非常時にも便利な缶詰。こんな時代だし、賞味期限の長い缶詰を用意しておくに越したことはない。しかし、リアルに缶詰しか食べるものがなくなった時のことをシミュレートすると、やはり米が食べたくなるのではないだろうか。
そこで我々スタッフ、一生懸命、一生懸命探しました。そしたらね、美味しいお米の缶詰さん、見つかりましたよ。缶詰なのに炊き立てみたいにふっくらモチモチで元気にされてました。
・吉野家の缶飯の半分の価格
その名もサンヨー堂の弁当缶詰。なんと炊き込みご飯の缶詰で「牛めし」「とりめし」「五目めし」など種類も豊富だ。私(中澤)がこの缶詰に出会ったのは、ディスカウントスーパー・オーケーストアでのことで価格は税抜き291円だった。
米が入った缶詰と言えば吉野家の缶飯が有名だが、これは税抜き582円で売られていたので、サンヨー堂の方が大分安いことが分かる。オーケーストアだと半分の価格だ。
・正しい食べ方
でも、缶詰の米ってペターッとしてボソボソなんでしょ? と思ったそこのあなた! 缶詰の米はボソボソ……そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。
ええ、そうです。正しく食べれば弁当缶詰には温かみが存在します。パッケージに書かれている正しい食べ方とは……
沸騰したお湯で缶詰自体を15分ほど湯煎する。
もちろん、缶詰自体もチンチンに熱くなるので取り出す時は要注意。ツメを開ける時もタオルなどを使うのが良いだろう。さて置き食べてみると……
そっかァ~~~~~……
缶詰でもふっくらモチモチな米ってあるんだ。
目からウロコというか、納得というか。缶詰でも文句なしに “ご飯” だ。しかも、味がこれでもかと染みきっているのが缶詰の良いところ。普通に炊いた炊き込みご飯よりウマイような気さえする。
・五目めしが激ウマ
これだけご飯が激ウマであれば、どの味を食べてもある程度の高得点を叩き出しているに違いない。試しに「牛めし」「とりめし」「五目めし」の3種類を食べ比べてみたらやはりどれもウマかった。参考までにそれぞれの感想を以下にまとめたい。
【牛めし】
味付けは甘め。肉は細かく吉野家の缶飯ほどの量ではないが、十分に牛の旨みは感じられる。
【とりめし】
玉ねぎの香りがする。具は少なめだけど風味や味は染み染み。完全に鶏炊き込みご飯。
【五目めし】
フタを開けた瞬間ゴボウの香りが爆発。椎茸、人参など具も豊富で、炊飯器の炊き込みご飯にも全く引けを取らない味。
──以上。それぞれご飯のウマさと味の染み方は全く問題がない。「五目めし」に至っては、ウマすぎて保管しておく自信がないくらいだ。あったら食べてしまいそうだし、もはや常食としてレギュラー入りするほどのクセになるクオリティーである。
現在も、世界はコロナ禍という非常時。まばたきの後、何が起こるか分からない世界だ。しかし、どんな時でもウマイものを食べたら少し救われる。もしもの時はもちろん、日常的にもこの缶詰を知っておいて損はないだろう。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.