コストコを頻繁に利用する人、そしてコストコ未経験者にもぜひお伺いしたい。あなたがコストコに出かけるとしよう。その際「絶対に買いたいもの」は何だろうか? ディナーロールもイイ、ピザも捨てがたい……が、上位には牛肉、しかも「ステーキ肉」が食い込んでくるハズだ。
ここ数年、月1でコストコに通う私、P.K.サンジュンは、これまで幾度となくコストコでステーキ肉を購入してきた。そして辿り着いた「コストコのステーキ肉はUSプライムビーフ肩ロースが最強」という答え──。調理の際に絶対に守るべきコツと合わせてご紹介しよう。
・牛肉がとにかく安い
コストコはとにかく肉が安い。コストコ会員ならばもちろんのこと、コストコ未経験者でも知る常識レベルの話である。鶏肉も安ければ豚肉も安い、中でもハンパなくお得感があるのが「牛肉」だ。事実、コストコの牛肉はかなり安いと言い切ってしまっていいだろう。
モノによっては100グラムあたり100円台もあたり前、立派なステーキ肉だって200円台前半がズラリと並ぶ。中には400円台の高級品もあるが、品質を考えればそれでも安い。ちょっといいお肉屋さんでステーキ肉を買おうものなら、1000円オーバーなどザラだ。
・「USプライムビーフ肩ロース」が最強
これまで私はコストコのステーキ肉を片っ端から購入してきた。扱いに困るほど巨大なかたまり肉から、お手頃サイズのお肉まで「全てのステーキ肉」と断言しよう。中には「これかも……!」とトキめくステーキ肉もあったが、ここ1年は「USプライムビーフ肩ロース」に落ち着いている。
この「USプライムビーフ肩ロース」は100グラムあたり220円くらいが相場。ステーキサイズにカットされた肉が3枚入っており、1枚あたりの肉はおよそ400~500グラムだ。売り場での販売価格は3000円~4000円台前半で、私はコストコに行くたびに必ず1パックを購入している。
コストコに並ぶステーキ肉の中では比較的リーズナブルな牛肉ではあるが、これがめちゃんこウマい。ジャンル的には赤身肉のウマさを味わうタイプのステーキで、脂肪は控えめ。言うなれば時代にマッチしたステーキ肉である。
・失敗を繰り返し…
ただし、私はこの「USプライムビーフ肩ロース」に限らず、コストコのステーキ肉では何度も失敗を繰り返した。具体的にはどの肉もかなりの厚みがあるため、中まできっちり火が通らないのだ。レアとかじゃない……生なのである。
私自身は、むしろ生肉を喰らいたい派ではあるものの、4歳の娘に生肉を食べさせるワケにはいかない。フライパンや火加減など色々と工夫してみたが、結論を申し上げれば解決方法は非常にシンプルであった。1つは「焼く前に肉を必ず常温に戻すこと」──。そしてもう1つが、
肉を徹底的に叩くことである。
・とにかく叩け
先述の通り、コストコの肉はブ厚い。そしてそのブ厚い肉をそのまま喰らいたくなるのが、食いしん坊の性(さが)だろう。しかし、ブ厚いままで肉に火を通すことは経験上ほぼ不可能(オーブンとか使わない限り)。そこで私は包丁の背を使って徹底的に肉を叩いてから調理している。
平面的にはおよそ1.3~1.5倍の大きさになるくらいまで叩くと、焼いた際ほんのりレアになるくらいの厚みに。あとは塩コショウで下味をつけて、お好みの焼き方で焼いて欲しい。
参考までに私流の焼き方をご紹介しておこう。まずは、フライパンに多めの油を引いて煙が出るくらいギンギンに熱しておく。油は牛脂でもOK。事前に弱火でにんにくの香りを出しておくと尚良い。そしたら……
1: 肉を投入。1分~1分半焼く。
2: 引っくり返して1分半~2分焼く。最後に料理酒か赤ワインでフランベ。
3: 肉を取り出し、3分ほど放置する(肉汁を落ち着かせるため)。
あとはお好みのサイズにカットして召し上がっていただきたい。まずは肉の旨味を感じていただくため、何もつけずに食べてみよう。塩コショウだけでも十分にウマいぞ。
なお、使わない肉はラップして冷凍庫に放り込んでおけば、しばらくもつ。肉を使う際は調理の3~4時間前から自然解凍すれば、ちょうどいいコンディションに。ブ厚い肉が冷凍庫にストックされている心強さよ……! ぜひとも参考にしていただきたい。
というわけで、コストコでステーキ肉を購入するならば「USプライムビーフ肩ロース」が超オススメだ。調理の際は「常温に戻すこと」そして「徹底的に叩くこと」をお忘れなく。味も価格も考慮して、コストコのステーキ肉は「USプライムビーフ肩ロース」が最強だ。