学生が試験前に行う “徹夜” 。直前になってようやく焦り始めた人がその一晩にかける想いはハンパない。だが、一点でも多くとるべく行っていたこの方法は、実は逆効果だったようだ。ある研究によると、「睡眠時間を削って勉強すると試験の成績が下がる」というのである。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアンドリュー・フリーニ教授率いる研究チームが高校生を対象に調査を行った。勉強時間や睡眠時間、翌日のテスト結果などを一定期間学生たちに記録してもらい、睡眠を削っての勉強が試験にどのような影響を及ぼすかを調べたそうだ。
結果、睡眠時間を減らして勉強に励んだ学生ほどテストでは良い結果が出ていないことが判明。テストの成績を良くするために寝ずに行った勉強が、実は逆効果をもたらしていたのである。
教授は、「今回の結果は、勉強時間は短いほうが良いということを意味しているのではありません。勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのは非生産的だということです」と忠告している。
「試験で良い結果を出すために重要なのは、睡眠時間を削る以外の方法を見つけることです。例えば、一夜漬けにならないよう計画性をもって勉強したり、授業時間に集中することで効率よく時間を使ったりすることなどもひとつの方法です。また、睡眠以外の時間であまり有効に使えていない時があればそこを勉強にあてるのも良いでしょう」とのこと。
睡眠が大事なのは十分承知しているが、それでも焦るとついついやってしまう(やらざるを得なくなってしまう)のが徹夜だ。一睡もせずとまではいかなくても、寝る時間を惜しんでの勉強は多くの人が経験あることではないだろうか。その翌日にあまり良い結果が出なかったという人は、真夜中のその勉強が原因だったのかもしれない。
参照元:Mail Online(英文)
photo: flickr English106
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オリジナル記事: 試験前夜の詰め込み派は要注意! 睡眠時間を削って勉強すると試験の成績は下がるらしい
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