【サハリン/樺太】日露国境に置かれていた国境標石が人気 / サハリン州立郷土博物館に行ってみた

【サハリン/樺太】日露国境に置かれていた国境標石が人気 / サハリン州立郷土博物館に行ってみた

たびたびロケットニュース24ではサハリン(樺太)の記事をお伝えしてきたが、今回は「サハリン州立郷土博物館」をご紹介したいと思う。

この博物館は1937年、建物設計者である貝塚良雄の設計によって建築され、日本統治時代は「樺太庁博物館」として存在していた。現在は、当時の展示物を一部引き継ぎ、「サハリン州立郷土博物館」として生まれ変わっている。

さて、この博物館で日本人に人気なのが日本時代の資料や展示物だ。特に北緯50度線上に配置されていた国境標石が大人気でこの標石を見ようとサハリンに行く日本人もいる。

ここで展示されている国境標石は全部で2つだ。1つがオホーツク海側に置かれていた本物の「天1号標石」で、もう1つがレプリカのモノである。当然、本物である「天1号標石」が人気で筆者が訪れたときも何人かの人が写真撮影をしていた。

ちなみに、この博物館では入場料以外にお金を支うと写真撮影がOKとなる。なんとも日本人にとっては信じられない仕組みだがこれが現実なのである。

とにかくこの博物館には日本統治時代の多くの資料がお目にかかれる。「歴史に興味がある」「日本統治時代の樺太はどんな場所だったのか知りたい」 と、そんなことをお思いの方はぜひ一度訪れてみるといいだろう。ただしすべてロシア語なのでそこはご注意を。

写真: Rocketnews24
執筆: Yoshio


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【日本の遺構】サハリン(樺太)にある旧北海道拓殖銀行に行ってみた / 石造りの外観がとても美しい

【日本の遺構】サハリン(樺太)にある旧北海道拓殖銀行に行ってみた / 石造りの外観がとても美しい

サハリン(樺太)には今も日本の遺構が所々に残っている。このサハリン州立美術館もその1つだ。中身は美術館なのだが、建物が日本統治時代の北海道拓殖銀行豊原支店なのである。

拓銀といえば1997年に破綻した都市銀行。以前は「拓銀さん」と呼ばれて親しまれた銀行だ。それがサハリンのユジノサハリンスク(日本名:豊原)の中心部に存在するのである。

竣工年は1931年ごろで設計者は不明。石造りの外観はとても美しく、現地に行くとなんともいえない気持ちになる。60ルーブル(日本円で180円)で入館できるが、日本時代の遺品はわずかしか展示されていない。そのほとんどが西洋美術の展示なのだ。

ちなみに、港町コルサコフ(日本名:大泊)にも旧拓銀大泊支店の建物が残っているが、現在は柔道場として利用されていて内部の見学はできない。
 
Correspondent: UEDA.


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【北海道から42km】サハリン(樺太)でホテルに泊まってみた / ホテルのあるサービスに超感動!

【北海道から42km】サハリン(樺太)でホテルに泊まってみた / ホテルのあるサービスに超感動!

サハリン(樺太)は、北海道のちょうど真上に位置する細長い島だ。南樺太は1945年まで日本の領土として認められていたが、現在はロシアが実行支配している。北海道からはたった42kmの距離で、日本からいちばん近いヨーロッパともいわれている。

そんなサハリンだが、ぶっちゃけどんなところなの? 今回は、記者がサハリンで泊まった中級ホテル「ガガーリンホテル」のレビューを感想をレポートとしてお伝えしたいと思う。
 
■料金は?
記者が泊まったのは観光シーズンだったためか、1泊2日(朝食付き)で17600円だった。かなり高い。この金額を出せば日本では温泉付きの旅館、しかも夕食付きで予約可能である。まあ、サハリン自体、物価が日本並みに高いから仕方がないのかも? ちなみに、記者は数軒の日本食レストランに行ったが、寿司は一皿(2カン)で300円〜500円だった。味は……、あのクオリティーでこの値段なら正直日本で食べたほうが数百倍マシである。そんな味だった。
 
■お部屋は?
ひとりで泊まったにも関わらず、なんとベットが2つのツインルームだった! 予約した時はシングルだったのに〜! いや〜これはラッキー! 部屋は広く、清潔にされていてバスローブや歯ブラシ、ボディーソープなどが常備されていた。ただし、日本と違ってアメニティーは極端に少ない。したがって、日本から行く場合は、シャンプーやリンス、洗顔剤や化粧水は持っていたほうがベストだ。
 
■朝食は?
ブッフェ式の朝食でこれが意外と満足だった。特にジュースやチーズの種類は豊富で毎朝朝食が楽しみだった。ここで感動話をひとつ。ホテルを発つ最終日、記者は7時にこのホテルを出発しなければならなかった。だが、朝食の時間は7時から。「ああ〜最終日は朝食が食べられないのか〜」と、落胆していたのだが、なんとどっこい! 前日の夜8時ごろに、ホテルのスタッフが朝食用にと弁当を持ってきてくれたのだ! 本当に感動したッ!
 
■インターネット
日本のビジネスホテルでは基本的にインターネットを無料で使えるところが多い。しかしこのホテルは5時間で1500円の接続料が必要だった。無線LANが使えるのは嬉しい点ではあるが、できれば宿泊費も宿泊費なだけに無料にしてほしいところ。
 
■総評
このガガーリンホテルには、売店や自販機もなく不便である。ただし、部屋もきれいに掃除されており、とても快適に過ごすことができた。また、料金が異常に高いので、もう少し安くなるのであればまた利用する価値があると思われる。
 
Photo:rocketnews24


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キットカットがブッ刺さった「キットカットアイス」を食べてみた

キットカットがブッ刺さった「キットカットアイス」を食べてみた

サクッとうまいチョコレート菓子といえば「キットカット」である。世界のどこに行っても売っていて、いわば世界的スタンダードな菓子と言っても過言ではないだろう。

そんなキットカットだが、なんとサハリン(樺太)には、このキットカットのアイスバージョンが売られている。へーっ、珍しい。しかし、ここで驚いてはいけない。開封して中身を見てみるこのアイスにはキットカットが1本、縦にブッ刺さっていた。

アイス自体はどう見ても、普通のコーンアイスだ。そこにキットカットがねじ込まれるように力強く刺さっているのである。「まさかキットカットがぶっささっているから、キットカットアイスなのー!? 」って発狂しかかったが、実際に食べてみると……おいしいっ!! 日本のジャイアントコーンとキットカットを一緒に食べているような感覚だ。うん、間違いなくウマい!

なお、このキットカットアイス、サハリン(樺太)の州都ユジノサハリンスクのスーパーマーケットで販売中だ。ということで、観光で訪れた際はぜひご賞味を。

Photo:rocketnews24


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セブンイレブンに入ったら靴屋だった件

セブンイレブンに入ったら靴屋だった件

世界中に4万店舗を展開するコンビニといえば、セブンイレブン(以下:セブン)である。コンビニは同じチェーンでもは各国の文化に合わせた商品を展開している。世界のコンビにめぐりも旅の楽しみだろう。

そんなセブンが実は、サハリン(樺太)にも存在する! あのおなじみのセブンのマーク、そして日本人になじみのあるあの看板! いったいサハリンのセブンは何が売っているのだろう? 筆者がワクワクしながら店内に入るとアレレ、何かがおかしい…。まったくもってセブンイレブンじゃないのだ。

サハリンの「セブンイレブン」では靴が売られていた。店内は見渡す限り、靴、靴、靴! 婦人用の靴やハイヒール、はたまた男性用のサンダルまで。日本のセブンでお馴染みのおいしいおにぎりもお惣菜もない。まるで靴屋、いや完全に靴屋だ! なんてこった! 

コンビニ同様、人々の生活を支えているのは確かだ。しかし紛らわしいにもほどがある。コンビニだと思って入った人は、一体何を買えばいいのだろうか。靴屋なら、ぜひとも看板を外してもらいたいし、靴の看板を掲げてもらいたいものである。これがロシアクオリティーなのだろうか。

Photo:rocketnews24


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サハリン(樺太)で絶賛営業中の遊園地が廃墟にしか見えない / 偽ミッキーもいるよ!

サハリン(樺太)で絶賛営業中の遊園地が廃墟にしか見えない / 偽ミッキーもいるよ!

北海道の真上の位置する細長い半島サハリン(樺太)。ここはロシアのビザで訪れることができ、夏のシーズン(6月〜9月)は稚内から船で行くことができる。そんなサハリンであるが、実は、この場所にも遊園地があるのをご存知だろうか?

この遊園地はガガーリン記念文化公園(旧豊原公園)内に位置し、様々なアトラクションが有料で楽しめる。早速行ってみたぞー! だが園内の施設はボロボロ、雑草は生え放題。これではまるで廃墟状態だ。特にアトラクションのボロさは乗るのに躊躇するほどだ。だが、これでもバッチリ営業中。サハリン市民の憩いの場となっているのだ。

遊園地のボロさは想像以上。水のアトラクションの水槽の水はにごり、コケまで生えている。青いビニルシートがかけられ、ペンキも心なしか色あせている。また、遊園地内には、眉毛のミッキーマウスとグーフィーの乗り物も存在する。どう見てもミッキーなのに、顔つきは悪役にしか見えない。こんなミッキーにロシア人の子供達は愛情を注げるのだろうか?

さらに驚くのはこれだけじゃない。サハリンの遊園地は、回りに柵がないのだ。つまり、営業時間外だろうと、閉園日だろうと、基本的にいつでも遊園地に入り放題ということ。なんてフリーダムなんだ! ロシア!! ちなみに筆者が訪れた日はどうやら閉園日のようだったが、それでも遊園地内には散歩を楽しむ市民の姿が見られた。地域密着型遊園地である。

また、このガガーリン記念文化公園には子供鉄道というアトラクションがあって本格的な列車に乗ることができる。しかも、ここは鉄道従事者の育成を目的にした施設で、運転手は子供である。筆者は時間的にあわず、この鉄道には乗れなかったが、次回サハリンに訪れた際は必ず乗りたいと思う。

ということで今回は、サハリンの遊園地を紹介したが、次回は、サハリンの動物園をお伝えしたい。乞うご期待あれ。

Photo:rocketnews24


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【日本の遺構】サハリン(樺太)にある「樺太神社跡」がゴミだらけで日本人として悲しくなった

【日本の遺構】サハリン(樺太)にある「樺太神社跡」がゴミだらけで日本人として悲しくなった

南樺太は1945年まで日本領だったことをご存知だろうか。筆者は1981年生まれのため全く実感はないが、1945年当時は約40万人もの日本人が住んでいた。しかし、1945年8月9日、ロシアが日ソ中立条約を一方的に破棄し南樺太に侵攻、8月28日には樺太全島を支配し、現在サハリンはロシア領(国際法上は帰属未定地域)として存在している。そして、そんな場所がゆえに、サハリンには今もなお、日本の痕跡が多々見られる。

さて今回筆者が訪れた「樺太神社跡」もその1つである。これは、1911年(明治44年)に建てられた樺太唯一の官弊大社だ。要は神社であるが、現在においては、神社があった形跡など現地に行っても全くわからない。そして唯一現存するのは、かつての宝物殿とされる建物のみがあること。宝物殿とはその名の通り宝物を納めていた建物である。この宝物殿と当時のものと思われる「湧き水小屋」が今でもユジノサハリンスク(日本名:豊原)に残っているのだ。

実際、筆者はこの夏にサハリンに行き、「樺太神社跡」を訪れたが、宝物殿は落書きとゴミで汚れ、日本人として悲しい状況を目の当たりにした(もちろんこの場所がロシアであることは理解しているのだが…)。たぶんこれは筆者だけでなく多くの日本人も感じることだろう。とにかく当時、この場所には多くの日本人が参拝し、祈りを捧げていたに違いない。その想うとより一層心が痛む…。

ちなみに、この「樺太神社跡」、現在はその周辺が工事中となっていて、何も知らずに行くと必ず迷ってしまう。できれば、ロシア語がわかるガイドをつけるか、ツアーなどで参加し行くのがベストだろう。

写真=ロケットニュース24


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【船で片道5時間半】北海道から「サハリン(樺太)」まで行ってみた / 時間はかかるが飛行機より快適かも

【船で片道5時間半】北海道から「サハリン(樺太)」まで行ってみた / 時間はかかるが飛行機より快適かも

現在はロシアが実行支配をしている南樺太。そこに入るにはロシアのビザが必要だ(国際法上はロシアでも日本でもない帰属未定地域)。実際、サハリン州の州都「ユジノサハリンスク」には2001年に日本国総領事館も設置され、今では日本との貿易やビジネスは活発化し、多くのビジネスマンたちが行き来している。

そんなサハリンに今回記者は北海道稚内から行ってみることにした。しかも飛行機じゃなく船で!

■ 料金は往復4万円
まず気になるのが、料金だ。いちばん安い等級(2等)で往復4万円である。2等は、雑魚寝タイプの部屋でプライベートな空間はないのだが、それはそれで楽しく、旅で会った多くの人たちと交流ができた。ちなみに、オプションで自転車や自動車、バイクなども船に積むことができる。

■ 片道5時間半
距離は159km。5時間半かけて港町のコルサコフに向かう。帰り(コルサコフ→稚内)も同じ5時間半。

■ 乗船するとまずお弁当
まず、船に乗るとお弁当と飲み物が提供される。行きは幕の内弁当で、帰りはパンを中心とした弁当だった。特別美味しいものではないので、あまり期待はしないほうがいいだろう。

■ ミネラルウォーターよりもビールが安い
なんと! 自動販売機で売っているサッポロ生ビール(350mm)が100円なのだ。これは船の上が免税対象となるので、この値段で売っているわけ。ミネラルウォーターが150円なのでなんとも不思議な光景だ。ちなみに、何人かの人が100円ビールをまとめ買いしていた。

■ 船に喫煙コーナーがある
国際船にも関わらず、デッキに喫煙コーナーがある。喫煙者にとっては、非常に有り難いコーナーだろう。ちなみに、記者は以前福岡から釜山(韓国)まで船で行ったことがあるが、タバコはNGだった。サハリンではロシア人が至るところでタバコを吸っていたのでその配慮なのだろうか。

■ 売店もある
お酒、タバコ、お菓子などを売っている売店が船内にあった。が、タバコと酒以外は定価もしくは定価以上だった。

■ 総評
結論から言うと、飛行機ではなく船で行って良かった。というのも、クラスが2等でタコ部屋だったため、多くの人たちと会話ができたからだ。なかには、樺太の生まれの日本人もいて、自分が住んでいた場所が今どうなっているのか見に行くのだという。

また、大正時代の新聞を持ってきて、当時の日本がどうだったのか、事細かく説明してくれる人もいた。でも、なぜなのだろう、歴史のなかで大きな辛い思いをしたはずの当事者らは、一切憎しみや憎悪を持っているようには見えなかった。

Photo:rocketnews24


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