【長万部グルメ】大阪から長万部に嫁いだ女将さんの味 / 塩ホルモンが絶品『お好み焼おまた』

【長万部グルメ】大阪から長万部に嫁いだ女将さんの味 / 塩ホルモンが絶品『お好み焼おまた』

北海道長万部町の名物といえば『かにめし』だが、密かに絶品な料理をふるまう名店が点在している。温泉街がほど近い場所に、地域住民の憩いの場として『お好み焼おまた』がある。ここの女将さんは若かりし頃(いまも若々しいが)、大阪から長万部へと嫁いできたという。
 
・大阪では味わえない「お好み焼き」がある?
つまり、本場大阪の味を長万部で堪能することができるというわけだ。長万部は美味しい魚介類が豊富であることを考えると、大阪では味わえない「味」がそこにあるかもしれない。ということで、実際に『お好み焼おまた』に行って本場大阪の味を堪能してみたゾ♪
 
・「美味しいの?」なんて心配は御無用
あらゆる食材を混ぜて作る大阪風のお好み焼き。複数の食材がひとつとなって生地に集約されるので、ひとつでも食材に手抜きがあると(ウマミがないと)、ひとくち食べてすぐに「デキの良し悪し」がわかる。だがそんな心配は御無用。
 
・ダブルでチーズの美味しさを表現
女将さんが激しくイチオシする『特製チーズのお好み焼き』を食べたのだが、あらかじめ生地に混ぜられたチーズがアツアツで絶品すぎて「ここは大阪か?」と思ってしまったほど。鉄板に面しているチーズは香ばしくて芳醇な匂いを放ち、内部のチーズはジワジワと浸透してくる熱でトロ~リと溶け、ダブルでチーズの美味しさを表現しているのである。
 
・ゴツゴツしておらずフワッと仕上がっている
また、食材が絶妙に細かくみじん切りにされているので、ゴツゴツしておらずフワッと仕上がっている。その効果により、ひとくち食べれば食材のウマミがチーズの芳醇な味とともにブワァーッと広がるのだ。もちろん、隠し味として企業秘密なダシが入っているのは言うまでもない。
 
・実は隠れた主役の塩ホルモン
もし皆さんが『お好み焼おまた』に行くことがあるならば、絶対に注文してほしい料理がある。それが塩ホルモンだ。下ごしらえをしたホルモンを女将さんが目の前の鉄板で焼いてくれる。すでに調理時に味付けがされているので、焼き上がればそのまま食べることが可能。
 
・カリカリに焼いたほうが好きというお客さんが多い
噛むと、非常に強い弾力で抵抗してくる。噛むたびにジュワジュワと肉汁が染み出てきて、ウマミがギュギュッと詰まった「味の塊」であることがわかる。女将さんによると、やわらかいまま食べてもいいが、焦げ目がつくまでカリカリに焼いたほうが好きというお客さんが多いとのこと。
 
・地域住民の憩いの場
『お好み焼おまた』は地域住民がひとりでも訪れる憩いの場となっており、お好み焼きや塩ホルモンをつまみにして酒を楽しんでいる人が多くいるようだ。長万部を訪れたら、一度は行っておきたい名店といえるだろう。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 お好み焼おまた
住所 北海道山越郡長万部町長万部422-50
時間 11:00~22:00
備考 月曜日
 
関連1: 長万部観光協会 公式ホームページ
関連2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部グルメ】情緒あふれる店『甘太郎食堂』のラーメンで舌鼓を打つ / 店主「それならば間違いない」

【長万部グルメ】情緒あふれる店『甘太郎食堂』のラーメンで舌鼓を打つ / 店主「それならば間違いない」

どこの街にも、学生に嬉しい安くてうまい食堂があるものだ。北海道長万部町にも、学生をメインに地域住民に愛されている食堂がある。住民たちに「長万部で老舗の食堂といえばどこですか?」と聞くと、だいたい『甘太郎食堂』という店名が出てきた。
 
・心の琴線に触れる情緒ある雰囲気
甘太郎とは大判焼のこと。いまは甘太郎を焼いていないが、その名称だけは店名として残り、ラーメンやチャーハン、うどんやそば、そしてカレーライスなどの料理を提供している。実際に『甘太郎食堂』に行ってみたのだが、心の琴線に触れる情緒ある雰囲気が印象的な店構えをしていた。
 
・すべてが心を震わせる店内
店内も、期待を裏切らない「高倉健がラーメンをすすっていてもおかしくない」雰囲気で満ち溢れている。テーブル、椅子、壁、間取り、すべてが心を震わせる。店内から外を眺めると、強風で暖簾(のれん)がはためいており、これが大雪の日だったらどれだけ素晴らしいシチュエーションだろうと感じた(地域住民にとって大雪は困る存在だが)。
 
・店主「それならば間違いない」
開店したばかりのようで、客は筆者(私)だけ。厨房にはニコニコとした笑顔が素敵なおじさんがおり、「何にしますか?」と注文を聞いてきた。正直に「はじめてきたのでよくわからないのですが、何かオススメはありますか?」と言うと、「いやあ、どれも普通だからなあ」と謙遜。

どんなものが好きなのか聞かれたので「ラーメンやチャーハンが好きなんですけどどうですか?」と言うと、おじさんは「それならば間違いない」と即答。謙遜しておきながら、ラーメンとチャーハンに関しては即答で「間違いない」。なかなか言えない言葉だし、そこから強い自信を感じた。
 
・物質ではない「独特の隠し味」がプラスされている
目の前に出されたラーメンは醤油ベースのスープで、特にこれといったインパクトや特徴はない。しかし、半透明のスープにうっすらと見える「底に沈んだ縮れ麺」の姿は、腹をすかせた筆者にとってどんなものよりも美味なるものに思えた。

箸で麺を丼の底からサルベージ。ブワッと広がって散っていく湯気からは、麺特有の「小麦の匂い」を感じることができる。製麺所で作られた麺だとは思うが、この店が醸し出すフィールドオーラによって、独特の隠し味がプラスされているのは確かだ。
 
・寒い日ほど食べたくなるラーメン
いろいろと考えるのはあとにして、ズズーッと一気に麺をすする。うん、確かに間違いない。これはハズレになりえない。予想していた通りの、この食堂の雰囲気で食べるラーメンとしてベストな味になっている。麺のシンプルな美味しさ、スープのシンプルな美味しさ、そしてどんな店も出せない「甘太郎食堂という名の隠し味」。

ああ、なかなかこれないかもしれないが、できれば大雪の日に『甘太郎食堂』に駆け込んで、このラーメンのぬくもりで癒やされたい。そしてゆっくりと雑誌や漫画を読みたい。まあ、時代が時代だしiPadでもいいだろう。
 
・歴史を感じるファンタやコカコーラの看板
ちなみに、『甘太郎食堂』には歴史を感じるファンタやコカコーラの看板が掲げられているが、その横に「フレッツ光」の看板があり、ミスマッチのおもしろさにクスッとしてしまった。だが、こういう店だけはいつまでも変わらず営業を続けてほしいものである。それには、地域と観光客の協力が必要だ。
 
・学生だけが安くなる学生ラーメン
『甘太郎食堂』には学生ラーメンと学生チャーハンがある。通常のラーメンやチャーハンと同じ内容だが、値段が100円ほど安くなるのだ。自己申告制で、特に学生証を見せる必要はないようだ。筆者は「もしかして学生さん?」と聞かれた。もちろん「いやオッサンです」と返答した。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 甘太郎食堂
住所 北海道山越郡長万部町長万部64
時間 
休日 日曜日
 
関連1: 長万部観光協会 公式ホームページ
関連2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部グルメ】名物の『かにめし』は本当に美味しいのか? 名店『お食事処 かなや』で食べてみた

【長万部グルメ】名物の『かにめし』は本当に美味しいのか? 名店『お食事処 かなや』で食べてみた

北海道長万部町の名物といえば、誰がなんと言おうと『かにめし』である。ご飯にフレーク状になった蟹の身をたっぷりと盛りつけた、素材の味を生かした絶品料理である。駅弁として有名だが、食堂で食べることも可能。
 
・『かにめし』の味を徹底的に追求
実は、長万部町以外の地域でも『かにめし』を食べることは可能だ。だが、長万部町は以前から『かにめし』で有名な地域であり、それだけに『かにめし』の味を徹底的に追求している食堂が多い。よって、その味も非常に深いものとなっている。
 
・極限までに蟹の味を生かした素朴な味
今回出向いたのは、JR長万部駅前の『お食事処 かなや』。ここの『かにめし』は駅弁として全国的に有名で、駅弁を売っている横の店舗で定食を食べることができる。店内はよくある食堂といった感じで、それがよい味を出している。これは味にも期待できそうだ。

実際に食べてみた感想だが、余計な味付けをせずに「極限まで蟹の味を生かした素朴な味」を堪能することができた。決して味付けをしていないわけではない。味付けという行為が「食材の味を盛り上げる行為」であることをちゃんと理解して、「味付け」が前に出て味覚を支配しないのである。
 
・茶碗蒸しを一緒に注文したいところ
味付けが抑えられているので、人によっては物足りないと感じることがあるかもしれない。だが、このように繊細な食材の味を「美味しい」と感じられる人にとって、これ以上ない幸せな気分に浸ることができるだろう。できれば、茶碗蒸しを一緒に注文したいところ。自己主張しない繊細な『かにめし』とは逆に、「ドーーン」と味覚神経を直撃する大胆な美味しさを堪能できる。
 
・カレーも美味しいと自負するシェフ
メニューを見てみると、カツカレーも美味しいと説明が書かれていた。それならばと注文してみたところ、これもガツンとくる衝撃的なインパクトはないものの「家庭の味よりもチョットだけグレードアップしました」という感じの味を楽しめた。「ザクザク」と「ジュワ~ッ」が共存しているカツの仕上がりにプロの腕を感じることができる。
 
・少なくとも2軒で食べておきたい
地域住民に『かにめし』について話を聞いたところ「観光客の皆さんは『かなや』さんばかり行きます。確かに美味しいのでいいんだけど、浜型さんや鈴木さんも美味しいんですよ。だから私なんか知り合いが遊びにきたら浜型さんに行って食べることが多いですねぇ」と話していた。複数の住民がそう言っていたので、『かなや』は鉄板として行きつつ、他の食堂にも行ってみるべきである。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 かなや
住所 北海道山越郡長万部町字長万部40-2
時間 08:00~18:30
休日 元旦
 
関連1: 長万部観光協会 公式ホームページ
関連2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部】子どもたちに愛されてきた玩具店が閉店へ / 人もいなくて子どももいなくなった

【長万部】子どもたちに愛されてきた玩具店が閉店へ / 人もいなくて子どももいなくなった

「もう閉めるんですよ。いまその整理中でね……。人形とか、欲しいって人に譲ろうとか思ってるんです」。そう語るのは北海道・長万部町の『むらた玩具店』のおばあちゃんだ。昔は、子どもたちのためのくじ引き(30円)やおもちゃ、文具などをたくさん置いていたが、閉店のために整理しているという。

確かに、店内にはガランとしていて玩具店のようには見えない。くじ引きがふたつと小さなおもちゃ、おちょこ、湯呑み、そして日本人形が置いてあるだけになっている。玩具店とは思えない組み合わせだが、おちょこや湯呑みは欲しい人がいればあげようと思っているのだとか。

昔は国鉄の人も町の人も多くてすごく賑わっていたが、どんどん人が減り、もう子どもたちがいないのだという。だからお店をやっていてもお客さんがこないのだとか。かつての国鉄・長万部駅はあらゆる列車が止まるメインステーションで、まさに長万部は鉄道で栄えた町だった。しかし1970年代には13000人いた住民も、現在は半分以下になっている。

くじ引きも、業者さんがどうしても置いてほしいというのでスーパボールやコインのくじ引きは置いてるとのこと。そう語るおばあちゃんだが、子どもたちのことが気がかりのようで、くじ目当てにやってくる子どもがくると嬉しいという。くじがないと寂しいとも語っていた。

閉める理由としておばあちゃんの年齢もあるだろうが、いくら歴史を刻んできた店が消えるとしても「閉めないでください」とは誰も言うことはできないだろう。子どもが来ない玩具店ほどさびしいものはない。筆者は長万部町の住民ではないが、ジワジワと確実に進行している危機を強く感じた。きっと、住民たちはもっとそれを感じているに違いない。

『むらた玩具店』は長万部駅前にあり、場所としては一等地にある。どんな店だって注目される立地である。その店が閉店せざるを得ないのだから、たとえ長万部の住民じゃなくてもこの状況が理解できるだろう。

余談だが、スーパーボールのくじを3つひいてみたところ、ひとつが大当たりで大きなスーパーボールをゲットできた。くじの数は110枚。おばあちゃんは2012年10月にも閉店するらしいので、それまでにすべてのくじが引かれるかどうか、とても気がかりである。

おばあちゃんが話す言葉一つひとつから、深い長万部の歴史を感じることができた。最後に、お話と撮影に応じてくれたおばあちゃんに心から感謝したい。そして、いつまでも長生きしてほしいものだ。
 
関連1: 長万部観光協会 公式ホームページ
関連2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部グルメ】まんべさんが絶賛する『浜ちゃんぽん』がホッとする癒やしの味 / あんかけ焼きそば

【長万部グルメ】まんべさんが絶賛する『浜ちゃんぽん』がホッとする癒やしの味 / あんかけ焼きそば

この世には「ガツンとすさまじく美味しい料理」「ジンワリと心に染み入る料理」がある。最近の人気ラーメン屋の流れとして「ガツンとすさまじく美味しいラーメン」はあるが、「ジンワリと心に染み入るラーメン」が少ないと思っている。インパクトやガツンとくる味で勝負に挑んでいる店が多いからだ。

今回ご紹介する『浜ちゃんぽん』のあんかけ焼きそばは、「ジンワリと心に染み入る料理」に分類できる。「ウホッ!! ウマッ!! タマンネェェエーーッ!! すげぇ激ウマだわ!!」ではなく、「あ~コレコレ! これが食べたかったんだよ。定期的に食べたくなるんだよなァ~」という感情がわいてくる味なのだ。どうして美味しいのか?
 
・麺自体がウマミを含んでいる
麺には麺特有の「小麦の味」があり、それがスープやタレによってウマミへと変化する。つまり麺単体では頬を落とすほどの幸福感を与えるのは非常に難しいのだが、『浜ちゃんぽん』のあんかけ焼きそばは麺自体がウマミを保持しており、噛めば噛むほどあんかけとはまったく無関係のウマミが染み出てくるのだ。
 
・「麺内部」と「表層部」のふたつの味
麺の内部から小麦以外のウマミ(甘さ)が出て、表層部からは香ばしさとあんかけの味が放出される。ダブルパンチで「ジンワリ」と出てくる麺とあんかけの魅力を堪能できるのだ。麺の表面はあんかけに強く干渉されるフィールドだが、ほど良く焼かれた麺の表面があんかけの内部進入を拒むことにより、麺から「麺内部」と「表層部」のふたつの味を感じさせるのだろう。
 
・インパクトなんていらない
そこに野菜と魚介類から流れ出した甘さのあるダシがくわわって、あんかけ焼きそばのオーケストラが結成されるのである。だが、正直なところインパクトに関しては欠けていると言わざるを得ない。だがそれがいいのだ。このあんかけ焼きそばにインパクトなんていらないのである。むしろあってはならない。

あなたは母親や祖母の作る料理にインパクトを求めるだろうか? 『浜ちゃんぽん』のあんかけやきそばは、けっして家庭では出せないプロの味だが、まるで実家の親の作った料理のごとく「ホッとする癒やしの味」なのである。また食べたくなる味、その点においてはパーフェクトといえるだろう。
 
・まんべさんが絶賛
長万部町の有志が作った ゆるキャラ・まんべさんも『浜ちゃんぽん』を絶賛しており、今回、この店に行ったのもまんべさんがTwitterでオススメしていたからだ。ちなみに、この店はちゃんぽんもけっこう美味しいらしいが、来店したお客さんのほとんどが、あんかけ焼きそばを注文していた。

そういえば、佐賀県武雄市も『井手ちゃんぽん』が地域住民や観光客に大人気である。もしかして、ちゃんぽんが美味しい飲食店は地方に多いのかも!? 
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 浜ちゃんぽん
住所 北海道山越郡長万部町中ノ沢56-1
時間 10:30~20:00
休日 月曜日
備考 最寄駅はJR中ノ沢駅 / 長万部駅からタクシーで約1500円
 
関連1: 長万部観光協会 公式ホームページ
関連2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部グルメ】青函連絡船のシェフに弟子入りした曽祖母のカツカレーが絶品 / 120年前から続く長万部食堂の味『DELI57』

【長万部グルメ】青函連絡船のシェフに弟子入りした曽祖母のカツカレーが絶品 / 120年前から続く長万部食堂の味『DELI57』

鉄道で栄えた北海道・長万部町。そこに、伝説といっても過言ではない幻のカツカレーが存在するのをご存じだろうか? かつて長万部には『長万部食堂』という地域住民なら知らない人がいない伝説の食堂があり、多くの地域住民や国鉄職員、そして旅人たちの腹を満たしてきた。

現在はすでに閉店しているが、『長万部食堂』の味は初代シェフの子孫たちがしっかりと守り続けており、ひ孫の娘さんらが『DELI57』というカフェを開業し、120年以上前から守られているカレーの味を堪能することができるのだ。そう、『長万部食堂』の味にはそれだけ長い歴史があるのである。
 
・青函連絡船の厨房で修業して得た味
ひ孫さんのお母さん、つまり初代シェフのお孫さんである女性は「私の祖母が青函連絡船の厨房で修業して得た味なんです」と語る。お孫さんでも詳細まではわからないとしながらも、祖母から聞いた話を語ってくれた。それによると、以下のような物語があったという。
 
・一升瓶を持って弟子入りした
ひ孫さんからみて曽祖母の女性が、青森と北海道を結ぶ青函連絡船に行き、船内の厨房で働かせてほしいと懇願。そのとき、酒が入った一升瓶を持ってお願いをしにいき、どうにか働かせてもらえることになったという。
 
・幻のカレールーを使用したカツカレー
青函連絡船の厨房で学んだカレーの味を長万部食堂でも提供し、あまりにも美味しいため多くの人たちが食べに訪れたという。そして、なによりも絶品なのがそのカレールーを使用したカツカレーだ。お孫さんはカツカレーについて「私が小学生のころにはすでにあったので、少なくとも40年以上前からカツカレーがあったのは確かです」と語る。※ 青函連絡船は現在から約100年前に創業したので、曽祖母はそれよりも以前から長万部食堂を開業、または飲食業に従事していたと考えるのが妥当である。
 
・新たな命がふきこまれたカツカレー他店では体験できないルー
さっそく『DELI57』に向かった筆者(私)。店内は非常にオシャレで、午後のひととを過ごすのにちょうどよいカフェといった感じである。つまり、『長万部食堂』のカツカレーはカフェのカツカレーとして、新たな命がふきこまれたというわけだ。
 
・じっくりと煮込んだ水分量の少ないカレー
かつ丼やチャーハンにも定評があるらしく、メニューを開くとあらゆる料理に誘惑されてしまった筆者。とにかく今回はカツカレーということで、予定通りカツカレーを注文。そして目の前に出されたカツカレーは、やや色が濃く、じっくりと煮込んだ水分量の少ないカレーであることがわかった。
 
・他店では体験できないルーにビックリ
ズ……、ズン……、ズンズン……、ズンズンズンズン…、ズンズンズンズンズンズンズンズン! なんなんだ、このジワジワと迫ってくるかのような「今まで体験したことのないような迫りくる食感は!」。極限ともいえるネットリとした強いカレールーの粘度。それはライスの粘り気よりも強く、それでいてソフトでマイペースに食材にからんでくる。いや、からむのではなくアメーバのようにライスとカツを包み込んで征服してしまうのである!

・征服して完全に支配
驚くほど粘度が強いカレールーがライスとカツを征服し、続けてどんどん自分色に染めていく。だが、支配されたライスもカツもまんざらではないようで、「好きにして」といわんばかりに身を任せてスパイスの効いた深い味へと変化していく。これはヤバイ。味が濃いわけではなく、辛いわけではなく、甘いわけでもない。そこにあるのは「任せてくれればうまくいくから黙って支配されなさい」というカレールーの意志だけだ。
 
・キュッと引き締まる酸味がウマミにかわる瞬間
驚くべきは、カツがほのかに秘めた「酸味」の力だ。カツ自体の食感は非常に魅惑的で、ザクジュワッとくる衣と肉汁のウマミはパーフェクトに近い。だが、カツの酸味がそれらの魅力を上回る特色として味覚神経を刺激し、マイルドなカレールーとの間に壁を作る。その壁を崩してカレールーとひとつにした瞬間、味覚が覚醒し、何かが弾ける。ーーそして幸せが訪れる。
 
・120年も歴史を食べに行く
カレールーは非常に粘度があり、確実にライスとカツは脇役的存在となる。だがそれが良い。それで良い。このカツカレーは、ライスでもカツでもなくカレールーを楽しむものであり、カレールーを楽しむためにライスとカツが存在すると考えて間違いない。120年の歴史、それをまた長万部に食べに行きたいと思う。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 DELI57
住所 北海道山越郡長万部町長万部57
時間 12:00~18:00
休日 要確認
 
参照元1: 長万部観光協会 公式ホームページ
参照元2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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【長万部】JR長万部駅に行ったら「ゆるキャラ・まんべくん」の部屋があった!

【長万部】JR長万部駅に行ったら「ゆるキャラ・まんべくん」の部屋があった!

北海道・長万部町のゆるキャラといえば、まんべくんだ。『かにめし』や温泉で有名な長万部だが、ゆるキャラとして異彩を放つまんべくんほど、世間に知られている “長万部名物” はあるまい。事実「長万部は知らないがまんべくんは知ってる」という人がいるくらいである。
 
・JR長万部駅にまんべくんの部屋
そんなまんべくんの部屋が、JR長万部駅にあるのをご存じだろうか? 長万部に鉄道で行ってみたところ、改札口を出てすぐにまんべくんのインフォメーションセンターがあり、さらにその奥にまんべくんの部屋があったのである! そんなにまんべくんをイチオシしているとは知らなかった!! ということで、まんべくんの部屋に入ってみた。
 
・インフォメーションでまんべくんグッズ
改札口を出ると、そこには小さなキオスクと『インフォまんべ』というコーナーがある。ここのインフォメーションでは長万部やその周辺の観光情報を知ることができ、「○○○を見たい」とか「○○○を食べたい」というときに便利だ。筆者(私)もいろいろと聞いた。助かった。
 
・部屋にはファンや子どもたちから愛の声
インフォメーションの奥には「広報室」と書かれたまんべくんの部屋があり、いつもまんべくんはそこで暇をつぶしているらしい。この日はまんべくんはいなかったが、まんべくんの部屋に入ることはできた。そこには、多くのファンや子どもたちからまんべくんに贈られたコメントが展示されており、どれだけまんべくんが愛されているのかがわかる。
 
・まんべくんがいるときもある
まんべくんは、ときどき駅の改札口付近や駅前でブラブラして観光客とコミュニケーションをとっているようだ。たまにおばあちゃんに抱きついたり、女子を背後から脅かしたりすることもあるようだが、まあ、みんな笑って許しているようである。ちょっと普通のゆるキャラとは違う。それがまんべくんの良さかもしれない。
 
・もしまんべくんがいなかったら?
せっかく長万部にきたのにまんべくんがいなかったら、やっぱりちょっとさびしい。そんなときは、インフォメーションのスタッフに「まんべくんはいつごろいますか?」と聞いてみよう。もしかすると、ひょっとすると、奇跡が起こって……!?
 
参照元1: 長万部観光協会 公式ホームページ
参照元2: 長万部役場 公式ホームページ
Correspondent: Kuzo


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長万部まんべさん「ミスドにマヨネーズかけて食う」→ 実際に試してみた → 記者「よくもだましたなアアアア!!」

長万部まんべさん「ミスドにマヨネーズかけて食う」→ 実際に試してみた → 記者「よくもだましたなアアアア!!」

長万部の有志により作られたゆるキャラ・まんべさんが、Twitterで「ミスドにマヨネーズかけて食う」と発言して大きな注目を集めた。実際にライターの佐藤記者が試したところ、激しくまずく、あまりのまずさにTシャツをやぶってしまい、乳首が露出してしまったという。

ここ最近のまんべさんは、Twitterでミスタードーナツの半額セールや食べ方などについてトークすることが多かった。その流れで「ミスドにマヨネーズかけて食う」や「ポン・デ・リングにマヨネーズうまい 」、「味の素ピュアセレクトマヨネーズ一択」と書き込みしたのである。しかし……。
 
「実際にポン・デ・リングとピュアセレクトマヨネーズを買って試してみたのですが、ビックリするくらい激マズで頭の中にイナズマが走りました。二度とあんな風に食べません。マヨネーズと砂糖を混ぜたような味で、私には合いませんでした」(佐藤記者 談)
 
……と、かなりの酷評をしている。しかし、味の好みは人によって違うもの。まんべさんにとってはかなりの激ウマな食べ方なのだろう。皆さんのなかに、ミスドにマヨネーズをかけて食べている人はいるだろうか? いるならば、どうやって食べれば美味しくなるか佐藤記者に教えてほしいものである。
 
試食: フードクイーン佐藤(スライム佐藤)
Correspondent: Kuzo


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北海道長万部のゆるキャラ・まんべさんがケータイ会社を設立か / iPhone5.16GB白ロム5万円で販売する

北海道長万部のゆるキャラ・まんべさんがケータイ会社を設立か / iPhone5.16GB白ロム5万円で販売する

北海道長万部を愛する有志たちの手で誕生したゆるキャラといえば、まんべさんである。ゆるキャラなのにゆるくない発言で注目されることが多いまんべさんだが、つい先日も「2年以上同じ携帯会社使い続けてんのに、更新月じゃないと解約料(約1万円)とられるのに納得できない人は公式RT」とTwitterで発言し、大きな注目を集めた。

そんなまんべさんが新しくケータイ会社を設立するかもしれない!? またまたTwitterで、なんとも意味深な発言をしているのである。まんべさんの発言は以下の通り。
 
・まんべさんの発言
「社名は、コドモにするわ」
「俺が携帯会社作ったら、二年縛りの自動更新無しにするわ。逆に二年以降は、三年目以降基本料金毎月10%割引にするし」
「取り扱い商品iPhone。白ロムも売りますよ」
「iPhone5.16GB白ロム5万円で販売するわ」
「iPhone5新規・MNP。通話基本料980円(同キャリア通話メール無料)、LTE定額5200円、あと315円。2年縛り自動更新無し。 LTE従量制0〜上限5800円。 LTE定額の場合16GB機種代無料。従量制の場合機種代2万円の24回払い」
 
どちらかというと、ケータイキャリア設立というよりケータイショップをやりたいように思えるのだが……。とにかく現在のケータイの料金プランに不満があるのは確かなようで、まんべさんとしてはドコモでiPhone5を使いたいと思っているのかも?
 
参照元: Twitter / manbe_kunGT.


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【拡散中】ブチギレ! 長万部ゆるキャラ・まんべさんが携帯会社に「二年以上たったら解約の違約金発生しない内容にしろや!」と激怒 / カスタマーサービスにも電話

【拡散中】ブチギレ! 長万部ゆるキャラ・まんべさんが携帯会社に「二年以上たったら解約の違約金発生しない内容にしろや!」と激怒 / カスタマーサービスにも電話

北海道長万部の有志たちにより誕生したゆるキャラ・まんべさんが「2年以上同じ携帯会社使い続けてんのに、更新月じゃないと解約料(約1万円)とられるのに納得できない人は公式RT」とTwitterで発言したところ、2500リツイートを超える拡散状態になっていることが判明した。

どうやらまんべさんは、ソフトバンクモバイルをはじめとしたケータイ会社の契約内容に不満があるようだ。あまりにも不満を感じたため、カスタマーサービスに電話までしたらしい。以下は、まんべさんのブチギレ発言を時系列で並べたものだ。
 
・まんべさんのブチギレ発言
「ソフトバンクカスタマーサービスに電話したわ」
「二年以上使ってるのに解除は二年その月じゃないと自動更新されてるから違約金発生するって。二年以上使ってんのに、ただ違約金をとりたいとしか思えない」
「鬼畜すぎだろ…どう考えても…」
「そういう契約だからで納得できねぇだろ。良心を疑うわ」
「1万円の商品を二年でローン組んで払い終えたのに1万円ローンだけ自動更新でまた二年間払わされるレベル」
「二年以上たったらいつでも解約できて違約金発生しない内容にしろや!」
「携帯会社は殿様商売しとるがな」
「ふざけんな!!!」
「消費者に選択の余地なく違約金ボラれとるやないか」
「そんなことで客を囲い込むとか…もっとサービス向上させるとか、お米券とか送ってくればええやないか!」
「ソフトバンク: おまえのために携帯料金めっちゃ安くしてやってるんだから、やめたきゃ1万円よこしな。二年の更新月でないと1万円もらうからな。ヒッヒッヒ」
「契約、システムが腹立つわー」
「携帯契約する時契約内容変える交渉には応じてくれんのかな?」
「たかが携帯が、保険や不動産と同じシステム組んでることに腹立つ保険屋ならまだ家に来て更新お願いしにくるからかわいいわ」
「契約してしまったのは自分だから解約料払うけどさ セコイからムカつく」
「更新月無料にできるなら更新月以降も無料できないとおかしいだろ。二年以上も使ったのに。そもそも二年間は使い続けてもらうためってことでしたやん」
「納得いかねぇよ!ふざけんな!。・゜・(ノД`)つ1万円・゜・。」
「2年以上同じ携帯会社使い続けてんのに、更新月じゃないと解約料(約1万円)とられるのに納得できない人は公式RT」
「俺がカスタマー聞いたらどんな料金プランにしても二年自動更新だから、更新月MNPか解約しないと解約料とるってさ」
「はじめは半年、それが一年割とかなって今二年か。改悪乙」
「消費者は平等という感覚でもの言うなら、長万部でも電波ビンビンにしやがれ!」
「電波繋がりにくい地域なのに、電波繋がる地域と同じ料金体系に腹立つ人は公式RT」
「人口カバー率詐欺」
 
……とかなり激怒しているようす。あまりに怒りすぎて、途中から関西弁になっている。このまんべさんの発言はインターネット上に拡散されており、すでに2500リツイートを超える拡散数となっている。多くの人たちが、違約金や解約金の契約に不満を持っているようだ。
 
・まんべさんが言いたいこと
「最初の契約期間が過ぎたらいつでも無料で解約させろ!!」
 
一般のTwitterユーザーが「店頭で教えてもらった更新月に解約したらひと月遅くて違約金とられた。もう詐欺だよね!?」とコメントしたところ、まんべさんは「情状酌量の余地1ミリも無いな」と返答している。

しかしまんべさんにも冷静な部分があるようで「ショップの店員さんに怒鳴っても仕方ないしな。新製品発表会とか質疑応答とかで誰か突っ込めっつの」とコメントしている。気がついたら無料解約できる月を過ぎていたという人が多いようだし、ケータイ会社はそのあたりをもっと「ユルい契約」にしてほしいものである。
 
参照元: Twitter / manbe_kunGT.
Correspondent: Kuzo


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