中学生の頃、地元で「ママチャリの改造ブーム」が巻き起こった。ハンドルを絞り、荷台を曲げるのが不良共のスタンダード。ハーレーで荒野を駆け抜ける本場ヤンキーのように、彼らは低いサドルにまたがって町中をガニ股走行していた……ダサくて怖いって、無敵かよ。
ブームということもあり、私も自転車の改造願望はあったものの、あまり激しく改造したら「調子に乗ってんじゃねえぞ」とシメられる可能性がある。どちらかと言うと優等生だった私は、新品の自転車のカゴをちょっとだけ潰して不良感を出すのが精一杯だった。
クソッ、好きなように改造してぇ……というわけで、これから当時のうっぷんを晴らしたいと思います。
・ママチャリの改造
実を言うと、もう少しだけ自転車の改造をしたことがある。ダイクマ(ディスカウントストア)で購入した数百円のライトを後輪の両サイドに取り付けたのだ。走るとオレンジ色にピカピカ光るから、個人的にはかなりイケてると思っていたのだが……
通っていた学習塾の帰り道、友人から「死ぬほどダサいよ」と一刀両断されてしまった。ウソだろ……。また、サドル下の棒部分(シートポスト)に、缶コーヒーBOSSの空き缶をはめた時にも「ダサいし先輩にシメられるよ」と忠告されて急いで取り外した。苦い思い出である。
だから先に言っておきたい。ダサくてもいいじゃないか。そもそも先輩方の「ハーレーみたいなママチャリ」も信じられないほどダサかったのだ。しかし “ダサい” も突き抜けるとクールになる……でしょう、きっと。というわけで、まずは実用的なウインカーを付けちゃいます!
・自転車ウインカー
今回Amazonで購入したのは、視認性抜群だというLEDの自転車用ウインカー(購入価格1699円)。おそらくママチャリというよりは、スポーティーなバイクに取り付けるアイテムだろう。ただ値段の割に高性能、口コミレビューも上々だったので選んでみた。
シートポストに、付属のシリコンストラップを巻き付けてからライトを設置。工具不要で簡単なのはもちろん、取り外し可能だから盗まれることもない。使用前にUSB充電をしておけば準備は完了だ。使い方もおそろしく簡単で……
オートウインカー指示機能を搭載。すなわち高感度重力センサーなる機能により、自転車が傾く方向に合わせて、自動で左右の矢印サインが表示されるのだ。って、スゲーだろおい。驚いたか不良共よ!
・通常時がクソダセェ
ちなみに、通常時には7種類のパターンが自動表示される……のだが、正直に言うと、これが本気でダセェ。信じられないレベルでダセェ。商品説明になかったから油断していた。電源を入れた瞬間に震えたぞ。マジで。
いくらなんでも……
「I ♡ BIKE」はねぇだろ。
・昼も夜も視認性抜群
とは思いつつも、なんだかんだで使えるから許す。先に述べたように、LEDだから昼夜を問わず視認性抜群で安全安心。ママチャリ改造の取っ掛かりとして、低コストかつ存在感を際立たせるウインカーを選んだのは正解だった。工具不要で設置も簡単だったしな。
さて、次はハンドルなのかサドルなのか、それとも……ということで、私は知識も経験もセンスもない素人だが、今後も好き勝手にママチャリをカスタマイズしていくぞ。みんなも「ダサい」の向こう側の景色を一緒に見に行こうぜ!
参考リンク:Amazon「自転車ウインカー」
Report・イラスト:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.