同じベッドで寝ていてもセックスを全くあるいはほとんどしないという「セックスレス」が話題になることがあるが、日頃からセックスをしていないと妊娠できる確率が低くなるばかりか、健康的な妊娠が難しくなるらしい。
ある研究によると、女性は一定期間繰り返しパートナーの精子にさらされていると、健康的な妊娠を可能にする免疫システムが構築されるという。つまり、健康的な妊娠を可能にするには日常的にセックスをすることが重要なのだ。
今回の研究結果を発表したアデレード大学のサラ・ロバートソン教授によると、健康的な妊娠を可能にする免疫システムを構築するには少なくとも3ヶ月から半年間、性交をすることが必要であるとのこと。カップルによっては、この免疫システムの構築期間に1年を要する場合もあるという。
「健康的な妊娠」というのは妊娠に対する身体の拒絶反応が無かったり、流産をしないこと。「一夜の交わり」で妊娠する女性ももちろんいるが、免疫システムが構築される前に妊娠すると、妊娠合併症によって身体が拒絶反応を起こしたり、流産をする確率も高くなるという。
「妊娠できるか否かというよりも、健康的な妊娠が可能になるかという点がポイントなのです。事前に(セックスの)練習を繰り返していた方が、健康的な妊娠が可能になります」とロバートソン教授は話す。
ちなみにある調査によると、妊娠を目的に日常的に性交をしているカップルであれば、1ヶ月以内に妊娠する確率は20パーセント、半年間以内は70パーセント、そして2年以内には95パーセント、と日常的に性交をする期間が長くなればなるほど当然ながら妊娠率はアップする。一方で、流産が起きる確率というのは8人に1人と想像以上に高い。
子どもを望むカップルにとっては妊娠するということももちろん重要だが、健康的な妊娠ライフを送ることもとても大切だ。そのためには、妊娠しやすい時期だけを狙うだけではなく、日頃からの鍛錬が必要なのかもしれない。
(文=佐藤 ゆき)
参照元:Mail Online(英文)
photo:Rocketnews24.
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オリジナル記事: 「健康的な妊娠を可能にするには日頃からセックスをすることが重要」という研究結果
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