北中米に生息するホリネズミは、モグラのように地中にトンネルを堀り、地上にはめったに姿を現しません。
サンフランシスコの公園で、2歳の犬がホリネズミと友達になっていたそうです。
動画をご覧ください。
続きを読む
北中米に生息するホリネズミは、モグラのように地中にトンネルを堀り、地上にはめったに姿を現しません。
サンフランシスコの公園で、2歳の犬がホリネズミと友達になっていたそうです。
動画をご覧ください。
続きを読む主にJR東日本の駅に出店している駅ナカコンビニ「NewDays(ニューデイズ)」にて今月より、『北海道フェア2020』というキャンペーンが1カ月限定で開催されている。元道民の私(あひるねこ)としては、少々こそばゆい気持ちになってしまうのだが……。
先日、そこで偶然とんでもないモノを発見してしまった。その名も『ビッグマン なまらすっぱいレモン』。ビ、ビッグマンだと……? 2017年より北海道限定で発売されているらしいのだが、道民なら商品名を聞いただけで “ヤバそうな気配” を感じ取ってしまう代物である。アカンでこいつぁ……。
ビッグマンとは北海道で売上トップを誇る甲類焼酎のことで、道民なら誰でも名前くらいは知っていると思われる。『大五郎』と似たポジションと書けば分かりやすいだろうか。歴戦の酒飲みがキャリアの最後に辿り着くと言われる(?)、上級者向けアルティメット飲料である。
実は私も飲んだことはないのだが、久しぶりに会った友人の家にもしビッグマンのボトルが転がっていようものなら、「次なるフェーズに移行したか」と感慨を深めざるを得ない。昔はセイコーマートのオレンジソーダばっか飲んでたのに、月日が経つのは早いよな……。
話が逸れた。まさかあのビッグマンがチューハイになっているなんて知らなかった私は、30代半ばにしてついに記念すべきビッグマンデビューを果たすことになる。ちなみに『なまらすっぱいレモン』の「なまら」とは、北海道弁で「とても」の意味だぞ。要はめっちゃすっぱいレモンチューハイってことだ。
とは言え、ぶっちゃけ「なまら」なんてほとんど使ったことがない。まあ北海道は広いのでバリバリ使う地域もあるのかもしれないが、少なくとも道央の江別市に住んでいた私の周りには「なまら」などというベタな方言を使うヤツはいなかった。なのでこの商品名はけっこう恥ずかしかったりするんけど……
なまら酸っぱェェェェェェエエ!
酸っぱ! なまら酸っぱ!! マジかこれ! 甘味料が入ってないからか余計な甘みはゼロで、かわりにレモンの強烈な酸味が口の中で縦横無尽に暴れ回る。なんなら飲み終わった後もその酸っぱさは残り続け、梅干しを食べた時みたいに奥から唾液がじわーっと出てくるぞ。こんなに酸っぱいレモンハイ初めて飲んだかも。
『ビッグマン なまらすっぱいレモン』は北海道旭川工場で製造した原酒と、レモン果皮をじっくり漬け込んでから蒸留したという “北海道産レモンスピリッツ” をブレンドした道内限定チューハイだ。今回初めて飲んだワケだが、たしかに「なまら」の名は伊達じゃない。土地の広さといい酸味といい、さすが北海道はスケールがでっかいどう。
まあ焼酎ではなくウォッカを使用しているので、本当の意味でビッグマンを飲んだことにはまだならないのだが、この異様なまでの酸っぱさにはなかなかどうして奇妙な中毒性がある。こうやって私も、ビッグマンの世界にどっぷりハマっていく……のかもしれない。
レモンサワー、レモンチューハイ好きなら大いに飲む価値アリと思われるので、ニューデイズに寄った際は酒コーナーを探してみるといいだろう。「『なまら』って何だよ(笑)」と軽くバカにしている人も、これを飲めばその意味が舌を通じて理解できるはずだ。もう一度繰り返すが、マジでなまら酸っぱかった。
喫煙者の皆さんは、普段どんな風にタバコを買っているだろうか? 自販機で買う場合は問題ないとして、店舗で買う時に困ることがあるだろう。コンビニなどで自分の銘柄を買おうとすると、手間取ることも多いはず。なぜなら、最近は種類も多く、店員も把握し切るのが難しいからだ。レジ前に立って、「〇番ください」というと、違うのを出されることもしばしば……。買う方も売る方も手間がかかる。
その問題を解決する仕組みが、セブンイレブン麹町駅前店に導入された! このお店ではタバコの注文はタブレットで行うのである。これ超いいじゃん! すべてのコンビニに入れて欲しいレベル!
このお店は、セブンイレブンが省人化の実証実験店舗として、2019年12月にリニューアルオープンした。
中に入ると、他のお店と様子が少し違う。入るとまず目に入るのが、コーヒーマシンと電子レンジがズラリと並んでいる。
それだけでなく、ホットスナックもセルフ化して、店員の負担を減らすと共に、混雑している時に頼みにくいホットスナック類を、客自らが取って会計する仕組みを採用している。
この省人化店舗で、もっとも私(佐藤)が感動したのは、タバコ注文用のタブレット端末だ。レジの横に設置された端末には「たばこのご注文はこちら」と書いてある。
画面上には、タバコの銘柄がブランド順に表示されている。たとえば、私が吸っているアイコスの「マールボロ・ヒートスティック・スムース・レギュラー」を注文する場合、画面左側の「IQOS(アイコス)」をタップして、スムース・レギュラーにタッチすれば、個数選択の画面にが表示される。
1個をタッチして注文を確定すると、レジ内に設置されたボックスのパネルが光り、店員はそのボックスから商品を取り出すことになる。一言も発することなく、タバコの注文が完了してしまう。コレはいい! めちゃくちゃいい!!
正直、タバコを買う場面は喫煙者にとっても面倒なことがある。初めてのお店では、銘柄に何番の番号が振られているのかわからず、レジ前をウロウロして番号を確認しないといけない。
また、タバコを吸わない店員の場合、銘柄名を言っても伝わらないことが良くある。しかも、最近のタバコの商品名はやたら長く、似たような名前のものがたくさんある。「アイコスのヒートスティックのスムース・レギュラー」、タバコを吸わない人なら名前を覚えるのも大変なはずだ。吸う身の私ももっと短い名前にして欲しいと思うくらいなのに……。
このタブレットが多くの店舗に導入されれば注文時の手間が省けるうえに、客も店員も心理的負担が軽減されるはずだ。早く全国の店舗に導入してくれ~!
店名 セブンイレブン麹町駅前店
住所 東京都千代田区二番町4-3
時間 24時間営業
庶民の味方カップヌードル。言わずと知れた日清食品のエースだ。口の中がカッカッするようなスープと、ちぢれ麺、そして謎肉……普通に食べているがよく考えると、その味は圧倒的なオリジナリティーに満ちている。カップヌードル以外にカップヌードルなし。
と、私(中澤)は勝手に思っていたのだが、コンビニオリジナルのカップラーメンにカップヌードルに激似のヤツがあった。しかも、約30円安い上にノンフライ麺。「コスパも意識も高いカップヌードル」とでも言うべきオリジナルラーメンの名は……
ローソンセレクト「芳醇しょうゆラーメン(税込150円)」だ。元から麺にまぶされた粉末スープに、食べる前に液体スープを混ぜて完成する味はほぼカップヌードル。
前述の通り、麺は違うが、逆にノンフライ麺のあっさりした味はそこはかとなくヘルシーさを感じさせ、これはこれでマッチしている。カップヌードルはちょっとジャンクすぎると感じている人はぴったりかもしれない。
あとは、スープの味も具も驚くくらいそっくりだ。カップヌードルみたいな卵も入ってるし、なんなら謎肉まで入っている。
なぜ、ここまで似ているのか? こんなに似せてしまって大丈夫なのか? その謎の答えは、パッケージの背を見ると分かった。製品詳細欄に以下の内容が記載されていたのである。
「製造所 日清食品株式会社 静岡工場」
なんと製造が日清食品だったのだ。そりゃあこれだけ同じにもなるか。と一瞬納得しかけたが、ファミマの「コク旨中華そば(税込142円)」も日清食品の下関工場で作られていた。
とは言え、こちらはコンビニ3社の醤油ラーメンでもカップヌードルの味からはむしろ遠い方である。コク深いフライ麺に絡む醤油の甘みを感じるスープの味は、どちらかと言うと町中華のようだ。
食べ比べると、ファミマは普通の醤油ラーメンで、ローソンはカップヌードル味という感じ。どちらが良いかは好みによるだろうが、同じ日清食品で作られた醤油ラーメンでも各コンビニで明確に色が違う。
一方、純粋にコスパが良いと感じたのはセブンイレブン「スープが決め手中華そば(税込138円)」である。これもノンフライ麺だが、生麺のようにモチモチツルッとしていて優しいスープの味は町中華系。
そう、スープの味自体はファミマに近い。が、セブンのカップラーメンは麺とのバランスが非常に良いのである。ローソン、ファミマと食べ比べると、1つだけ店の味のようなクオリティー。この味が最安138円はコスパ最強だと思う。ちなみに、製造所は明星株式会社神戸工場だった。
それぞれに色のあるコンビニオリジナルカップラーメン。カップヌードルの味を安く味わうならローソン、麺の味に強さを求めるならファミマ、コスパならセブンイレブンと人によって勝者が変わってくる。同じ種類でありながら、これほど個性的な色分けがされているのは天晴と言う他ない。目的によって使い分けるのが吉だろう。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
これもご時世なのか──。私、P.K.サンジュンは “それ” を目撃した後、なんともやるせない気持ちになってしまった。つい先日、私は近所のドラッグストアで「法的にはセーフ(?)」だけど「モラル的には完全にアウト」な、アルコール泥棒を目撃した。
あれから数日が経過し、改めて振り返ってみたものの、心に残るのは切なさだけ。いったい誰が悪くて、いつから世界はこんな風になってしまったのだろう? 私はあの時どうすべきだったのか……? 答えをご存じの方は、ぜひ教えて欲しい。
つい先日のこと。現在、週の半分以上はテレワークで過ごしている私は、お昼ご飯を買いに自宅近所の弁当屋へと足を運んだ。ギラギラと太陽が照り付けるとても暑い日ではあったが、道行く人のほとんどがマスクを着用している。
弁当屋に到着する手前、私の目に留まったのはドラッグストア。「そういや、ティッシュが残り1箱だったな」と思い出し、弁当を買いがてら箱ティッシュを購入していくことにした。誰にでもある、ごくごく普通の日常だ。
店の外に山積みされていた箱ティッシュを手に取り、会計を済ませようと店内に足を向ける私。そのとき目撃した男こそ、今回の主人公「アルコール泥棒」である。
年齢は少なくとも70代、いや……80代でもおかしくない男性で、背丈はさほど高くない。ハット型の帽子をかぶり、加えてメガネとマスクを着用していた。何も無ければ記憶にすら残らない、どこにでもいそうなご老人だ。
だがしかし、結果的にご老人は私の記憶に強く残った。なぜならば、普通ではなかなかあり得ない「アルコール泥棒」をしでかしたからである。ご老人はドラッグストアの入り口に設置されているアルコール消毒液に手を近づけたかと思うと、ものすごい勢いでヘッドをプッシュし始めた。
これだけならば、単なるアルコール消毒に過ぎない。問題は、その手に数枚のティッシュが確認されたこと。そう、ご老人はその場で手を消毒するためではなく、店のアルコール消毒液をティッシュに含ませて持ち帰ろうとしていたのだ。
なぜ持ち帰ろうとしていたのかがわかるのか? もしかしたらティッシュにアルコール消毒液を含ませて、体のどこかを消毒するつもりではないか? この状況だけならば、それらの可能性もゼロではあるまい。だがしかし、ご老人はティッシュに含ませたアルコール消毒液を持ち帰った……。
持参していた、ジップロックに入れて。
ご老人は人目を気にする様子もなく、ティッシュにアルコール消毒液を含ませてはジップロックに放り込み、ティッシュにアルコール消毒液を含ませてはジップロックに放り込む作業を繰り返していた。呆気にとられていたため明確な数は覚えていないが、少なくとも5ターンはしていたハズだ。
やがてご老人はジップロックに封をし、店に入ることもなく立ち去って行った。仮に法的には問題は無かったとしても、モラル的には完全にアウトな「アルコール泥棒」である。ハッキリ言って非常識であり、人として恥ずべき行為であろう。
ただ私は考えた。「アルコール消毒液が買えないほどお金に困っているのかな?」と。だとしたら、あまりにも切なくはないだろうか? わずか数百円の商品が買えず、恥を忍んでアルコール消毒液をティッシュに含ませていた心情を思うとあまりにツライ。
逆に「単なる図々しい老人かも?」とも考えた。だが、その場合もツライことは同じ。人生の酸いも甘いも知り尽くした、本来ならば敬われるべきご老人が、白昼堂々「これくらいいいだろ!」と開き直っているとしたら、こちらも答えは「切ない」だ。
さらに言えば、このご老人には子供も孫もいて、かつてはそれなりに部下にも慕われていて……なんて考え始めたら、何とも言えぬやり切れなさを感じてしまった。いったい誰が悪くて、いつから世界はこんな風になってしまったのだろうか?
2020年8月某日。令和も2年目を迎えた夏のとある日。あの日、あのとき、あの場所で、あのご老人に私は何かしてあげられただろうか? 結果的には「何も言えなくて……夏」であった。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
いうまでもなく、「回転寿司」といえばベルトコンベアで寿司が回るお店である。少し前から直線レーンを採用して、「回らない回転寿司」を導入するお店も増えている。では、直線レーンを導入した焼肉店はなんて呼ぶべきなのか? 私(佐藤)はコレを、「高速焼肉」と呼びたい! 実際に直線レーンを導入したお店を利用して、そう確信した!!
東京・町田市の商業施設『南町田グランベリーパーク』に出店している、お店「焼肉トラジ ハイレーン」にはあるんだよ! 直線レーンがッ!!
私たち日本人は良く知っている。寿司がコンベア上を回る姿を。寿司が直線レーンを走る姿を。なのになぜだろう? 肉が同じように回転したり、走ったりしているだけで、すげええええええ! となってしまう。実際にお店に行き、肉を頼んでみたところ、テーブル横のレーンを肉が走っている!
注文してからしばらくすると、レーン上の赤いボタンが点灯して、シャーッと! 何かが走る音が近づいてくる……。
来るぞ……。
来るぞ来るぞ…………。
レーンのガラス窓がすーっと開いて……。
肉が来たーーー! 俺の肉ーーーーーーっ!!!!!!
まさか本当に肉が走ってくるとは思わなかった。それにしてもこのシステム、とても良いじゃないか! 何がいいって、衛生面が素晴らしい。レーンにはガラス窓が設置されていて、客は自分で開閉することができない。肉が届くと自動で開き、レーンの赤いボタンを押すか、電子端末の「返却」を押すと自動で閉まる。客だけでなく、ホールスタッフさえも肉がのった皿に触れることはない。
なお、注文はすべて電子端末で行うことになる。
素晴らしいシステムを採用しているのだが、お値段は私が普段利用する食べ放題のお店よりも少々高め。ハラミ・カルビが1人前税別800円。ホルモンが1人前税別500円である。ハラミ1枚で格安食べ放題に行けてしまうくらいの価格設定だ。
もちろんその分、肉質は良く、肉の色目も大変美しい。1人前でも十分心が満たされてしまうくらいの逸品だ。
ちなみにこのお店は、TKG(たまごかけごはん 税別500円)が有名なのだとか。卵黄、特選の牛タンつくね、それにキムチをのっけたシンプルなご飯である。
食べてみると、肉の値段と比べるとかなりコスパが高い! コレで500円!? 800円くらいとってもいんじゃないの? と思うほど絶品だ。このTKGだけで専門店を出して欲しいと願うレベルである。
それにしても、肉が走る時代を迎えるとは。そう遠くない未来に、肉が飛ぶようになるのかも!?
店名 焼肉トラジ ハイレーン
住所 東京都町田市鶴間3丁目3-1 グランベリーパーク セントラルコート2F
時間 ランチ11:00~15:00 ディナー15:00~22:00
定休日 無休(施設に準ずる)
愛用していた湯呑のフチが欠けてしまった。欠けた部分からヒビも入っている。特別素敵な思いでがある訳ではないが、ひとり暮らしをする際に実家から持ってきたものだ。捨てるには忍びない。
そこでかねてより興味のあった金継ぎに挑戦してみることにした。初心者専用の、必要な材料と道具がすべて入った「金継初心者セット」というものがあるので、そちらを使用。果たして、成功するのか!? 詳しくは続きをご覧いただきたい。
まず「金継初心者セット」について、簡単に案内しておこう。同セットは、漆と漆工芸に必要な道具を扱う播与漆行(はりよしっこう)という会社が販売しているものだ。記者は税別7600円で購入。上記したように必要なものがすべてそろっているところが、ありがたい。
このセット以外にあったほうが良いモノを敢えて挙げるとすれば、小筆だろうか。ホームセンターなどで数百円で売っている先の細い筆があれば、漆を塗ったりする際に便利であると思われる。
さて、金継ぎと聞いてピンとこない方もいらっしゃるに違いない。ここまでの話でお気付きかもしれないが、 “漆” を使う修理法だ。割れたり欠けたりした部分を漆で接着し、継ぎ目に金などの粉を蒔いて飾るのだ。
セットに添付されている説明書によれば、11工程なのだとか。乾かしたりする時間も必要で、湿気が多ければそこそこ短めで済むが、冬であればかなり時間がかかることだろう。ちなみに記者は10日間かかったぞ(2020年8月)。これでも、スピーディーにできた方のようだ。
はじめて金継ぎにふれる方は、なにをどうするのかイメージが沸かないに違いない。記者は身近に漆職人ほか漆に詳しい人が数人ほどいるが、いざ自分でやってみると全くわけがわからなかった。以下、時系列でザックリとした工程を記しておきたい。
【金継ぎ 工程】
0. 準備。アルコールで器を奇麗にふく。
1. 漆固め。割れている部分に透漆(すきうるし)を塗っていく。次に塗る際に漆を吸い込み過ぎないよう、漆をしっかり染み込ませる。余分な部分についた漆はふき取る。
──乾燥──
2. 接合。割れた器を接着する作業。記者は真っ二つに割れていたわけではないので、こちらの工程は省略。
3. 接合続き。はみ出した部分を削るなどする。記者は省略。
──乾燥──
4. 刻苧(こくそ)付け。欠損部分を補修する。
ご飯と同量の透漆を混ぜる。
刻苧わたを加え、よく混ぜる。
ペースト状にするため木っ端を混ぜる。パンを作る時のような感じで、よく混ぜる。
すぐ乾くので、ラップで包むと良し。漆のついた板はテレピンもしくはアルコールでふき取る。
竹へらで欠けている部分を補う。空気を抜くように、ぴったりとくっ付けるようにする。
──乾燥──
乾燥したらカッターなどで平らにする。
5. 錆漆(さびうるし)付け。
塗る部分の周囲にマスキングテープを貼る。
砥粉(とのこ)に水を加え、ペースト状にする。それに漆を見た目5割程度加えて煉り合せる。
乾き予防でラップに包む。
竹へらで薄く塗っていく。
──乾燥──
6. 錆研ぎ。
マステを取り、砥石で錆付けした部分が平らになるよう優しくていねいに研ぐ。
7. 塗り。錆研ぎ下部分に、弁柄漆(べんがらうるし)を薄く均一に塗る。
──乾燥──
8. 塗の研ぎ。砥石で弁柄漆を塗った部分をていねいに研ぐ。黒い部分が見えないように気を付ける。研ぎ終わったらよく洗う。
──乾燥──
9. 金粉蒔き。弁柄漆を薄く均一に塗り、少しだけ乾燥させる。真綿に金粉を付けてそーっと乗せるように金粉をまぶす。
──乾燥──
10. 金粉固め。透漆を金粉の上に塗り、ティッシュペーパーなどで押さえるようにしてふき取る。ティッシュに漆が付かなくなるまで奇麗にふき取る。
──乾燥──
11. 仕上げ。メノウで金の部分を磨いて完成。
はじめに断らせてくれ。早々に「あ……よくわからん。無理だ」と思った記者は、近くにいた漆のプロにご指導いただいた。ちなみに上の工程部分には、プロによるワンポイントアドバイスも入れている。
いやはやしかし、詳しい知識を持った人に頼りたくなるくらい、加減がわからず難しいのだ。まず時期によって乾かす時間が変わるため、初心者が判断することが難しい。漆を塗る量も良くわからない。何なら正しい扱い方もわからない。正直、説明書だけでは完成させることは難しいのではないかと思う。
いずれにしても、完成イメージが沸かないのが初心者の辛いところだ。記者は錆漆付けのあたりで若干、心が折れそうになってしまった。先が見えないって、ヤル気に関わるよなあ。加えて細心の注意を払わなければ、漆にかぶれてしまうしで、最初から最後まで大変だ。
そんなに簡単に漆が塗れるのであれば、職人さんは商売あがったりなのでそりゃあそうである。この記事を読んで「やってみたい」と思う方がどれだけいらっしゃるかわからないが、その際は心して取り組むことをススメたい。流れを大体把握できたことだし、記者はもう1回くらいはチャレンジしてみても良いかな……と思っているぞ。
参考リンク:東急ハンズ「金継初心者セット」
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.