捨てるハズだった “うなぎの頭” を使って調味料ができちゃった! うなぎの魚醤『鰻能(ばんのう)』は、よくあるナンプラーをサッパリさせた味だぞ
春なのに「松屋のうな丼」が大復活! 昨年と何がどう違うのか確かめてみた
関西人は「まむし」がお好き…? 実際に食べてみたところ、ビジュアルに驚いたが美味しかった / 土用の丑の日
なんでも関西人は “まむし”を好んで食すらしい。なかなかワイルドな趣味をお持ちですこと。しかしながら、食わず嫌いはいけない。せっかく関西に住んでいるのだからと、記者も挑戦してみることにした。やればできる!!
たまたま近所に販売する店があったので、いそいそと注文。テイクアウト用の箱に入れてもらい、家に帰って開けてみたところ……「なんじゃこりゃぁあ!!!!」思わず我が目を疑ってしまった。だって、こんな “まむし” は見たことがないんだもの!
・うな丼だよ
で、結局 “まむし”ってなんやねん、と思ってらっしゃることだろう。もったいぶって失礼しました。 “まむし” は関西で言う、うな丼(鰻飯)のことだ。「うなぎ蒲焼き」を指すこともあるが、記者が購入した店では、“まむし” としてうな丼が売られていた。
ちなみに、大阪生まれの小説家・織田作之助も『夫婦善哉』の中で「都合五軒の出雲屋の中でまむしのうまいのは相合橋東詰の奴や、ご飯にたっぷりしみこませただしの味が……」と書いている。当時より、関西人にとってうな丼は馴染みの食べ物だったのだろうか。
・どこをとってもウナギ
さて、冒頭で記者が驚いた理由は、その見た目にある。持ち帰った入れ物の蓋を開けると、一面に米が敷き詰められていたのだ。米にはどうやらタレがかかっているのだろう、茶色である。「一体どういうこと!?」と怪訝に思いながらも箸を入れてみると……
中からわんさかウナギが出て来たではないか。そう、基本的にまむしは間にウナギが挟まった食べものなのだ。よってその名の由来について、鰻を飯の “間” に挟んで “蒸す” ところから来ているのだとか、飯に鰻やタレをまぶした “まぶし” から転じた、あるいは鰻飯(まんめし)が訛ったなどの説もある。
それはさておき、口に入れると、だいぶ美味しい! 作り方などは店や家庭により様々かもしれないが、記者が食べた店のものは蒸してあったため味が染み染みだったぞ。目には見えなくとも、どこをとってもウナギが口に入る素敵な食べもの、それが “まむし” なのだ。
通常のうな丼とは、またひと味違った美味しさが詰まった “まむし” は、とても魅力的だ。これは全国で、もっと普及してもいいのではないか。というか普及してほしい!
そもそも関西圏内でも提供している店舗は少ないように感じる。それだけでなく、周りの関西人に聞いても「食べたことないなあ」という人がチラホラいた。なんでやねん!! 全国展開することを願いつつ、今年の土用の丑の日を締めくくることとしたい。
松屋のうな丼が昨年と異なる「監修」で復活! 生まれ変わっても「私たちの食卓」なのか確かめてみた
夏本番が近づいてくると同時に「土用の丑の日」も迫ってきた。2020年の今年は7月21日、8月2日がそれに当たる。最近、街のアチコチでうなぎ関連商品を見かけるようになったため、そろそろかなぁ〜なんて思っていた頃ではないだろうか。
そしてうなぎといえばうな丼。松屋は7月14日から期間限定でうな丼を復活させた。ただ、昨年と違うのは監修しているのが松屋フーズグループの本格鮨ブランド「すし松」……それすなわち自前のうな丼なのである! これはどう生まれ変わったのか確かめばなるまい!!
・メニューが増加
おそらく松屋初のうな丼ということもあったのだろう。昨年、松屋は伝説のうなぎ屋と言われた京橋(現在は東高円寺)の名店「小満津(こまつ)」監修のうな丼を販売した。味の方はチェーン店の中では一線を画すもので、ナンチャッテうな丼に一石投じたと言っても過言ではなかった。
しかし、先述したように今年は自前。はたしてその影響はあるのだろうか。なお、うな丼は一部店舗を除く全国の松屋で販売中。主なメニューのラインアップは以下の通りだ。
うな丼850円(みそ汁、ミニお新香、山椒小袋付き)
うな丼ダブル1390円(みそ汁、ミニお新香、山椒小袋付き)
うなぎコンボ牛めし990円(みそ汁、ミニお新香、山椒小袋付き)
うなとろ牛皿御膳1100円(みそ汁、ミニお新香、とろろ、半熟玉子、牛小鉢、山椒小袋付き)
うなとろ牛皿御膳ダブル1640円(みそ汁、ミニお新香、とろろ、半熟玉子、牛小鉢、山椒小袋付き)
※すべて税込
うな丼850円──注目すべきは昨年より20円アップしている点だろう。消費税あたりが関係したのかもだが、値段が上がっているならば素直に美味しくなっていてほしいところだ。ちなみに今年は「うなとろ牛皿御膳」が新登場。欲張ってどんぶり1つにまとめることなく、分けて食べるスタイルを取り入れていた。
・昨年とどう変わった?
さて、それでは食べていくとしよう。去年はものの30秒で出てきたが、今年は1分ほどでうな丼が提供された。どちらにしても早いことに変わりなく、このあたりはチェーン店らしいスピード感!
パッと見はほとんど変化なし……のように感じるも、地味にお新香が外されている。まぁこのあたりは許容範囲内か。なにせ、うな丼の主役はうなぎ。それさえよければすべてをひっくり返すこともできるのだ。それにしても……
やはり間近で見るうなぎはイイもんである。タレをまとって香ばしさを放つ姿は、いつまでも見ていられる。2倍、いや3倍くらいの量はいけそうだけど、そうはいかない “じれったさ” がまたイイ。まずは一口、幸せを噛み締めつつ食べてみると……
去年より劣っていることはない。ふわっとしたうなぎが口の中に広がっていくと、そこにあるのはヘブン。さすがに専門店のようにはいかないが、チェーン店とは思えないような味は継続していた……と言っていいだろう。
昨年同様、うなぎがブニュブニュしていることなく二重丸。また、ご飯を食べ進めていけばタレも程よく染みており、最後の最後まで気持ちよく食べられた。
個人的な意見を述べさせてもらうと、松屋にとって一番恐ろしいのは「味が落ちた」と言われることだったのではないだろうか。しかし、そこは私たちの食卓でありたい松屋。きっちりと去年のノウハウを活かし、今年に繋げていたように感じた。
・販売期間中はライス大盛り無料
なお、販売期間中、ライス大盛は無料サービスなので、ガッツリ食べたい人はそちらをオススメする。タレで米を食べられるタイプの人なら迷わずGO。余談だが、うな丼ダブルとうなぎコンボ牛めしの価格は据え置きになっているので参考までに。
なか卯の「うな丼豪快盛」を食べてみたら本当に豪快だった! 1650円でもコスパの良さを感じるふっくらウナギがマジ最高!!
丼ぶりと京風うどんのチェーン『なか卯』。私(中澤)のイメージを言うと、丼ものチェーンの中では上品な部類だと思う。京風うどんもなかなかちゃんと京風してるし。
そんななか卯が現在、豪快盛シリーズというのをやっている。個人的には、あまり爆盛りのイメージはないのだが、なか卯が言う豪快とはどれほどのものなのか。2020年7月9日に販売が開始した「うな丼豪快盛」を注文してみると……マジで豪快!
・なか卯のメニューの中では高い
税込1650円の うな丼豪快盛。正直、券売機で値段を見た時は「なか卯で1650円か……」と思った。なか卯の普段の価格帯を考えると高めの値段設定に感じる。だがしかし、運ばれてきたブツは……
マジで豪快!
丼の中からウナギがあふれ返っている!! それもそのはず、うな丼豪快盛にはウナギ1本が使用されているのだ。さらに錦糸卵も添えられているところがなか卯らしい。丼ものチェーンでも心は錦。忘れないちょっとした上品さ。
・逆に安すぎるのでは
しかし、量を考えると、逆にこれはかなり安いのではないだろうか。普通のウナギ屋であれば3000円~5000円覚悟である。1650円は、肉がカチカチだったとしてもまあ納得する値段だが……
食べてみると思いのほかふっくらしていて驚いた。ふわふわの食感の後、柔らかくほどける肉がジューシーな甘みを舌に残す。紛れもないウナギのウマさがそこにあった。
味を知ると、この量はさらに豪快である。まるでウナギを掘っているように、奥からウナギがあふれ出してくるではないか! サイコォォォーーーー!!
丼ものチェーンの安いうな丼は、価格相応のクオリティーの低さから逆にコスパの悪さを感じてしまう私だが、なか卯は推せる。正直言うと、浅草の高級うなぎ屋よりも満足度が高かった。食べ終わって改めて断言しよう。「なか卯のうな丼豪快盛はマジで豪快だった」と──。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
博多で「金魚すくい」ならぬ「ウナギすくい」をやってみた / 1回500円だけど1000円払えば確率アップ!
福岡・博多で「金魚すくい」ならぬ「ウナギすくい」をやってみた。金魚すくいはモナカや紙のヘラに乗せてすくうが、ウナギすくいは「すくう」というより「釣る」に近い。実際にチャレンジしてみたのだが……。
ウナギすくいは1回500円。お金を払うとミニ釣竿を渡され、糸の先に付いている針をウナギにひっかけて釣るのである。糸は非常に切れやすく、ウナギをそのまま持ち上げると重量に耐えきれず「ブチッ!」と切れてしまう。
よって、針をウナギにひっかけたら少しずつ水槽の端に引っぱっていき、水槽の壁にウナギを乗せるようにして水槽の外に出すのだ。だが、筆者(私)はうまく釣ることができず断念。釣れればその場で焼いて食べることができたのに……。
ちなみに1000円を支払うと糸が頑丈になるため、成功確率がアップする。ウナギの重量や激しい動きにも耐えることができるので「絶対に釣りたい」とという人は1000円払って挑もう。場所は博多中州4丁目の川沿いあたりで、営業は10月末で終了(来年3月あたりから再開する)。
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 博多で「金魚すくい」ならぬ「ウナギすくい」をやってみた / 1回500円だけど1000円払えば確率アップ!
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