないと思う以前に、子どもたちがイキイキとしつつ、世の中のことを広く知れる環境を作り上げることが重要なのではないかと感じた。

さまざまな経験のなかで、この少年が将来もこの仕事を選ぶのであれば、それはそれで素晴らしいことなのではないだろうか。いま問題なのは、子どもたちに選択肢がないことなのだ。

Correspondent: Kuzo


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