仕事を終えて一日の終わりに布団に入り込み、「さて寝るぞ」というときに、まずはスマホのアラームをセット。うーんまだ眠くないやということでフェイスブックの友人の投稿をななめ読み。そういえば噂になってたYouTube動画をまだ見てなかった、ということで動画検索。そして、どんどん就寝時間は先延ばしになってしまう。あえて言おう、そのスマホを枕元に置いてさっさと寝ろ!!
布団に入った後も眠る間際まで、スマホをいじりつづける人は多いはず。とある調査によると、スマホやタブレットPCなど携帯端末を持つ人の95パーセントが布団の中でネットサーフィンやメール、動画の視聴をしているという。だが、その習慣は決して健康に良くはなく、普段の生活へのマイナスの影響が大きいようだ。そのことを表したインフォグラフィック「GETTING IN BED WITH GADGETS 」が話題になっている。
このインフォグラフィックは「OnlinePsychologyDgree.net」という海外の教育情報サイトが作成したものだ。以下にその内容をご紹介したい。
【インフォグラフィック:『GETTING IN BED WITH GADGETS 』】
まずはじめに紹介されているのは以下の情報だ。
・アメリカではネット接続機器の75パーセントが携帯用端末である。
・3人に1人はスマホを手放すぐらいであればセックスをあきらめるという。
■ネット中毒の実態
そして、就寝時のネット中毒の実態は以下の通り。
・95パーセントの人は眠りにつく前に布団の中でネットサーフィンやメール・SMSの送受信、動画の視聴をしている。
・18歳から29歳の90パーセントがスマホを自分の真横において寝る。
・4人に1人が寝る前にスマホの音をオフにしない。
・10人に1人が電話やメールの着信音によって、寝ている間に少なくとも数回は起きてしまう。
・2人に1人はたまたま夜中に目覚めてしまった時、すぐに携帯をチェックする。
■健康への影響
このように寝るときでさえスマホを手放さない人が多いわけだが、それによって以下のような健康への悪影響が生じているという。
・寝る前に電子機器を使う人々を対象に調査したところ、63パーセントの人が寝不足気味であることが判明。
その理由は……
・電子機器は着信音などで人を起こしてしまうだけでなく、深い眠りの妨げになる。
・電子機器のディスプレイ画面から出ている光を2時間浴びると睡眠を促進する体内物質であるメラトニンが22パーセント減少する。
・日常的に夜遅い時間までパソコンを使用していると睡眠障害だけでなく、ストレスの増加やうつ状態を引き起こす恐れがある。
■日常生活への影響も
睡眠不足が日常生活に与える影響も大きい。例えば……
・自動車事故の5件に1件は居眠り運転が原因である。
・今月、10人に3人の労働者が仕事中に居眠りを経験している。
・平均睡眠時間が6時間以下だと一生の間に心臓発作が起こるリスクが50パーセント上昇する。
以上がインフォグラフィックに掲載されていた情報だ。そして、最後はこのように締めくくられている。
「あなたは電子機器を愛しているかもしれませんが、ベッドまで持ち込むほどの価値はありません」
仕事や趣味など、本人の意思に関係なく、タブレットやスマホを肌身離さず持ち歩いている人も多いだろう。だが、健康や日常生活を大事にしたいのであれば、寝る前くらいは距離を置いた方が良さそうだ。とにかく、今見ているこのページを閉じてさっさと寝てください。
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