シチリア島・トラパニのピザといえば、ピッツェリア『CALVINO』の具だくさんピザが定番だ。地域住民に「一番人気のピッツェリアはどこ?」と聞くと「そりゃCALVINOさ」と返ってくるはずだ。ならば次はちょっと質問を変えてみよう。「あなたが一番好きなピッツェリアはどこ?」と。
「人気があるのはCALVINOだけど、個人的にはJOLANDA(ヨランダ)のピザが好きかな」。そんな声を複数のトラパニっ子から聞いたので、実際に出向いて食べてみることにした。すでに『CALVINO』のピザを食べていたので、トラパニのピザレベルを知っているつもりだ。どんなピザが出てくるのか非常に楽しみである。
・港町の居酒屋のごとく
右に行っても、左に行っても、まっすぐ進んでも港になっているトラパニの町。そんな状態だから、夜ともなると町中の海男たちがピッツェリアや向かいの広場に集まってピザと酒、そしてバカ話を楽しんでいる。JOLANDAにも日本の居酒屋のごとく、多くの人たちが集まっていた。
・CALVINOとJOLANDAのピザは別物
このところルッコラのピザやディアボラなどを頻繁に注文していたので、今回はシンプルにマルゲリータを注文。結論からはいえば、CALVINOとJOLANDAのピザは、ヒラメとカレイと同じくらい差のある別物だった。
CALVINOのピザは、チーズや生地やソースよりも具が主役となってボリュームと食材のウマミを感じさせるものになっていた。しかしJOLANDAのピザはチーズと生地が主役となって、ダブルキャストな状態でシンプルにピザの味を楽しませるものになっていた。
・生地が独特
ナポリピザよりもピザ生地に厚さがあるものの、CALVINOのピザほどフカフカではない。生地にボリュームがあるとピザを食べているうちに満腹になってしまったり、飽きがきてしまうことがある。しかしJOLANDAのピザ生地はクリスピーでありながら内部の「ほんの1ミリだけ」がふっくらとしているため、飽きずにユニークな食感を楽しみながら食べ進めることができる。生地にボリュームがありすぎないのも非常に食べやすくて嬉しい。
・クリスピーでカリカリなピザ
イタリアでは全域的に端がボコボコしていて柔らかいピザが多い。そんななかで、JOLANDAのようなクリスピーでカリカリなピザは珍しいといえる。それゆえ、なかなか他店では食べられないこの独特なピザが地域住民に人気があるのかもしれない?
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 JOLANDA(ヨランダ)
住所 C.so Vittorio Emanuele, 195 – 91100 Trapani
時間 18:00~(ランチなし)
休日 要確認
Correspondent: Kuzo
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