トヨタ・86やプリウスPHVなど、2012年もトヨタファンにとっては気になるクルマがたくさんリリースされた年であった。
だが、とある自称熱狂的なトヨタファンの男性(神奈川県在住・30代)は、「2012年のTOYOTAはファンにとっては最悪だった」と話す。それはなぜか? 理由についても以下のように語ってくれた。
・金髪外国人男性のビキニパンツで尻丸出しCMから「何かがおかしい」と思い始めた
「『常識に尻を向けろ』というコンセプトでスポーツハッチバック『オーリス』が今年フルモデルチェンジしましたが、とにかくCMがひど過ぎ。いきなり金髪ロングの外国人の赤いビキニパンツの尻のアップから始まり、実はそれが男性だったっていうオチ。確かにインターネット上で話題にはなりましたが、それ見てオーリス欲しいって思う人います? もし買っても『あーあの男のパンイチ(パンツ一丁)のCMの車でしょ(笑)』ってなりますよ。王道ではありますがスタイリッシュなCHARAと久保田利信が出てたフォルクスワーゲンの『UP!』のCMとか見習ってほしいです。変に狙いすぎなんですよ。」
・前田敦子にクラウンをあげたことに失神寸前
「『クラウン』といえば、過去には『いつかはクラウン』というフレーズが一大ブームになって大人の憧れとなった、TOYOTAの伝統的なラグジュアリーカーです。それをCMに出たからといってそれだけの理由で元AKB48の前田敦子さんに簡単にあげてしまうのは、長年のトヨタファンからすると『TOYOTAのクラウンへの想いってそんなものだったの?(愕然)』となるんですよ。別に買えないから嫉妬しているというわけではなく、自社の伝統的商品をいくら広告とはいえすぐにプレゼントしてしまう姿勢はどうかなって気持ちになるんです。例えば同じ広告に出ている人でたとえると、日産で今ソーシャルの企画をしている鈴木おさむさんは、『究極の事務所カー』を自分で作って自腹で買いましたよね。広告に出ている人にあげるのではなく、『出ているうちに欲しくなって買わせる』ぐらいの芸当をしてもらえないと、ファンとしてはがっかりするんです。」
・ピンク色のクラウンを見て完全失神
「12月25日に渋谷ヒカリエで行われた『新型クラウン』のお披露目で、豊田社長が『ピンク色のクラウン』を販売することを公表しましたが、なんですかあの色…? 見た瞬間目の前が真っ暗になりました。今TOYOTAのCMでやってるドラえもんのどこでもドアの色だそうですが、クラウンの色としてはキツすぎるような…なんか無理に若者に売ろうとして失敗してる気がします。塗りで魅力を作るなら、マツダの新型『アテンザ』で採用されている匠塗りのように、ディティールにこだわって大人でも納得する美しさするとかできなかったんでしょうか? クラウンって小細工で売れるようなクルマではないと思うんですが。」
・TOYOTAのクルマが欲しくなる! と思うような広告もあるがあまり見せられていない
「いままでかなりキツいことばかり言っていましたが、じつは『TOYOTAやるじゃん! すげーいいよ!』と思うような広告もあったんです。それは『ハイエース』に俳優の哀川翔さんが100人分の食材などを詰め込み、キャンプを楽しみまくる動画。車中泊マニアやキャンプ好きのあいだでは、『ハイエース以外は考えられない』という人もいるぐらいハイエースは根強いファンがいるクルマです。あの収納量のスゴさと、シートをフルフラットにしたときの寝心地はハイエースならではといえると思います。哀川さんの動画ではそのハイエースの魅力が存分に引き出されていたのに、他のCMと比べあまり露出が無く見られている動画の再生回数も圧倒的に少なかったんです。これは非常に残念なことではないでしょうか? 余談ですが、前田敦子さんにクラウンあげるより、震災の被災地で車を流されてしまった業者の人とかにハイエースあげたりレンタルしたほうがよっぽどTOYOTA車を欲しくなると思いますよ。」
と、かなり長々と語ってくれた。記者もその後トヨタファンの男性が絶賛していた哀川翔さんの動画を見てみたところ、確かにハイエースがカナリ欲しくなってしまうぐらい楽しさと車の魅力を存分に引き出した面白い動画だった。
トヨタファンの男性には2012年は残念な年だったが、2013年はどうなるのだろうか? 来年は東京モーターショーもあるので、今から期待したいと思う!
写真:ロケットニュース24
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オリジナル記事: トヨタファン「2012年のTOYOTAはパンツ一丁の男をCMに使ったりクラウンをピンクにしたり前田敦子に車あげたり最悪だった」
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