人種や民族ごとに特徴は異なりますが、旧ソ連のように多くの民族が混在していた国では、把握するのも苦労したことでしょう。
旧ソ連の警察が使っていたという、人種別の特徴を表した似顔絵を覧ください。
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人種や民族ごとに特徴は異なりますが、旧ソ連のように多くの民族が混在していた国では、把握するのも苦労したことでしょう。
旧ソ連の警察が使っていたという、人種別の特徴を表した似顔絵を覧ください。
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カナダガン(カナダガモ)は北米ではありふれた渡り鳥で、1度に産み育てるヒナの数は平均6羽くらいだそうです。
カナダのサウスサスカチュワン川で、47羽ものヒナ鳥を引き連れている姿が目撃されました。
続きを読む家にいる時間が長くなって、コーヒーの消費量が増えている。これまでも定期購入はいくつか試していて、過去記事でご紹介した『PostCoffee』も楽しかったし、「1杯19円」でおなじみのブルックスで箱買いしていた時期もある。
定期購入サービスの代表格といえばネスレだろう。「バリスタ」や「ドルチェグスト」といった人気のコーヒーメーカーが無料または安価でレンタルでき、エスプレッソ式ならチョコチーノや宇治抹茶ラテなどカフェ顔負けのメニューが自宅で楽しめる。
とはいえ、このような「カプセル式コーヒーマシン」は割高なイメージがないだろうか。筆者もずっと手が出なかったのだが、最近「UCCドリップポッド」を使い始めたら、もう手放せなくなってしまったのでレビューしたい。
筆者が利用を始めたのはUCC上島珈琲の「選べるBOX便」という定額サービス。専用カプセル72杯分を税込4899円(送料無料)で定期購入することで、コーヒーメーカー「ドリップポッド DP2」を無料でもらえる。12回以上の継続が条件となり、途中でやめる場合は解約金がかかる。
72杯というのは6箱分にあたり、好きな組み合わせ(一部の高級コーヒーは対象外)で注文すればよい。同じ味を6箱でもよいし、すべて違う味にしてもOK。定額制なのでサブスクリプションの感覚に近い。お届け頻度は毎月か隔月かを選べる。
本体はかなり小さく、小型の電気ポットくらいのサイズ。セットも超簡単で、電源コードを差せば、ほぼそのまま使い始めることができる。
水タンクの容量は750mlだ。コーヒー4杯分くらいだろうか。このコンパクトさがいい!
使い方もシンプル。カプセルを開封してセットする。
湯量は70mlから200mlまで7段階調整できるが、カプセルにお勧めの設定が書いてある。あとは抽出ボタンを押すだけ。秒速でお湯が沸いてコーヒーが抽出される。
終わったら使用済みカプセルを捨てる。後始末はフィルター部分や水タンクを洗う程度で、シンプルな構造が活きている。
味は筆者には十分に美味しい。豆を挽くところから始める人にはかなわないと思うが、誰でも失敗せず安定した味で淹れることができる。
「ドリップポッド」は、その名の通りドリップタイプのコーヒーメーカーで、圧力をかけて抽出するエスプレッソタイプではない。お湯を沸かして、粉を蒸らして、静かに注ぐという人間の手作業を機械が代わりにやってくれるイメージ。
そのためライバル・ネスレの十八番である「ラテ系メニュー」はできない。UCCでも煎茶、紅茶、ジャスミンティーはラインナップにあるものの、メニューのバリエーションという点ではネスレに軍配が上がる。
ただし、ドリップタイプのメリットもある。抽出はほぼ無音で静か。また、フィルター部分を交換すれば、手持ちのレギュラーコーヒーを使える。この機能はかなりいい! 好みの濃さで淹れたいときや、これまで使っていたコーヒー粉が余っているときなどに重宝する。(インスタントコーヒーは不可。)
氷を入れるとアイスコーヒーもできる。すべてのカプセルでできるが、アイス専用カプセル「鑑定士の誇り アイスコーヒー」がお勧めとのこと。
個人的に惜しいのは、カプセルによっても異なるが、抽出量が140ml〜160mlとコーヒーカップサイズなところ。パソコンの脇に置いてたくさん飲む筆者としてはマグカップ用の大容量カプセルが欲しい。
前述の通り、ネスレはエスプレッソメニューの豊富さ、多機能なマシン、スターバックスとのコラボなど、このジャンルでは第一人者だと思う。筆者も密かに憧れていた。何度も「申し込もうかな」と電卓を叩いたことがあるのだが、結局注文には至っていない。なぜかというと……
ネスレの場合、定額制ではなく商品ごとに価格が設定されている。例えばマシンをもっともシンプルな「バリスタ」にして、最安のカートリッジにした場合、コーヒー1杯あたりわずか13円となる。これはかなり安い! コンビニでコーヒーを買うのが馬鹿らしくなる値段だ。
しかし、コーヒー豆を少しよいものにすると「1杯あたり約29円」「約36円」と価格が変わってくる。コーヒーだけでなくラテメニューも飲みたい、となると今度はマシンを上位機種に変えなければならない。
UCCと同じカプセル式マシン「ドルチェグスト」になるとさらに複雑だ。マシンが無料になる定期購入プランの場合、カプセル4箱以上なら○%、6箱以上なら○%と複数の割引パターンがある。
1箱のボリュームは「6杯分」から「60杯分」まであり、もちろん価格も異なる。つまり同じ4箱を買っても、24杯分にしかならない組み合わせや、240杯分になる組み合わせがある。
…………
この時点で筆者は「どう組み合わせたら、自分の飲みたい量を、何円で注文できるのか」と頭がパンクしてしまうのだ。そもそも損得にこだわるから、こういうことになるのだが……。
というわけで、72杯分で4899円、どの味を選んでもいいよ、というUCCのシステムは筆者にとってはシンプルでわかりやすかった。UCCの1杯68円に対し、ネスレはもっと安価なカプセルもあるのだが、安心感を優先した形だ。
あれこれ思案したものの、これまで飲んでいた市販のドリップパックよりは高いし、ましてやペーパードリップで淹れている人にとっては「無駄」の一言かもしれない。しかし、いつでもお湯が瞬間的に沸いて、ボタンを押すだけでいろいろなコーヒーが楽しめるのはかなり幸せだ。構造がシンプルで、思っていたよりもお手入れが簡単なのも嬉しかった。
もしかしたら本体だけ購入して、あとはディスカウントショップで安くカプセルを買う、という裏技もあるのかもしれないが、筆者の知る限り公式ほどの品揃えはないし値引き販売もほとんど見かけない。しばらくはサービスを継続してみようと思っている。機会があればネスレも利用して比較してみたい。
参考リンク:UCC上島珈琲株式会社、ネスレ通販オンラインショップ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
お〜い、みんなァ! ダイソーに気になるモンが売ってたぞッ!! 何かというとスパッツ。それも単なるスパッツではなく、「ひんやり冷たい接触冷感スパッツ」とのこと。ひんやりスパッツ、イイじゃない。女性用だけど、男がはいたってイイじゃない。
ということで今回、200円の「1分丈」と、それぞれ300円の「7分丈」&「10分丈」を購入。それぞれはきくらべてみたところ……いろいろなことがわかったぞ!
まずは最も安い1分丈から。材質は3種類ともにポリエステル94%のポリウレタン6%。この比率が “ひんやり冷たい接触冷感” を実現するのかも……と思うとワクワクしてくる。そしてさっそく足を通してみると……
悪くない。普通のスパッツとして悪くない。私、キックボクシングを習っているのだが、キックパンツの下にはくスパッツ、これでもイイかなと思っている。これは使える。だが、さらに使いこなしたいのであれば……
裾の部分を内側に巻き入れてしまえば……
ストロングスタイル! 完全に新日本プロレスのヤングライオン的な「黒パン」のコスプレをすることが可能。実用的なうえにコスプレもできて200円なら「買い」かと思う。これはアリだ!
広げてみた第一印象は「長い」。先程の1分丈と比べると、圧倒的に長い。これ、7分丈じゃなくて10分丈なんじゃ……と思うくらい長く感じたが、いざ足を通してみると……
技巧派のヒール(悪役)感。かつての新日本プロレスで例えるならば、『ブロンドアウトローズ(レイジングスタッフ)』的なアウトロー感。思わず武器を手にしたくなる「技巧派の丈」だ。いぶし銀を気取りたいならコレを買うのが良いだろう。
最後の10分丈は、その名に恥じない圧倒的な長さを誇っている。これで300円なら7分丈は250円にしてほしいところだが、きっといろいろ面倒臭いのであろう。なお、足を通してみたところ……
格闘技で言うなら「シュートボクシングの選手」的な印象になるが、尻を突き出したり、逆立ち等のポーズをしてしまうと、とたんに……
江頭2:50っぽくなってしまうので注意が必要だ。ちなみに今回、逆立ち(三点倒立)をしてみてわかったのは、人間、逆さになると……
まるで別人になるということである。自分探しをしている人たちは、ためしに逆立ち(三点倒立)で自撮りをしてみると、新たな自分が見つかるかもしれない。
なお今回3種類をはいてみて、適度に動き回ったりもしたが、結局のところ何がどう「ひんやり冷た」くて「接触冷感」なのかはわからなかった。あまり過度な期待はせず、普通のスパッツ、もしくはコスプレ用として購入するのが良いかと思う。
Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
来たる2020年7月4日、いよいよ創業50周年を迎える日本ケンタッキー・フライド・チキン。記念すべき日なだけに、ケンタッキー側も相当気合いが入っているようだ。それは現在発売中の『創業記念パック』を見ればよく分かる。
詳しくは後述するとして、その充実の内容は間違いなく今年最強クラスと言っていいだろう。そう、これぞファンがケンタに求めるオールスターメンバー。選ばれし鶏たちが集うドリームチームである。こういうのでいいんだよ、こういうので……!
7月1日より期間限定で発売中の『創業記念パック』。ケンタッキーと言えばつい先日、販売休止となっていた『とりの日パック』が復活を果たしたばかりだが、今回の『創業記念パック』の前ではそれも些細な出来事である。
それでは気になる内容を発表しよう。これが……『創業記念パック』の中身だァァァァアアアア!
創業記念¥1000パック:オリジナルチキン5ピース
創業記念¥1500パック:オリジナルチキン5ピース、ポテトBOX
──はい優勝。これですよ、この潔さなんですよ。特に『創業記念¥1000パック』の潔さときたらない。カーネルクリスピー? ナゲット? いやいや、ケンタと言ったらオリジナルチキン一択でしょう。というワケで集められた5羽の精鋭鶏たち。まさに全員チキン。
価格も通常より230円安い計算で、さらに『創業記念¥1500パック』に至っては380円も安いというお得っぷりだ。『とりの日パック』はオリジナルチキン4ピース&ナゲット5ピースで税込1000円だったが、個人的にはナゲット5ピースよりもオリジナルチキン1ピースの方が戦闘力は遥かに上である。
全国に確実に存在するはずのオリジナルチキン原理主義者たち。今回の『創業記念パック』は、そんな彼らに間違いなく刺さるであろうことを確信している。7月7日までとかなり限られた期間の販売になっているが、同志諸君はこの機会をどうか見逃さないで欲しい。さあ、今こそ共に羽ばたこうではないか。
参照元:ケンタッキーフライドチキン
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
時代の流れと共に日に日に肩身が狭くなっている首都・TOKYOの愛煙家の諸君、息しているか? コロナの影響でどさくさに紛れた感は否めないが、2020年4月1日より「東京都受動喫煙防止条例」が施行された。これに伴い2人以上が利用する屋内施設は原則禁煙となったが、どうだろうか? まだ息してるか?
私、P.K.サンジュンは相も変わらず1日1箱ペースでタバコを吸っているが、公共の喫煙所の激減に伴い外出時はなかなか一服できないことも多い。そんな中、最近「歩きタバコ」がやや増えている……気がする。愛煙家のみんな、ここが我慢のしどころだ。絶対に歩きタバコをしてはならんぞ。
喫煙者と言うだけで白い目で見られがちなこのご時世、歩きタバコをしている時点で私は「どうかしている」と思う。タバコに限らず時代と共に様々なルールが変わるのはあたり前のことで、少なくとも東京都のほとんどの地域では「歩きタバコ禁止」と定められているのだ。
それはモラルやマナーを超えた「ルール」である。あえてあたり前のことを言うが、法的に歩きタバコはダメなのだ。スポーツならばすぐに反則を取られるところで、競技によっては反則負けや退場を命じられるハズ。……にもかかわらず、歩きタバコをする輩は一定数存在する。
数少ない喫煙所で申し訳なさそうにタバコを吸う人たちを見る限り、私は95%以上の喫煙者はルールを守ってタバコを吸っていると確信している。……が、経験上、高齢者ほどルールに従わない人が多いようにも思う。無論、最終的には個々人の資質によるが、歩きタバコをする若者と中年、そして高齢者では、圧倒的に高齢者が多い印象だ。
時代の変化についていけないのか、それとも合わせる気が無いのか? 詳細についてはわかりかねるが、今回お伝えしたいのはそこじゃない。以前と比べるとここ最近は、年代を問わず街中で歩きタバコを見かける確率が上がっている気がするのだ。
これまでは1日1~2人しか見かけなかった歩きタバコであるが、ここ最近は1日3~4人を目撃している気がする。なぜ歩きタバコが増えたのか? 1つだけ明らかなのは相次ぐ「喫煙所の封鎖」であろう。
これは新型コロナウイルスの影響によるもので、例えば新宿駅東口の公共喫煙所も封鎖されている。規模の大小を問わず封鎖中の公共喫煙所は実に多く、そこで一服できなかった喫煙者が歩きタバコをしている可能性は高いハズだ。
それでも歩きタバコを私は許さないが、同情はする。主要駅付近に設置された喫煙所は我々にとってまさしく “オアシス” であり「乗る前にあそこで一服しよう」「降りたらあそこで吸える」なんて計算は、それこそ歩きタバコ上等の不良喫煙者以外は、全員がしながら生きていることだろう。
それでなくても減っていく喫煙所。コロナの影響で致し方ないとはいえ、そこからさらに喫煙所が激減する現実に「もう吸っちまえ」と破れかぶれになる気持ちはわからないでもない。……が、ダメなものはダメだ。ルールであることは当然として、歩きタバコはとてつもなくみっともない。
おそらく、このご時世の「歩きタバコ」は「立ち小便」くらいあり得ない行為であろう。のどかな田舎町ならばともかくとして、大都会TOKYOで立ち小便を目撃したらドン引きしないだろうか? 現在の歩きタバコとは、それくらいみっともない行為なのだ。
希望的観測ではあるが、いずれ封鎖されていた喫煙所も再開する。また、今まで知らなかったけど寄れる喫煙所などを発見することもあるだろう。そして何より「とりあえず会社や家に着くまでは吸わない習慣」にも徐々に慣れてくるハズ。喫煙所難民の諸君、今がこらえ時だ。私も頑張るから、みんなもどうか耐え抜いて欲しい。
海外などと比べた場合、あまりにも屋外の喫煙所が少なすぎる問題など、個人的には昨今の喫煙事情について言いたいことは山ほどある。……が、男は黙って一服よ。自分の行いが他の喫煙者の評価を下げる可能性があることを、くれぐれもお忘れなく。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
地域によって呼び名が違うものの代表といえば、絆創膏(ばんそうこう)である。カットバンとかバンドエイドとか、リバテープと呼ぶところもあるそうだ。それに次いで、呼び名に地域差のあるのはコレではないだろうか。
広く知られる呼び名は「チューペット」かもしれないが、うちの地元(島根)では「チューチュー」と呼ばれていた。凍らせて食べる清涼飲料だ。その類似品を見つけたので、凍らせて食べてみたら夏休みの気分になった!
チューペットは、1975年から2009年まで製造されていた。当時は全国各地にコレに類似する商品が存在し、各地で呼び名が違っていたようだ。私(佐藤)は大人になって上京するまでチューチュー以外の呼び名を知らず、現在もあまり把握していない。
それはさておき、今回購入したのは「シャリッ! かき氷気分」(10本入り税別100円)というものだ。メロン・レモン・イチゴ・グレープの4種類が入っている。
容器を見ただけでめっちゃ懐かしい! 自分が子どもの頃に食べていたものがどこのメーカーだったのか全然知らないけど、たしか兄弟でオレンジ味の争奪戦になった記憶がある。類似品とはいえいまだに製造されていて、またこうして味わえることをうれしく思う。
袋の裏を見ると、開け方についての注意書きがある。ハサミを使う場合はケガに注意とのこと。ハサミなんかいらないよ! カチカチのチューチューを膝で折るのがカッコイイんじゃないか。パキッ! と小気味良い音が響くと、同級生たちと「やるじゃん」みたいな空気になったものだ。だからいらん! ハサミなんかいらんのだよ!!
さて、一晩冷凍庫で寝かせたチューチューは、カチコチに凍っております。イエーイ!! 冷たいおやつの時間だよ!
ヨッシャ、カッコよく折ったる! と思ったが、約35年ぶりに膝折りに挑戦したところ、自分の思い描いたようにはいかず、へにゃっと折れてしまった。パキッ! とはならなかったのだよ、情けない……。
うまく折れると断面がキレイになるのに、へにゃっと折れた断面は汚い。ワシの腕もずいぶん鈍ったもんだ……。ちぎれ方がイケてないんだよなあ。35年という時の重さを感じるよ、マジで。
でも中身にはなんら影響はない。キンキンに冷えたシャーベットは美味しい。暑さも吹き飛ぶというものだよ!
今年も夏は猛暑が予想されている。おまけに新型コロナウイルス感染予防のために、マスクを着用する場面もあるだろう。積極的に水分を補給し、チューチューのような氷菓をとるなどして、熱中症対策を万全にしたいものである。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
「日本野鳥の会」の「バードウォッチング長靴」をご存知だろうか。長靴ながら動きやすく、軽量かつコンパクトに折りたたんで持ち運びも出来るとして、バードウォッチングをしない人々にも人気を博しているようだ。
そんな「日本野鳥の会」から、今度は防水ショルダーバッグが登場した。果たしてその防水性能の実力はどれほどのものなのか。2Lの水を使って、容赦なく水責めしてみたよ。
「日本野鳥の会」防水ショルダーバッグは、野鳥の会初のアイテム付きブック(税込2189円)として登場した。
バッグ本体は黒1色、真ん中にラバー素材で野鳥の会のロゴがついており、外ポケットと内ポケットがそれぞれ1つずつつけられている。
大きさは、500mlのペットボトルを横向きに入れてもかなり余裕があるほどだ。ちなみに、ペットボトルを縦にするとギリギリふた部分がはみ出てしまう横長サイズだった。
本体部分には「ターポリン」が使用されている。これは強度と防水性の高さから工事現場のシートなどとしてよく使われるもので、柔らかな合成樹脂で布を挟んで作られている。ファスナー部分も水が入りにくい「止水ファスナー」になっており、バッグの防水性能への期待が否応なしに高まっていく。
全面が柔らかな樹脂に覆われており、隙がないように見えるが……果たして、その防水性能はいかほどのものなのか。水濡れが分かりやすいグレーのTシャツを中に入れ、準備はOK。
バッグの上から、2Lの水を容赦なくかけていくよ!
勢いよく水をかけていくが……バッグに水が弾かれる! 表面に水が染みこんでいく気配すらない。
防水の弱点になりやすい縫い目やファスナー部分に狙いを定め、容赦無く攻めていくが……縫い目の上に水が溜まる始末。強い。
他に弱点になるところがあるとすれば、ファスナーのスライダー部分しかない。そう思い、スライダー部分にザバザバと水をぶっかけていく。
そうして最後の一滴まで、2Lの水を容赦無くその身に浴びせられたバッグは……水滴を弾いてキラキラと光っている。かなり余裕そうだ。これはもしかすると、中のTシャツは完全に守られているのでは……?
いざ!
ご開帳!!
えええええっ、濡れてる!
水責め後半にかけてのファスナーのスライダー狙いが効いたのか、スライダー直下部分が濡れている。そして、そこから侵入して底に溜まった水もTシャツを濡らしてしまったようだった。
とはいえ、よくよく見てみるとバッグの表面からは全く水が染み込んでいない。2Lの水をぶっかけられた結果として見ると、凄いと言えるだろう。ちょっとやそっとの雨ぐらいで浸水する心配はなさそうだ。
普通に使用していればファスナーのスライダーめがけて怒涛のように水が注がれることはそうそうないはず。大きさも手頃なので、雨の日のおともにしていこうと思う。
参照元:「日本野鳥の会」公式HP、「日本野鳥の会 防水ショルダーバッグ BOOK」
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
きたる2020年7月3日の「金曜ロードSHOW!」にて「レディ・プレイヤー1」が地上波初放送となる。ガンダム、AKIRAの金田のバイク、ゴジラにキティさんと、日本でもおなじみのキャラクターやメカが登場するスピルバーグの本作。楽しみにしている人も多いだろうし、間違いなくネットではトレンド入りすることだろう。
その「レディ・プレイヤー1」を見るにあたり、事前に見ておいた方が少しだけ良いのが映画「シャイニング」。気を利かせた日テレは、6月30日午前2時からの「映画天国」にて「シャイニング」をオンエア。
「レディ・プレイヤー1」に向けた事前知識としてご覧になった方が多いのではと思うが、きっとクオリティの高さに引き込まれ、見終わった後には恐怖と興奮で眠れぬまま夜明けを迎えたことだろう。せっかくなので、今回初めて「シャイニング」をご覧になった方のために、本作に関するちょっとしたトリビアを紹介しようと思う。
「レディ・プレイヤー1」において、「シャイニング」は主人公たちが解かなければならない謎解きの鍵として言及される。その際のヒントが “A creator who hates his own creation.”(作品を嫌う作者)
映画「シャイニング」はキューブリックが監督だが、原作者はホラー界の帝王スティーヴン・キング。キングは1980年に映画が公開されたころから現在に至るまで、一貫して映画版を酷評。
しまいには自分でドラマ版の「シャイニング」を撮影し直したレベルで嫌っているのだ。ゆえに、上述のヒントから映画版「シャイニング」が登場する。
一般的な映画版「シャイニング」の評価は、言うまでもなく高い。商業的にも大成功で、演技、撮影技法等全方面でも評価され、後世に大きな影響を与えた。史上最もビッグなホラー映画のうちの一つと言っても過言では無いだろう。
そんな文句なしに成功した映画化を、なぜキングは嫌うのか……それは、映画と原作小説が、ほとんど別物になっているからなのだ。どれくらい違うのかをご覧に入れよう。
まずは有名な双子。彼女たちは小説に登場しない。一応、舞台であるオーバールック・ホテルのかつての支配人だったグレーディーが、ホテルにて家族を惨殺したという情報は小説でも出てくる。しかし映画のようにダニーの前に双子がやたらと出てくることはない。
そして、エレベーターからあふれ出てくる血。これも小説では登場しない。
ホテル前の、終盤でダニーがジャックから逃げまわるホテルの庭にある迷路。これも映画のオリジナル。小説では迷路ではなく、動物を模してカットされた木が植えられている。
そして、延々と「All work and no play makes Jack a dull boy」とタイプされているばかりのジャックの原稿。ジャックの狂気を印象付けるシーンだが、これも小説には登場しない。
このように、映画「シャイニング」において印象的な多くのシーンが、小説では存在しない描写だ。とはいえ、小説と映画では表現方法が変わるもの。尺の都合などもあるだろうし、これくらいのビジュアル的な改変は、よくあることな気がしなくもない。
もしかしたら、これだけならキングもそこまでキューブリックによる「シャイニング」を嫌わなかった……かもしれない。そう、まだあるのだ。実は映画と小説では、キャラクターたちの辿る運命や、人間性も違ったりする。
まずはジャック。映画において、彼は最初からどことなくヤバそうな雰囲気をまとっている感がある(ジャック・ニコルソンの顔的に)が、小説では妻と子供に優しいナイスなパパで、ヤバそうな感じとは無縁の男。
映画では執筆が上手くいかないストレスや閉鎖的な生活、そしてホテルに憑りついた悪霊たちによって狂っていったかのように見える。また、ダニーを傷つけたことについて、自分のせいでは無かったともとれるような言い訳をしたりと、そこまでいいヤツではなさそう。
小説版のジャックはアルコール依存症に苦しんでおり、酔った時にダニーの腕を折ってしまったことをとても後悔している。問題を抱えてはいるが、根はまともな人物となっている。
ラストも違う。映画では迷路で凍死するが、小説では色々あってホテルのボイラー室で爆死する。また、ホテルの壁の意味深な写真などから、ずっと昔にホテルに勤めていた人物の生まれ変わり的な描写があるのも映画オリジナルだ。
そしてダニーのママであるウェンディ。映画をご覧になった方は、彼女についてどのような印象を抱いただろう。受け取り方に多少の違いこそあれど、恐らくは「頼りない」とか「ヒステリーぎみ」だとかそういう感じではなかろうか。
小説におけるウェンディは、もっと決断力と勇気を持った頼りがいのあるキャラクターとして描かれており、ダニーを守るために狂ったジャックに立ちむかう。このウェンディの改変についてキングは
“One of the most misogynistic characters ever put on film, she’s basically just there to scream and be stupid and that’s not the woman that I wrote about.”(映画史上最も女性嫌悪的なキャラクターで、ただそこにいて馬鹿みたいに悲鳴をあげるばかり。私が書いたウェンディはそんな女性ではない)
とBBCの取材で述べるほどブチ切れている。
ダニーも割と違う。映画のダニーはその辺にいそうな普通の子供だが、小説のダニーは頭の切れる優秀な子供。タイトルの「シャイニング」とはダニーが持つテレパシーや予知を可能にする超自然的な能力のこと。
小説では一貫してダニーのこの能力が重要となるし、だからこその「シャイニング」というタイトルなのだ。しかし映画では序盤にちょろっと出てきただけで、シャイニングの力はそこまで役にたたない。
また、ダニーが鏡を見ながら指を動かして1人で会話していたトニーという「見えないお友達」的な存在。ともすれば「子供によくある空想」みたいな感じで流されそうだが、実はトニーは未来のダニーで、ガチに存在する。
そしてダニーと同じ能力を持つディック・ハロラン。映画では序盤でちょっとダニーと話したり、途中でダニーの危機をテレパシーで察知する描写も。オーバールック・ホテルに舞い戻るが、ジャックに斧でワンパンされ、ほとんど何もしないまま退場する。
小説ではもっと頻繁かつ明確にテレパシーでダニーと交信しあい、窮地を脱するために割と活躍し、ダニーやウェンディと共に生還する。特殊な能力を持つがゆえに苦しむダニーのよき理解者としてダニーを支え、「シャイニング」36年後を描いた続編「ドクター・スリープ」にも老人になって登場する。
人物とは言い難いが、最も改変がなされたのはホテルそのものについてだろう。映画では過去に起きた惨劇由来の悪霊が憑りついている的な描写こそ共通だが、ホテルはホテル。ジャックを狂気に追いやったのは、あくまでストレスと悪霊的な感じがある。
しかし小説では、全ての元凶がこのホテルなのだ。原作においてホテルはギャング等に頻繁に利用されて血なまぐさい事件の舞台になったり、売春宿になったりと、多くの仄暗い歴史を持っている。ちなみにバスルームの裸の女は過去にホテルに泊まっていた弁護士の妻で、アレな薬をキメすぎて死んだという経緯がある。
長い期間にこのホテルでこういった惨劇が繰り返された結果、悪霊たちが住み着くようになり、ついにはホテルそのものが意思を持った悪意ある超自然的な存在へと変貌を遂げた感があるのだ。先に軽く触れたホテルの庭にある動物を模した植木を動かして、ダニーを襲ったりするレベルでアグレッシブ。
映画版のシャイニングでは、これらホテル関連は完全にカットされている。なお、小説のラストでホテルはジャックもろともボイラー室の爆発で吹っ飛んで終わる。そして続編の「ドクター・スリープ」では、ホテルにいた悪霊たちがダニーに憑りついていたことが発覚する。
他にも細かいところはたくさんあるが、代表的なところだとこんな感じだろうか。この通り全く別物だが、映画版と小説版に優劣は無いと思う。まあ、キューブリック至上主義者は映画版こそ至高だと主張するだろうし、キング至上主義者は原作こそ至高だと主張するだろう。ここで言いたいのは、単に事実として別物という話である。
しかしこの違いが、本作における呪いじみたものとして30年経過した今も影響力を持ち続けている。2019年に映画化された「ドクター・スリープ」。映画の出来は良かったが、小説と映画のどちら基準かという点においては中途半端な感じだった。
一応は小説版「シャイニング」の続きである「ドクター・スリープ」の映画化なのだが、映画版「シャイニング」のファンにも配慮したのか映画オリジナルの要素も取り込んでおり、明確にどちらの続きなのかが曖昧になっている感がぬぐえない。詳しくはぜひ映画をご覧になって頂きたい。
まあ、キングとキューブリックという、ファンの数的にも各業界への影響力的にも拮抗しそうな二人に、絶妙に配慮した出来と言えなくもないが。
個人的には映画版「シャイニング」は一つの完結したものとして楽しみつつ、小説通りの「シャイニング」を見てみたくもある。当時より撮影技術も進歩したし、超常的な描写も上手くやれるだろう。「IT」のリメイクも上手くいったし、今の流れならイケる気がするのだが、どうだろうか?
というわけで、結構な分量で「シャイニング」の映画版と小説版の違いについて語ってきたが、一番お勧めなのはやはり原作を読むことだろう。ややページ数の多さにおののくかもしれないが、読み始めたらあっという間である。映画と同じくらい引き込まれるはずだ。
参照元:金曜ロードシネマクラブ、映画天国、CBC
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.