【衝撃の過去】やっぱりステーキ、実は最初そば屋だった / 今日は「沖縄そばの日」

沖縄の中心部を歩いていると『やっぱりステーキ』の店舗数の多さに驚くことになる。東京で例えると『吉野家』とか『マクドナルド』くらい多い印象だ。1号店のオープンからたった5年だと考えれば、飲食業界では異例のスピード出世といえるだろう。

ところで沖縄にはステーキ以外にも “やっぱり系列” の飲食店が存在し、その元祖は沖縄そば屋であることをご存知だろうか? 現在も一部の『やっぱりステーキ』店舗では沖縄そばを提供しているのだという。超人気チェーン店の原点……メチャ気になるな。

そこで聖地巡礼の意味を込めて “やっぱりステーキ・幻の第1号店” へ行ってみたところ、ちょっと意外すぎる姿だったのでご報告しておきたい。

・那覇のネオン街

夜の飲食店が多い那覇・松山エリアにあって、昼間っから人の出入りが激しいのは『カクテルプラザ』という雑居ビル。ここ1階に以前の記事でお伝えした『やっぱりステーキ1st』(1号店)がある。

それを通り過ぎた通路の向こうが、目指す聖地らしい。

グループの代表・義元さんが沖縄そば店『そばよし』を開いたのは2013年12月。同じビルに『やっぱりステーキ1号店』を出店したのが2015年2月のことだ。ステーキ店はあっという間に話題になり、同年8月には2号店がオープンした。

そこからは光の速さでチェーン展開し、わずか5年で県内外に52店舗(2020年10月現在)を有するまでになった『やっぱりステーキ』。沖縄そばからステーキに路線変更したら大当たり、ということなのだろうか?

……とか考えていたら聖地は目の前。 “やっぱりステーキはじまりの地” 現在の姿が…………これだ! ジャン!

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> ただの壁 <
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・中の人に聞いてみた

この壁が一体何を意味するのか? 『やっぱりステーキ』の人を直撃してみることにした。聞けば5年前『やっぱりステーキ』元々の1号店が開業したこの場所は、手狭なため現在は使用されていない。しかし “はじまりの地” として、当時のまま賃貸契約を結び続けているとのこと。

少しややこしいのだが、このビルの1階フロアには『やっぱり』系列の関連店舗が3カ所ある。それぞれ以下のような歴史背景があるので、訪れた際は位置関係にも注目すると感慨深い。

元々『やっぱりステーキ1st』があった場所 → 現在は『聖地』
聖地の斜め向かいの店舗 → 現在は『やっぱりステーキ1st』
元々『そばよし』だった店舗 → 現在は系列の『やっぱり らぶ唐』

ちなみに「沖縄そばからステーキに路線変更して大当たりしたのか?」という件についても尋ねたところ、全然そういう話ではないのだそうだ。凄腕の飲食コンサルタントとして知られる義元代表は、 “そば屋” と “ステーキ屋” を全く別のコンセプトで作り上げた。

つまり『やっぱりステーキ』は最初から「全国にチェーン展開しまっせ〜」というつもりで始めた店。カウンター6席のみの小さな店舗からスタートし、狙い通りに大ヒットしたというワケだ。「流行らせよう」と思えば実際に流行る……それがプロなのだろうか。

・そば実食

現在沖縄そばを注文できるのは『やっぱりステーキ』の1st店、2nd店、9th店、Express南城大里店、Expressイオン笹丘店(福岡)、あとは系列の『やっぱり らぶ唐』、『やっぱりちゃん』の7店舗のみ。自社製麺所を9th店(沖縄県島尻郡)に併設しているため、9th店では “麺だけ” の購入も可能だ(要予約)。

通常の沖縄そばに牛スジ、軟骨ソーキ、野菜、ポーク卵などをトッピングすることもできる。麺は基本的に『ゆで麺』なのだが、今回訪れた『やっぱりステーキ1st』でのみ『生麺』も選べると言われた。違いがよく分からないのでとりあえず『ゆで麺』にしておこう。

う〜む……ウマい。

なにぶん私は沖縄そば初心者であるからして、「ウマい」以外の表現方法を知らないのが悔しいばかりだ。ただ約2週間の沖縄旅行で “超名店” と呼ばれるそば屋ばかりを5軒ほど巡った経験に照らせば、少なくともそれらと遜色ないレベルのそばであることは間違いない。

沖縄独特の甘くて深みのあるスープ……。東京に住んでいて “ラーメンやそばのスープを飲む” という行為は絶対にしない私だけれど、沖縄そばは最後の1滴まで飲み干すことができる。

もちろん軟骨ソーキ(豚のスペアリブ)はトロットロ。う〜ん、ウマいなァ。

『生麺』と『ゆで麺』の違いについてであるが、お店の人に聞いたところ「沖縄に古くからあるそば屋の麺はほぼ、ゆで麺」とのこと。『生麺』は比較的コシがあってモチモチしており、県外から来る旅行者などはこちらを好む傾向にあるようだ。

しかし地元の人にとっては柔らかめの『ゆで麺』こそが慣れ親しんだ味。どちらもおいしいが “より沖縄っぽさを求めるのなら『ゆで麺』” ということだろう。もし1st店を訪れることがあれば、せっかくなので『生麺』も食べてみてほしい。

・今日は『沖縄そばの日』

そばを半分ほど食べたころ、お店の人から『コーレーグース』という調味料をすすめられた。

これは島唐辛子を泡盛に漬け込んだという恐ろしいシロモノで、強烈な泡盛臭を放っている。ほんの少しでかなり味が変わってしまうから入れすぎに注意が必要だ。辛さが苦手な人もいるが、これはこれでクセになる。試してみるべし。

現在『そばよし』の独立した店舗はないものの、『やっぱりステーキ1st』が『そばよし』との複合店という形で営業している。人気チェーン店生誕の地、ファンなら1度は拝んでおくべきだろう。

・今回ご紹介したお店の詳細データ

店名 やっぱりステーキ1st・そばよし
住所 沖縄県那覇市松山1ー34ー3(カクテルプラザ1F)
時間 11:00~22:00
休日 無休

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



【愛】沖縄の神秘『ハートロック』がいろんな意味で100点のパワースポットだった

沖縄には大小様々な約150もの離島がある。古宇利(こうり)島もそのひとつ……と言いたいところだが、この島は約15年前に沖縄本島と橋で連結された。よって現在は「離島」ではなく「元・離島」と呼ぶのが正解らしい。

那覇から車で2時間弱ほど。コンビニもないこの島に、多くの観光客がやってくる理由は何なのか? 今回訪れて分かったことは、まず豊かな自然とビーチ。そして絶妙な立地。さらにもうひとつが “愛のパワースポット” の存在だった。

・古宇利島の歩き方

島へ続く全長約2キロの長〜い橋は無料で通行できるのが嬉しい。昔は命がけで泳いで島へ渡る島人もいたのだとか。

島には昔ながらの民家に混じってペンションが立ちならぶ。中にはプール付きのものや富裕層向けとみられる建物もあり、 “隠れリゾート” 的な側面もあるのかもしれない。カフェやみやげ店も多いが、休業が目立つ様子。

さて今回の目的地は通称『ハートロック』と呼ばれるパワースポットだ。その所在地についてだが、1周するのに10分ほどの小さな島であるため、海岸寄りの道をただ走っておけばOK。近くを通れば大きな看板が目につくだろう。

駐車場に車を止め、徒歩で海岸へ下る。「本当にコレなのか」と不安になるほど道が狭い。

おまけに足場が悪く、雨など降れば転倒の危険があるから注意だ。

コロナ禍にも関わらず、それなりに観光客の姿が見られる。やはりここはある程度有名なスポットなのだろう。そうなると普通は観光協会あたりが「もう少し道を整備しよう」とか考えそうなものだ。しかしながら個人的には、こういう道は険しいからこそ良いのだと思う。

そのへんの味わいというものを地元の人も理解しているのか、あるいは単に放置されているのかは不明だが……周辺の情緒も含めてのパワースポット、と捉えればいいのではないだろうか。ちなみにこの海岸は『ティーヌ浜』という名らしい。

最後の急斜面を下ると……

目の前にハートロック出現!

・カップル多し

浜辺から数メートルほどの海中より、ニョッキリ突き出た2つの岩。1つは確かにハート型っぽくも見え、もう1つは「ちょっと無理があるけど言いたいことは分かる」といった形状だ。この2つの岩を『寄り添うハート』と解釈する見方がまず1つ。

そしてさらに、ハートロックには別の見方があるようだ。海岸を移動して立ち位置を変えれば2つの岩が重なり、全然ハートには見えなくなってしまう……

が! あるポイントへ移動すると……

なんと岩同士が絶妙なバランスで重なり、先ほどより断然ハート型に見えるのである!!! 不完全な2つのハートが重なりし時、完全なハートが生まれる……って、なんかメッチャ素敵やん。どうりで周りがカップルだらけなはずだよ。

・ちょうどえぇパワスポ

とはいえ、シングルの方もご安心いただきたい。恋愛成就系パワースポットの中には “1人で来ていることが空しくなるような場所” も多いのだが、ここはそこまで恋愛に特化したパワースポットという雰囲気でもないようだ。家族連れや、釣りに来た地元の少年の姿もある。

かく言う私も最初は「恋愛運が上がれば……」という気持ちがゼロだったわけではない。しかしティーヌ浜の美しい景色を眺めてるうち、恋愛運のことはどうでもよくなってきた。ここはもっと広い意味での『愛』を感じさせてくれる場所なのではないだろうか。

個人的にこの島の強みは “ちょうどいい距離感” であると思う。那覇中心部から車で2時間弱と聞けば少し遠いが、地図をよく見ると『美ら海水族館』から近い。ハートロックだけを目指すのは少しためらうけれど、水族館のついでと思えば「ちょっと寄ってみようかしら」という気もわくだろう。

自家用車がない場合は多少苦労するかもしれないが、先に述べた通り古宇利島は非常に小さい。本島からここまで歩いて来ることも全然不可能じゃないのである。浜への道のりも、多少険しいとはいえ10分ほどのことだ。

「あまりにも秘境すぎるのは困るけど、沖縄の穴場へ行ってみたい」というワガママ旅行者にとって、ハートロックは非常に “ええ塩梅” の場所。パワースポットとして総合点を割り出すと、個人的には100点をあげてもいいと思う。

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



【狂気的におトク】沖縄限定『やっぱりステーキ』の食べ放題にチャレンジしてみた結果 …

みんな大好き『やっぱりステーキ』は沖縄発祥のステーキチェーン。東京1号店が今年オープンした際、吉祥寺に出現した行列は大きな話題となった。基本的なメニューに地域差はないのだが、沖縄には本場たる強みが1つある。

それは那覇中心部にある2店舗でのみ『食べ飲み放題』が実施されていること。この店のステーキはただでさえ1枚1000円という圧倒的高コスパで知られるが、果たして何枚食べれば元が取れるのか? 検証するべく、松山エリアにある沖縄1st店へ行ってみた。

・制限1時間

食べ放題メニューは『やっぱりステーキ』(150g / 1000円)、『赤身ステーキ』(200g / 1000円)、『サーロインステーキ』(200g / 1680円)の中から好きな部位を選べるシステムだ。そうなると一番割高なサーロインを選ぶのが賢そうな気もする。

しかし、このチェーンの人気はあくまでも “柔らかい赤身” のステーキ。自分好みの部位を選んだほうが結果的に多く食べられるというパターンもあるかもしれない……。

よって、やっぱりステーキ初心者の私はまず3種類全てを食べ比べてみることにした。『食べ飲み放題』の料金は3480円(税込)で制限時間が1時間。料金には飲み放題とセルフサービスのスープ、サラダ、ごはんも含まれる。

テーブルに用意された数多くの調味料は、大食いチャレンジにおける強い味方となるだろう。

飲み物と紙エプロンをセットしたら準備は完了!

・サーロインは強敵だった

火花のように油を撒き散らしながら、3種類のステーキが運ばれてきた。合計400グラムとのことだが、私は他店のステーキ食べ放題で以前450グラムを完食したことがある。女子にしちゃそこそこ好記録保持者と言っていいハズ。

よって今日の目標は記録更新の500グラムといきたいところだ。アツアツの溶岩石プレートで運ばれてくるのがこの店のウリ。個人的に肉はレアに近いほうが食べやすく、かつ大食いのコツは “スピーディーに食べること” だと確信しているため、これは時間との勝負になりそうだ。

まず『やっぱりステーキ』だが、サシのない赤身肉にもかかわらず想像を超える柔らかさ。これで150g1000円とは、一体どういうカラクリなのだろう?

続く『赤身ステーキ』は、同じ赤身でありながら『やっぱりステーキ』よりクセがない。ヒレ肉だと言われたら普通に信じてしまいそうな感じだ。

最後は一番割高な『サーロインステーキ』。コスパという点から考えると他店のサーロインとは段違いの上質肉である。ただ赤身と比べると脂が乗っており、ややお腹にクルという印象。今回私は大食い記録更新を狙っているため、サーロインをチョイスするのは得策ではないと判断した。

10分ほどで400グラム完食! 超余裕である。

・お店の人オススメソース

続けて『やっぱりステーキ』と『赤身ステーキ』を追加で100gずつオーダー。

お店の人も慣れたもので最初の400gを半分ほど食べた頃、「次のを焼いておきましょうか?」と声をかけてくれた。先に述べた通り大食いはスピードが命。間髪入れず肉が運ばれてくるのは嬉しい。ちなみにステーキを1枚焼くのに要する時間は約4分とのこと。

改めて『やっぱり』と『赤身』を食べ比べた結果、個人的には『赤身』のほうが好みだと確信した。最も安い肉を「最もウマい」と感じさせるとは、レベルの高さがうかがえるというものだ。

500gを食べ終えた頃、やや満腹を感じている自分がいた。

そこでお店の方に「オススメのソースはどれか」と聞いたところ、「フルーツソースにコショウをたっぷりかけて食べるとおいしい」との答え。なるほど、フルーツのほのかな甘みとコショウの刺激が、別メニューのような新鮮さを感じさせてくれる。

また沖縄の人が大好きな『A1ソース』であるが、初体験の私にはちょっとクセが強く感じられた。しかし「みんな慣れてくるとハマる」らしいから、おみやげに1本買って帰るとしよう。

しかし重ね重ね、今回の目的は大食いである。やはり最終的にはあっさりした『シークワーサーぽん酢』が一番の味方になってくれた。

・最終結果は……

最後に『赤身ステーキ』を追加したところで、私の胃袋は限界をむかえたらしい。

記録は予想を大幅に上回る700g! お店の人から「女性にしてはかなり頑張った」とお褒めの言葉をいただいた。

ちなみに食べ放題利用者の中には、女性だと1.5kgほど、男性だと2kg以上を完食する人もザラにいるとのこと。

今回私が食べたものを単品価格で計算すると、『やっぱりステーキ』100g×2(1760円)、『赤身ステーキ』100g×3(2400円)、『サーロインステーキ』200g(1680円)、コーラ×3(750円)。合計6590円となり、3110円も得したことになる。かなり良心的な食べ放題であることは間違いない。

・が、それだけではない

戦いを終えて一息ついていると、お店の方が「ビール飲みますか?」と声をかけてくれた。取材に対するサービスかと思い遠慮していると、ここで衝撃的な事実が判明することになる。

なんとこの『食べ飲み放題』コース、ビール・泡盛・ワインなど、お店の全アルコールを含めての飲み放題だったらしい……! 私はてっきりソフトドリンクだけだと思い込んでいた。アルコールも含むとなれば、通常価格で1万円を超える内容を飲み食いすることだって十分可能なはずである。

この悪魔的にお得な食べ飲み放題を求めて、遠く関東から通いつめる客もいるのだそうだ。実施しているのは今回の『1st店』と『2nd店』の2店舗のみ。沖縄を訪れた際は体調を万全に整え、胃袋の限界にチャレンジしてみてほしい!

参考リンク:やっぱりグループ公式サイト
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



【沖縄】カンダバー、モーウィ、カーブチーに長寿草? 聞いたこともない島野菜ぜ〜んぶ買ってランキングにしてみたら … 最下位だけ圧倒的だった

GoToトラベルの恩恵を受けつつ沖縄旅行中。今日は路線バスで糸満市へやってきた。なんでも糸満市の『道の駅』は、トリップアドバイザーが集計した “道の駅ランキング2019年” で堂々の全国1位に輝いたらしい。

相当期待しつつ行ってみると、コレが想像よりスゴかった。ドラゴンフルーツ、パパイヤに海ぶどうなど、東京では滅多に見ない食材が山積みされている。そればかりか「聞いたことすらない」ブツも多数だ。これだけ多いと逆にどれを選べばいいか分からなくなるな。

沖縄食材に関して私は全くの素人であるから、ウカツな選択をすればツウの方に怒られてしまう可能性もある。よってここは知らない食材、ぜ〜〜〜んぶ買ってみちゃうことにしよう。

・道の駅いとまん

那覇国際通りからバスと徒歩で1時間半(車だと約30分)。広大な敷地を有する『道の駅いとまん』は特産品や土産、鮮魚、生花、その他食材といったジャンルごとに建物が分かれている。

野菜や果物を扱うのは『JAファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場』という独立した店舗だ。平日の昼間だというのになかなか賑わっている様子。

野菜の他に精肉コーナーもある。

お菓子やパン、惣菜も充実しており、こちらも珍しいモノが多数。しかし加工品にまで手を伸ばしてはキリがない。今回は “野菜と果物” に限定し、道の駅いとまんで売られている中から「聞いたことすらないもの」をチョイスするルールとさせていただく。

『きんびにんじん』や『島らっきょう』、『島かぼちゃ』といった島野菜にも心惹かれるが…… “なんとなく想像がつく” という理由で泣く泣く除外。

その結果、生き残ったのは総勢11種類の島野菜たちである。ネットで情報収集しつつ、さっそく調理に取り掛かるとしよう。

・まずサラダ

さて購入した11種類のうち、5種類はサラダに加工できるようだ。

この記事内の調理法について、沖縄の方などから見れば「そうじゃない」と思われる部分もあるかもしれない。重ね重ね私は素人であるため、多少自己流となることをご容赦いただけると幸いだ。

まずヒョウタンにも似た茶色の『モーウィ』。見た目からは芋系の野菜を想像していたが、切ってみるとキュウリっぽい匂いがする。

皮とタネを取って薄切りにし、塩モミしておこう。

次は『サラダヘチマ』。ヘチマといえばスポンジのイメージしかなかったけど、売られている量を見れば沖縄ではかなりメジャーな食材であることが推測される。フカフカとした不思議な感触だ。

スーッと皮を剥くのがなんとも快感。輪切りにし、こちらも塩をふっておく。

続いて『サラダ用グァバ』。グァバもジュース等、加工品の印象が強い。

よく分からないので適当にスライスしておこう。ニンジンくらいの硬さがある。

それから『赤丸オクラ』はその名の通り、鮮やかな赤色が特徴なのだが……

なんと、サッと煮たら一瞬で緑色に変色し、普通の沖縄オクラになってしまった!!! ちなみに沖縄オクラは本州のオクラに比べて丸っこいのが特徴だぞ。

最後の『サクナ』は別名『長命草』と呼ばれ、食べれば寿命が伸びるとも言われている薬草らしい。コレは調理せずそのままいただこう。

盛り合わせればいかにも健康的な島野菜サラダの完成だ!

・そして揚げもの

油で揚げたいのは『うりずん』『島ニンニク』の2つ。

まず『うりずん』についてだが、以前お伝えした『沖縄てんぷら』に関する記事内において、東京ではどうしても『うりずん』が手に入らず断念したという経緯がある。

よって今回は『うりずんの天ぷら』リベンジといきたい。よく洗ってヘタを取り、衣をつけて油に投入。

揚げ時間はごく短めでOKだ。

それから本州で見るよりかなり小ぶりな『島にんにく』はそのまま素揚げ。

・さらに炒めもの

『カンダバー』という、ポケモンかプロレスラーみたいな名を持つ青菜はベーコンと塩胡椒で炒めものにしよう。

アクセントに島ニンニクも入れたら……

中華料理風な『カンダバー炒め』の出来上がり。

・最後はデザート

残った3種類は果物なのでそのままデザートに。

真っ赤な『レンブ』は沖縄のほか、マレーシアや台湾でも栽培されているらしい。

『カーブチー』は小さめのミカンといった雰囲気。皮ごと切ればさわやかな香りが広がる。

最後の『島バナナ』はモンキーバナナに近いものだろうか? 一房300円とは、大きさを考えると一般的なバナナの数倍の価格。鮮やかなグリーンでいかにも南国っぽい。

お皿に並べると……

おぉ! なかなかSNS映えしそうな雰囲気〜!

・いざ実食

それでは11種類の島野菜を食べ比べ、個人的にランクづけをさせていただきたいと思う。全て初体験の食材であるため、あくまでも第一印象だということをお断りしておきたい。

【超オススメ】

・モーウィ

・うりずん

・カーブチー

まず “ウマさ” と “斬新さ” を併せ持っていたのが『モーウィ』と『うりずん』だ。モーウィはキュウリに近い味ながら歯ごたえが段違い。うりずんはインゲン風ながら適度なクセと食感があり、個人的にはインゲンより断然好みである。

また『カーブチー』が思ったより酸っぱくてビックリしたが、顔をしかめるほど強い酸味ではない。「酸っぱいものが食べたいけどレモンは酸っぱすぎる」という人は、カーブチーをかじればちょうどいいのではないだろうか。飲み物に入れたり料理に添えてもよさそう。

【けっこうウマイ】

・カンダバー

・赤丸オクラ

・島ニンニク

『カンダバー』はほんの少しぬめりがあり、ホウレンソウと空芯菜の中間といった感じ。『赤丸オクラ』と『島ニンニク』は本州のものとあまり違いが分からなかった。この3つは変わったものが苦手な人もおいしく食べられるはずだ。

【好みが分かれそう】

・サラダへちま

・レンブ

・サラダ用グァバ

『サラダへちま』を口に入れた瞬間、なんとも言えない “ヘチマ感” が口いっぱいに広がった。このモヤモヤとした食感がダメな人はダメかもしれないが、もしかするとドレッシング等をかければ全然違うのかもしれない。

『レンブ』もまた食感が独特だ。赤タマネギのようにシャリシャリしており、しかし水分が全然ないためスカスカに軽い。『サラダ用グァバ』は非常に硬く、梨などを食べた際の “イガッと感” を100倍にした感じの後味が残る。どれもクセが強く、ハマる人は大ハマりするかも?

・意外なアイツが……

ちなみにただの葉っぱにしか見えなかった『サクナ』だが、これがなんと、完全に葉っぱであった。子供の頃に庭でかじった葉っぱそのもので、少し苦いが食べられないほどではない。「健康によい」と言われたらむしろ全然食べます! といった感じのポジションだ。

そして今回ダントツの最下位は……あまりにも意外なのだが『島バナナ』である。

サトウキビのごとく硬い皮をバリバリとむけば、これまたヤングコーンのごとく硬い果実が出現。食べてみたら……甘みゼロ! 激しい渋味! ガリガリの歯ごたえ! 正直とても食えたもんじゃねぇ……

バナナと油断して何の下調べもしていなかったのだが、ひょっとして島バナナとは料理用の食材なのだろうか? 慌てて調べてみたところ、どうやら島バナナは購入後に自宅で『追熟』させるのが常識だったらしい。

つまり今回購入したグリーンのバナナは、ここから数週間後に食べごろをむかえることになる。私の沖縄旅行は残り1週間……果たして最終日までに島バナナは甘くなるのだろうか? 文化の違いを痛感しつつ、じっとバナナの成熟を待ちたいと思う。

ここでご紹介した他にも、沖縄には多くの謎めいた野菜や果物が存在している。糸満市以外でも多くの道の駅や直売所が点在しているので、現地を訪れた際はぜひ探してみてほしい。

参考リンク:JAおきなわ うまんちゅ市場
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



【今日から】ついに『GoToトラベル』に東京も追加! 速攻で沖縄にGoToしてみたら … 現場は混乱していた

「旅行大好き東京都民」の私は、今日という日を待ちわびていた。ついに『GoToトラベルキャンペーン』対象地域に東京都が追加されたのだ。旅行代金の補助はもとより、個人的には “政府が「行ってこい」と明言してくれた” ことが何より嬉しい。

別にこれまでも「不要不急の移動」が法律で禁止されていたわけではないが、「自粛のヤメ時」が分からなかったのである。そろそろ経済だって回さねばならないし、各自が節度を持ちつつ少しずつ移動を開始していく頃合いなのではないだろうか。

さて、あまりにも待ちわびすぎていた私は、キャンペーン初日の今日に狙いを定めて旅行を計画した……のだが、そこには想定外の落とし穴もいくつか潜んでいた。注意喚起の意味を込めてお知らせしておきたいと思う。

・キャンペーンの注意点

GoToトラベルキャンペーンに東京都も追加されることが「ほぼ確定」となったのは、9月後半になってからのこと。正確には10月1日以降出発の旅行に対するキャンペーンは『GoToトラベル第2弾』であり、9月30日までに東京都を除外して行われた『第1弾』とは内容が若干異なる。

キャンペーンの概要をまとめると以下の通り。

・宿泊は1人1泊2万円、日帰りは1人1万円を上限に、旅行代金の1 / 2相当額を支援する(国内旅行のみが対象)

・うち7割は旅行代金を割引、3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与する

・連泊や利用回数の制限はなし

ここで注意したいのが「新幹線や航空チケット単体の申し込みはキャンペーン対象にならない」という点だ。個人で宿泊先とチケットを別々に申し込んだ場合、宿泊代金だけが割引対象になる。

対して旅行代理店等が販売するツアーに申し込むと、チケットとホテル代の合計金額から1日あたり2万円までを支援してもらえるので、一見「それならツアーで決まり」と思いがちだ。しかしよく見ると、どちらがお得かは「ケースバイケース」であるらしい。

・1人はつらいよ

国内ツアー旅行に慣れている人には常識かもしれないが、旅行代理店などのホームページに日程や行き先を入力すると “最安値” が表示される仕組みになっている。試しに「10月1日から那覇6泊7日」で検索すると、航空券とホテルがセットで破格の「2万8000円」と表示された。

が! さっそく購入しようと入力画面に進み、よく見るとコレ “5名1室” の料金じゃないか。今回に限らず私は1人旅派なのだ。改めて “1名1室” の最安を割り出したところ……約4万6000円!

そこからGoToキャンペーンの割引を差し引くと、しめて約3万円という計算になる。ただしこれは「旅行会社が指定する便に乗り、最低ランクのホテルに宿泊した場合」の価格だ。そのため選択肢は “深夜着・早朝発の飛行機” や “得体の知れないホテル” が多い。それを変更すると万単位で料金が跳ね上がるシステムである。

それでも那覇6泊7日とすれば爆安なのだが、どうせならある程度は好みに合った計画を立てたい。そこで、そこそこ納得のいく時間帯の飛行機と宿泊先を別々に探してみたら……GoTo適用で合計約3万円!

よって今回の格安1人旅の場合、 “最低ランクのツアー” と “多少こだわった個人旅行” がほぼ同価格になることが判明した。個人旅行なら途中で計画を変更することもできるし、個人的には「それなら断然後者」との結論に至ったワケだが、こればっかりは好みや状況によるとしか言えない。

少しでもお得に旅をしたい人は、とにかく事前リサーチを重ねるしかないだろう。ちなみに予約サイトによって “GoToキャンペーンの割引を最初から引いた総額が表示される” パターン、 “適用前の総額が表示される” パターンとに分かれている、という点にも注意を払いたい。

・いくぜ沖縄!

さて、早朝5時に起床した私は成田空港へ向かった。なぜ羽田でないのかといえば、費用を抑えるためLCCを利用したからだ。「多少高くてもそういった手間が煩わしい」という人はパック旅行を選ぶべし。

コロナ以降9カ月ぶりに訪れた成田空港は閑散としているが、さりとて「ガラガラ」というほどでもない。私が搭乗した便に関してはおそらく満席である。体感としてはうち7割ほどが10〜30代の若年層。パリピっぽい人たちも多数。

ただ、彼らはフライト中もみなキッチリとマスクをつけ、ソーシャルディスタンスを守っている様子だ。若い人の旅行と聞けば “ドンチャン騒ぎ” といったイメージを持つ人もいるかもしれないが、多分それはごく一部の話なのだろう。

かくして到着した那覇空港も少し寂しげな雰囲気……しかしキャンペーン初日とはいえ平日だ。これは何とも言えない。

観光地の未来は旅行者ひとりひとりの心がけにかかっている。

・混乱する現場

ところで気になる『旅行先で使える地域共通クーポン』についてだが、キャンペーン公式サイトには「旅行業者・宿泊事業者より配布します」との記載があった。そのため私はてっきり宿泊先で受け取れるものと思っていたのだが……

宿泊先の方に尋ねたところ「ウチはクーポンは無いと思う」という答えだった。宿泊料金に関しては確かにキャンペーンが適用されているが、クーポンだけ対象外というパターンもあるのだろうか? そのあたりをツッコんでみると「仕組みがよく分かっていなくて……申し訳ない」とのことだ。

実は私は今回の宿を予約する際、本当は使い慣れた予約サイトを経由したかった。しかし予約フォームに情報を入力していくと、東京都の追加は決まっているにもかかわらず「東京都在住の方はキャンペーン対象外」と表示され、それ以上進めなくなってしまう。

その件について予約サイトに問い合わせると「10月1日から予約できる」との返答。仕方なく宿に直接電話し、他の予約サイトを紹介してもらったのだ。そういった経緯もあり、宿の人をこれ以上問い詰めるのは忍びない。今回は小額なため、私はクーポンを諦めることにした。

ちなみに再び該当の予約サイトを確認してみたが、10月1日正午現在、まだ「東京都民は対象外」との表示が出現する。おそらく現場は混乱しているのだろう。GoToキャンペーンは事前のリサーチがマジで重要だということを、重ね重ねお伝えしておく。

クーポンをもらえないとすると私の今回のプラン、金額的にはパックツアーより少し高くついてしまったのかもしれない。しかし自らの目利きで宿を選び、それが想像どおり素晴らしかった喜びは格別だ。GoToトラベルキャンペーンは来年1月31日宿泊(2月1日チェックアウト)までで対象によって異なる。。各自で自分のスタイルに合った旅をカスタムしよう。

参照元:GoTo トラベルキャンペーン公式サイト
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



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