「天職」という言葉がある。これは生まれもって、その人に相応しい職業のことを指すのだが、それとは正反対の職業についてしまう人もいるだろう。フィル・インクリー氏(36歳)は、まさしくその人。コンピュータ技術者でありながら、テクノロジー・アレルギーなのであ~る。冗談みたいなホントの話、彼の症状はかなり深刻だ。パソコンや携帯電話などが身近にあると、鼻血出たり偏頭痛が起きたり、ひどいときには失神してしまうという。どうしてこのようなことになってしまったのだろうか?
彼は幼い頃からテクノロジーに強い関心を持っていた。以前は音響技術職に従事していたそうだ。パソコンが普及し始めると、友人や家族のコンピュータを修理するようになったそうなのだが、無線に関心を持ち始めた頃から体調に異変が起きはじめた。彼は自らを「電磁波」アレルギーがあることが結論付けた。
以来、身近に電磁波を発するものがあると、まともな健康状態を維持できなくなってしまった。さらに不運なことに、当時軍事基地の近くに居住しており、少なからず軍からの電波の影響も受けていたようである。彼は山奥に引っ越すことで、その難から一時的に逃れたのだが、近郊のオフィスの電話にも悩まされるようになってしまった。
これだけでも十分苦悩に値するのだが、彼の場合さらなる問題がある。それは医療を受けられないのだ。脳の状況をたしかめるために、MRI(核磁気共鳴画像法)を受けなければならないのだが、強力な電磁波を受けると、鼻血が止まらなくなるだけでなく激しい頭痛で卒倒してしまうことが確実なのだ。
現在の医療では、速やかに彼を救済するすべがない。そしてコンピュータ技術者という職業も、いずれ辞めることになるだろう。彼が平穏に暮らせる場所は、今の世の中にはないのであろうか?
参照元:cnet(英語)
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オリジナル記事: 世界一不幸なコンピュータ技術者 / 彼はテクノロジー・アレルギーなのであ~る
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